「ディースクエアード」とスタッフインターナショナル、法的対立を解消 - WWDJAPAN - Moe Zine

Getty Images for Dsquared2 / WWD ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

「ディースクエアード(DSQUARED2)」と同ブランドの生産および流通を担うスタッフインターナショナル(STAFF INTERNATIONAL)が契約を巡って争っていた件について、両社は法的対立が解決に至ったことを発表した。2027年のライセンス契約満了時まで、スタッフインターナショナルは「ディースクエアード(DSQUARED2)」の生産及び流通を継続する。また、両社はOTBグループ傘下の「ブレイブ キッド(BRAVE KID)」が手がける子供服コレクションについても、30年まで協業を継続することで合意した。

スタッフインターナショナルは、「ディーゼル(DIESEL)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)などを傘下に持つOTBの製造部門であり、「ディースクエアード」のウィメンズコレクションの生産や流通を手掛けている。

「ディースクエアード」の創業デザイナーであるディーン・ケイティン(Dean Caten)とダン・ケイティン(Dan Caten)兄弟は、27年に満了予定のライセンス契約を前倒しで終了させる意向を示していた。この際、ケイティン兄弟は、「契約違反があった」とスタッフインターナショナル側を非難したが、同社はこれを否定していた。「ディースクエアード」がライセンス契約終了の意向を示した後、スタッフインターナショナルはミラノの裁判所に対して訴訟を提起。「27年までのライセンス契約を完全に履行する意志がある」ことを明言し、「契約関係の早期終了は一切認められず、その法的根拠も存在しない」と主張していた。

和解後の両社の共同声明では、「今回の措置は、両グループ間の歴史的な協業およびブランド成功を強化するための、共有された未来志向のビジョンを反映したものだ」と述べている。また、「透明性と相乗効果に基づいたアプローチを採用することで、ノウハウ・技術・流通資源の積極的な共有を促進し、コレクションの進化と成長を牽引する。さらに、安定した協業体制を維持しつつ、内製化に向けた『ディースクエアード』の変革を支援する。この変革は、透明性・敬意・相互信頼に基づいた構造的な引継ぎプランの下、共同で運営される」と説明している。

両社は初めて2000年に契約を締結し、10年には10年更新のライセンス契約を締結。この契約は27年まで延長されていた。

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