RAPHAS JAPANでは、ドラックデリバリーシステム(DDS)の一種で、医薬品や医療機器、化粧品などで幅広く活用される「溶解性マイクロニードル」を用いて、成分の浸透力と安定性に優れたマイクロニードルパッチ化粧品の製造・販売事業を展開している。
同社では、肌が必要とする美容成分をダイレクトに届ける溶解性マイクロニードルの自社ブランド「ACROPASS(アクロパス)」から2023年春に発売し、熱や紫外線を一切使わずに有効成分の安定化を実現した特許技術「DEN製法」を用いて、失活しやすい成分のレチノールをマイクロニードル内に安定化させて高配合し、シミ・毛穴・シワ・乾燥などの肌悩みにアプローチする「レチノールパッチ」(写真)が好調に推移している。
また、2024年6月にリニューアルし、鎮静効果のあるCICAと抗炎症作用を持つマデカッソシドを新たに配合してアクネケア効果がパワーアップした「エイシーケアNE」も、人気シリーズとなっているという。
「日本でも韓国と同様、クリニック並みのホームケアを叶えるアイテムとして科学的な根拠に基づいてエビデンスのあるニードルコスメがトレンドになっている。我々は製造工程にこだわって成分の安定性を重視し、肌の内側にしっかりと有効成分を届けるための商品開発に注力してきた。エイシーケアNEに関しては、ニキビ治療薬として既にアメリカでOTC医薬品として認められているが、日本ではあくまでも化粧品扱いであり、行政に問い合わせてもニードルコスメの薬用化粧品や医薬部外品に関する明確な基準が示されていない。今後新たなガイドラインや規制が示された時に、それに対して迅速に対応できるよう、科学的な根拠に基づく成分の安全性や有効性に関するデータを確保した商品開発を今後も進めていく」(権有利(グォン・ユリ)社長)