静岡県御前崎市の道の駅に設置された、一台の自動販売機。
ダイドードリンコと『燈の守り人』がコラボしたというそれは、観光客だけでなく、「声優ファン」からの注目を集める代物らしい……
「御前埼灯台(CV:川島零士)」が語りかける「自動販売機」
この自販機は、人気声優、川島零士さんの声で語りかけてくるらしい。
“灯台が人気声優の声で話しかけてくる自販機”という情報量の多いこれは、『燈の守り人自動販売機』と呼ばれる特殊仕様。
ダイドーがコラボしている「燈の守り人」は、全国の灯台を擬人化するプロジェクトで、今回の自販機も御前埼灯台を擬人化したものだ。
道の駅風のマルシェ御前崎にて稼働中で、硬貨を投入したり、商品が出てきたりするタイミングで、川島零-士さんが演じるキャラクター「御前埼灯台」のボイスがランダムで流れる。
セリフは「なんだあんた。何か落としたのか」「残念、時間切れだ」など、ファンの癖に触れそうな合計10パターンが用意されているようだ。
これらのボイスは、同プロジェクトが展開するボイスドラマ『幻想夜話』から抜粋されたものだという。御前崎市の地域活性化を目的とした今回の取り組みは、訪れる人々に新しい形で地域の魅力を伝える。
© 株式会社ワールドエッグス
灯台の歴史を物語る『燈の守り人』プロジェクト
『燈の守り人』は株式会社ワールドエッグスが手がけるプロジェクトで、オリジナルキャラクターと物語を通じて、灯台が持つ歴史や文化的価値を伝えるメディアミックス企画。各キャラクターには、灯台の史実やエピソードが反映されており、豪華声優陣が声をあてている。
今回主役となった御前埼灯台も、実際に御前崎市を代表する観光名所で、「のぼれる灯台」の一つ。
ボイスドラマでは、服部想之介さん演じるルポライターとの掛け合いも楽しめるようだ。
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キャラクター活用で進む地域連携
このプロジェクトの特徴は、コンテンツ制作にとどまらない点にある。
キャラクターの活用権を自治体や海上保安庁などに贈呈し地域連携を積極的に進めており、今回のダイドードリンコとのコラボレーションもその一環だ。
キャラクターという新しい切り口で灯台の魅力を伝え、地域に人を呼び込む試み。ボイスドラマのほかにも、4コマ漫画や音声ガイドなど、多角的なコンテンツ展開を予定しており、今後の広がりにも期待が集まる。
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