【インタビュー】呪イ系アイドルグループ・マザリ、「呪いたい人がいればウチらが呪います!」
呪い、嫉妬、復讐、心の闇……といった負の感情を“混ざり合う憎悪”としてコンセプトに掲げたアイドルグループ・マザリの登場はアイドルシーンを騒然とさせた。
能面を被ったメンバー写真は素顔を見せていないにも関わらず、お披露目ライブ直前の段階でXのインプレッション数が200万超え。2024年10月に開催したお披露目ライブはその想像以上の反響ゆえにキャパを拡大、急遽会場を変更するほどの大盛況で終えた。
順風満帆の活動開始と思いきや、今年2025年2月25日にメンバーの心臓ウリン(ココロウリン)が急逝。東名阪ツアー<白装束ト藁人形>開催中の出来事であったが、ツアーを予定通り決行。ウリンの歌声と衣装を用いた7人でのパフォーマンスでツアーを駆け抜けた。
名古屋を拠点とするマザリは、“名古屋系”や“密室系”といったヴィジュアル系バンドの世界観に通ずるところもあり、ヘヴィ&ラウドな音楽性は多くの楽曲でギター&ベースアレンジを担当しているLeda(ex.DELUHI, ex.Far East Dizain……)の影響も大きく、アイドルファンのみならずヴィジュアル系ファン、メタルファンなど幅広い層から注目を浴びている。
現在は<二○二五年 五大都市単独巡礼『禁呪〜別ノ生キ物ニ変ワルマデ〜』>の真っ最中であり、6月22日には『ヘドバン』(シンコーミュージック・ムック)主催の「超多種多様な現代メタルの激突」を掲げるメタル系フェス<MIXED HELL 2025>に出演することも話題になっている。
そんなマザリがBARKSに初登場。Web媒体でのインタビュー自体が初めてであり、マザリとは一体何者なのか? 呪イ系アイドルの正体に迫る。
◆ ◆ ◆
──マザリをまだ見たことない人に「どんなグループですか?」と訊かれたらなんと答えます?
一同:呪イ系アイドルグループ!!
死ヰメロアンチ(シイメロアンチ):まー、“呪イ系”って何!?って感じだけど(笑)。
朽壊レム(キュウカイレム):怖すぎるっ!!あはは。
蛇喰ホムラ(ジャバミホムラ):ヴィジュアル系っぽいアイドル。
真鬼マナセ(マキマナセ):キラキラしてないので、他の界隈の人たちも聴きやすいアイドルじゃないかなって思います。バンド界隈、ヴィジュアル系界隈の人たちも聴きやすいと思います。
レム:キラキラじゃなくて、ギラギラ!
──“呪イ”って、説明しづらいですよね。いわゆるメンヘラともちょっと違うし……。
髄狂アク(スイキョウアク):メンヘラではない。相手を振り回すっていうより、押し付けだから。
一同:アハハハ!
メロ:恨み、妬み、憎しみ……そういういろんな嫌な感情の混ざり合いで“マザリ”なんです。
▲死ヰメロアンチ
──では、他のアイドルとは違う、マザリの強みはなんだと思います?
ホムラ:Ledaさんや曲の制作に関わってる人たちがすごい人たちばかりです!
米粉パン(コメコパン):Ledaさん入り口で聴いてくれるメタルファンの方も多いよね。
レム:めっちゃ多い! めっちゃ見る。
ホムラ:「Ledaさんの曲がきっかけでライブに来ました!」っていう人がめっちゃいます。
──Ledaさんが弾くギター&ベースサウンドがすごいですよね。音源はもちろんですけど、ライブでもオケの音圧が凄まじい。サウンドも音楽性も激しいですが、最初は歌いづらいところもありました?
マナセ:僕はデビュー当初は歌い方が結構可愛いというか、声が高いから、感情を込めて歌ってるつもりでも棒読みみたいになっちゃって。そういう面では自分に対して「うう〜ん……」って思うところがありました。
パン:とにかくギターが激しいからね。油断してると置いていかれちゃうんですよ、音に。
──パンさんはマザリの前もバンドサウンドのロック系グループをやっていましたが、それともやはり違います?
パン:全然違います。マザリのほうが重低音がすごい。ものすごく低音が響くから正直聴き取りづらいとこもあるんですよ。だから、自分の声をどうにかしないと負けちゃう。
──ライブデビューから7ヶ月。活動していく中で、音楽に対しての向き合い方が変わったところもありますか? 皆さん、最初の頃に比べて歌い方も変わってきていますし。
メロ:確かに。みんな、聴く音楽も変わったでしょ?
レム:それこそヴィジュアル系とかね。
マナセ:勉強も兼ねて、ヴィジュアル系のライブへ行ってますね。まだ名の知れてないバンドさんの対バンに行ったり……。そうそう今度、メロと2人で甘い暴力さんを観に行くんです。
レム:それ、自分も行きます。別でチケット取ったんですけど、たまたま同じ日だった!(笑)
パン:自分はハードコアやメタルコアばっか。View From The Soyuzとか。でもこのあいだはレムとSiMを観に行って。そっちのコアじゃないほうも聴きます。
アク:自分は固定して聴く音楽が昔からなくて、雑食なんですよ。好きな音楽は?って訊かれると困るんです。どのジャンルもかじってます。ボカロも聴くし、J-POPもK-POPも聴く。だから何が好きなのか自分でよくわからないんです。曲のタイトルも分からず、ニュアンスで好き!と思ったものをプレイリストに入れていく。でも聴くジャンルは増えたかなって思いますけど。
メロ:(アクは)音楽の好みがメンバーの中で一番謎かも。
▲朽壊レム
──自分の歌に関してはどうですか?
アク:アイドルになる前は自分の声、めっちゃ嫌いだったんですけど、ちょっと好きになりましたね。ライブの動画を見返して、それを聴くのも嫌だったんですよ。でも今は自分たちのサブスクも全然聴けるようになったんで。
──それは自分で上手くなったと実感できているからですか?
アク:そうですね、音域が若干広がったかな。自分、地声じゃなかったらしいんです。ボイトレの先生から「それ、地声ではないよ」みたいに言われて。なんかずっとミックスボイスみたいに歌ってたらしくて。裏声になっちゃうところを、普通に声で出せるようになったりしてきて、やったぁ!みたいな。自分は声が低いので低いパートが多いんですね。だからもっと、太く低い声を出せるようになりたいなと思っています。低ければ低いほど安定しないんですよ。音がブレちゃって。だから頑張りたいです。
──ホムラさんは、デスボイスやシャウトをやってきて変わってきたところはありますか?
ホムラ:やっぱりデスボイスへの探求心が深まりました。低いシャウトが苦手なんです。デスボイスにもいろんな種類があるじゃないですか。だからいろんな声の出し方を学んで深めていきたいです。
──ガテラルやグロウルですね。ホムラさんは喉にディストーションが掛かったような、いわゆるフライスクリームが上手いですよね。クリーンもイケますし。目指せ、アイドル界のエミリー・アームストロング(リンキン・パーク)!
ホムラ:おおー。やっぱりいろんなものをこなしていきたい。ワンパターンになるとつまんないかなって。だからもっと種類を増やしていけたらいいなって思っています。
──メンバーさん同士でお互いの声や歌について、話したりします?
ホムラ:サブスクに上がってる曲を聴いて「ここのメロちゃん、マジ可愛い」みたいな話はします。
メロ:えへへ。
レム:「ここの入りがいいね」とか、楽曲が出来上がった時に言うよね。
▲蛇喰ホムラ
──グループ全体としてのライブパフォーマンスについては、自分たちの成長具合を含めてどう感じています?
メロ:このあいだ、パンちゃんとデビューライブの映像を一緒に見てたんですけど、ちゃんと成長はしてると思いました。
パン:酷かった! よくこれでお披露目できたなって。拳の上げ方もヘンだし、歌もピロピロだった……。
レム:レッスン動画見てたら「御呪い」のさ、〈寄ってらっしゃい〜♫〉のところ(パンの歌真似をするも符割が間違っている)。
パン:〈寄ってらっしゃい〜♫〉ね!
レム:そうそう(笑)、仮歌のボカロの音源そのまま歌ってるみたいでさー。今、全然違う!
ホムラ:パンは、初めの頃は音程を正確に受け取って歌う、見本のような歌い方だったけど、最近はアレンジがいっぱい増えてきてカッコよくなったなって。
パン:やめてやめてー(照)。
ホムラ:一番変化がわかりやすいメンバーだと思います。
──お〜、同曲は今年3月に行われた前ツアーファイナルのライブ動画がアップされているので、音源と比べるとよく分かりますね。そういう部分では、皆さんそれぞれに自信が出てきたところがあるのではないかと。
パン:ライブというものに慣れてきたんだと思う。
メロ:うん、そうだと思う。月25本のライブを7ヶ月やってきたから。
──月25本って、すごいな……。これまでのライブ本数は数えています?
メロ:数えてはないです。もう200本近く?
──ファンの人が数えていそうですね。
マナセ:あー、このあいだ来た人に「マザリが初めて東京でライブやった日から200日目だよ」って言われたんですよ。僕も覚えてないのに(笑)。「そうなの!?」って。だから数えてる人も居そう。
レム:恋人の記念日みたい(笑)。
──マザリは女性ファンも多いですが、ファン層も変わってきています?
マナセ:バンギャが増えた。
レム:うん、頭振ってくれる人が増えた!
メロ:そう! めっちゃ嬉しい!
レム:「バンギャです」って言ってくる人に「頭振ってね」って言ってるもん。「バンギャのノリやってね!」って。
パン:あとから定点カメラの映像を見て、メンバーみんなで大喜び。
メロ:嬉しい、めっちゃ嬉しいっ!!
レム:うちらが頭振ってる時に一緒に振ってくれるバンギャ増えましたね。ギャ男もいるし!
──やっぱりバンギャは嬉しいですか?
レム:嬉しい! バンギャ限定ライブやりたい!
パン:みんなで頭振ってね。周りが頭を振らないから振りたいけど振れない、みたいな人がいっぱいいて。だから1人が振ったら隣りの人も振って……ってなるんじゃないかと思ってる。
メロ:ワンマンで振らせてみる? MCで「マザリ好きな人は全員頭振って!」って、強制的に。
一同:やりたーい!!
──確かに「アイドルのライブだから」って躊躇している人は多いかもしれないですよね。
メロ:うん、自分がヲタクだったら躊躇するもん。
レム:後ろに(髪が)あたっちゃいそうとか、迷惑かかっちゃいそう、みたいな子が多くて、手の振りくらいしかやらないみたいな。そういうのって分かるんですよ。
パン:あるよね、バンギャならではのペンライトの振り方みたいな(笑)。
マナセ:バンギャに限らず、他のアイドルと比べて、いろんなジャンルのオタクがいると思います。それこそパンみたいな激しいロックを聴く人もいるし、メンズ地下アイドル系の女の子ファンとかも来るし。
アク:「初めて地下アイドルのライブに来ました」っていう人が多い。
レム:そうそう、音楽は好きだけど、「アイドルは初めて来ました」「マザリが初めてのアイドル現場です」とか、いろんな人種がいる。嬉しいことですね。
▲真鬼マナセ
──キラキラ系じゃないところの入りやすさから、初アイドルライブというロックファンは多いでしょうね。ダークでヘヴィなアイドル、自分は「地雷系アイドルロック」と呼んでいますけど、その界隈の中でも一番ヤバいじゃないですか、マザリって。
一同:ヤバい??(大笑)
──ビジュアルもコンセプトも、世界観を含めて。
マナセ:「世界観が好き!」と言ってくれる人は多いですね。
パン:これだけがっつりコンセプトや世界観が決まっているのが、すごく嬉しい。
メロ:やりやすいよね。
パン:中途半端じゃないから、ヲタクの人もそこを褒めてくれる。「ブレてないから好き」っていう。刺さるか刺さらないかは、かなり極端だと思うけど(笑)。
一同:確かに!!(笑)。
──万人向けではないけど、そこが良さでもありますね。MV(「人形-ヒトガタ-」)に虫が出てくるアイドルなんて、マザリくらいですよ!
メロ:あれ、ヤバかったね。
マナセ:ヴィジュアル系のMVが始まったかと思ったもん。
──皆さん、大きなヤスデをガシガシ触っていますけど、大丈夫だったんですか?
アク:大丈夫 or 大丈夫じゃないで、分かれました。
マナセ:だんだん猫みたいに思えてきたよ。
パン:可愛かったよね。飼おうか迷ったもん!
レム:みんな楽しそうな感じだったんで、いいなと思って、次出てくるときは……。
メロ:頑張れる??
レム:頑張ろうかなって……。あ、いや、でもちょっと……、足がいっぱいあるのが苦手なので……。
マナセ:こっちゃん(心臓ウリン)がさ、事前に「イケます! 触れます!」って言ってたから「えいっ!」って持っていったんだけど、その瞬間に「いやぁぁぁー! 無理ィィィー!!」って。イケる言うたやん!(笑)
パン:一番自信ありげに「私、イケます!」と言ってたのに。「いやぁぁぁー!」って一番嫌がってた。MVに使われてるやん、嫌な顔してるところ(笑)。
アク:で、帰りの車で「(クールに)やっぱ触ればよかったな」って(笑)。
一同:アハハハハハ!!
レム:「可愛かったな」とか言ってたよね(笑)
──いい話(笑)。だんだんエスカートしていきそうですね、MVの世界観。
レム:どうする? YouTubeで観覧注意とかになったら……。
他5人:“閲覧”な!
レム:あはは。ヴィジュアル系でもあるじゃないですか。見るのは自己責任ですよ、みたいなやつ。あの一文がついたら、いよいよですね!
マナセ:「御呪い」はTikTokで消されたし。
──そういうことも話題になっていいかもしれないですね。メロさんとアクさんは元々MAD MEDiCiNE(現・MADMED、所属事務所MAD’S iNKのグループ)が大好きで、この事務所に入ったわけですし、プロデューサーの趣向も知っていたのではないかと。
メロ:でも、ここまでとは思ってなかった……(苦笑)。
アク:うんうん。
▲髄狂アク
──皆さん最初はどうだったんですか? 「呪イがコンセプトです」と言われた時は。
パン:引いた。
一同:アハハハハ!
パン:引いたっていうか、「ビジュアルはこんな感じです!」って、ゴリゴリヴィジュアル系のツノ生やした人たちの写真が送られてきて。自分はヴィジュアル系自体もよく知らなかったし、「え!? ちょっと、待ってくれよ」って。「曲は呪い、憎しみ、混ざり合い、みたいな感じです」と言われて、何を言ってるんだろう……と思って、1回ちょっと考えたんですよ、入るかどうか……。でもやってみるかと思って入ったら意外と楽しくて。ええやん!ってなりました。どんどんメイクが濃くなっていたもんね。
ホムラ:(パンに向かって)そのツノ生えた参考画像を見せられたわけだけど。初代衣装の時はさ、プルプルボブだったじゃん。
パン:プルプルボブ……。
一同:アハハハハハハ!!
パン:初代衣装の時は普段よりメイクが薄かった。でもどんどん濃くなって、ツノもどんどん生えていった!
レム:「メンバーが決まりました!」っていうグループLINEが夜中に来たんですよ、バス乗っていた時に。その頃は夜行バスで名古屋まで通ってたんですね。起きたら、参考の画像やMVが送られていて、「なんだ、すごいじゃねえか!」って(笑)。でも面白そうだなと思って。それで気がついたらヴィジュアル系のバンドマンみたいな見た目になってました。今ではバンギャの子が来てくれる率も高くなったんで、よかったな。いろいろなヴィジュアル系を見て極めようとしてます。
メロ:(レムは)最初は青髪じゃなかったもんね。マナセも見た目がすごい変わった。
マナセ:デビュー前は、メンズアイドルの人たちみたいなふわふわした無造作ヘアだったんですよ。ナチュラルヘア、カラコン、薄メイクという見た目だったのに、参考画像を見たら、ガチガチのヴィジュアル系バンドだし、コンセプトも呪イ。アイドル自体をやるのも初めてで、オカンに見せたら「アンタ、これになるの?」ってびっくりされて。最初にメイクレッスンがあったんですよ。ヴィジュアル系のメイクさんが来て、メイクしてもらったんです。そのままおうち帰ったらオカンに「アンタ、何そのメイク!?」って、すごくびっくりされました。普段が薄いから、もうオカンもびっくり、俺もびっくり! でも自分でメイクが全然できなくて、血迷っちゃって。1回指導が入ったんですよ。僕だけメイクさんがついたんです、ライブで。
一同:あったあった!(笑)
マナセ:血迷いすぎちゃったから、僕だけメイクさん付きっきり。ヴィジュアル系のメイクをやったことなかったからね。で、それを経たのと、僕もヴィジュアル系を聴くようになって「このお顔になりたいなぁ」っていうバンドの方ができたから、写真見て真似したり、髪型を真似していたら、最近はみんなから「ヴィジュアル系になったね、メイク上手になったね」って、褒められることが多くなりました!
──全員、見た目を含めたメンバーのキャラ立ちが明確でいいですよね。
マナセ:マザリオフィシャルのTikTokのコメントを見てたら「世の中、こんなにいっぱい髪色があるんだ」って。
一同:見た見た!(笑)
ホムラ:1人でも目立つけど、全員いるとさらに目立つ。6人居て、黒髪入れたら8色いる。
アク:街ですれ違いざまに「コスプレですよね」って言われたことある。
レム:ハロウィンの時に衣装着て、スタッフさんと渋谷歩いてたんですよ。そしたら「あれ、ハロウィンだよ」って言われて、「違うー!!」って(笑)。
一同:アハハハ!
マナセ:それ言うたら、自分、このあいだ銭湯で女湯入ろうとしたらおばあちゃんに止められましたよ、「女性の方?」って(笑)。
──6月22日にはシンコーミュージック・ムック『ヘドバン』主催のメタル系フェス<MIXED HELL 2025>に出演します。出演者発表の際にマザリへの反応がすごかったですが、意気込みはどうでしょう?
レム:周りがすごいバンドさんばかりだし、うちらは(オケ)音源じゃないですか。完全にアウェイだし、そこでテンション下げないようにしないと。
パン:ただでさえ、“アイドル枠”で見られてるし、変なことやっちゃったら「呼ばれてるクセにこれ?」ってなりそうじゃん。だからそう思われないようにしないと! 気合いは入りまくりですよ。
──逆にオケの強みはありますからね。音量もバカデカくできるし!
一同:お〜、確かに!
メロ:よし、みんなの耳壊していこうぜ!!
──そして現在は5大都市ツアー<二○二五年 五大都市単独巡礼『禁呪〜別ノ生キ物ニ変ワルマデ〜』>真っ最中です。この記事が出る頃はちょうど折り返しで、残り3公演になりますがどんなツアーにしたいですか?
アク:前回のツアーより2都市増えたからね、北(札幌)と南(福岡)。
レム:普段なかなか行かないところだから、本当にそこにマザリのファンはいますか? っていう不安はあります。ヲタク、求ム!
メロ:新しいことしたいよね、それこそ頭振らせるのもそうだし、前回以上にマザリっぽさを強くしたいね。
パン:先日、これまでとはちょっとテイストの違う曲が出たんですよ。
──パンさんが読み方を間違えていた曲ですね。
パン:あっ(汗)……もう読めます! 「遺骸奇譚座(イガイキタンザ)」! ツアータイトルも「別ノ生キ物ニ変ワルマデ」だし、新しいマザリを見せたい。
ホムラ:新しい曲ももちろんだけど、既存曲もしっかりレベルを高くして、「パフォーマンス良くなったね」って言われる率が高くなりたいですね。
──そして、ウリンさんの声とフォーメーションを空けた7人編成でのパフォーマンスから、6月20日に愛知・THE BOTTOM LINEで行う主催イベント<混ザリ合イ -第四回->より、6人編成へ移行する「マザリ 第二章」への宣言がありました。
ホムラ:やっぱり人数の圧ってあるじゃないですか。ステージの見え方も変わるから、これまで7人でやってきたものを6人で出していかないといけない。6人でも変わらない、いや、これまで以上の迫力を出していきたいです。
マナセ:シンプルに7人構成から6人構成のフォーメーションになって、歌割りも変わる……正直、賛否両論あるじゃないですか。だからそういう声にちゃんと応えられるかっていう不安もありますけど、もうやるしかない。
メロ:でもツアーで生まれ変わるのは、うちらじゃなくてヲタクのほうかもしれないね。これまではペンライト振り振りであったけど、頭振り出すようになるかもしれない!
──ウリンさんのことがあって、マザリを知った人も多いと思うんです。この先は7人のマザリを知っている人より、6人のマザリから知る人を増やしていかなければいけない。<MIXED HELL 2025>然り、他のアイドルではできない、マザリだからこそできることってたくさんあると思うんですよ。
メロ:いやぁー、本当にありがたいです。
レム:ヴィジュアル系バンドとの対バンもしたいですね。
パン:デカフェス出たい、サマソニとかロッキンも出たい!
ホムラ:マザリフェスも! 着々と夢が叶いつつあるから、いつか実現できる。
──そういう夢の話はします?
メロ:結構するよね。あれ出たい、これ出たいって話すんですけど、夢が多すぎて……。
マナセ:何言ったかを忘れちゃう(笑)。Zeppツアーをやりたい話はしてるけど。
メロ:それは当たり前だから!!
──MAD’S iNKから新しいグループ、神様の言う通り、めっ!の2組が6月18、19日にそれぞれデビューしますし、マザリも先輩になりますね。
メロ:実感湧かないなぁ。
パン:事務所、大きくしたいよねぇ。
レム:ね、みんなで運動会やりたいっ!
▲米粉パン
──<MIXED HELL 2025>やツアーなど、初めてマザリを観る人に注目してほしいところはありますか?
メロ:髪色!
──そこ!?(笑)
メロ:あはは。メンバーカラーをここまで守っている髪色のグループって珍しくないですか? 衣装にメンカラは入ってないんですよ!
レム:わかりやすいね、これはデカいです。自分はこれを続けていきたい。
──なるほど。レムさん、青は色落ちしやすいですよね。
レム:落ちます、落ちます、大変です。定期的にカラーバター入れないと落ちちゃう。
メロ:緑も大変そう。
アク:3日に1回くらいカラーバターしてる。
レム:枕もシャワーハットも真っ青です! お風呂場も大変ですよ、賃貸なのに!
メロ:ライブで観てほしい話をしないと!
アク:みんな声がバラバラなので分かりやすい。あと、好きな曲を見つけてほしい。ツアーは全曲やるので。
レム:歌詞に沿った振りも結構あるので、表現しているものが伝わったら嬉しいですね。「丑の刻参り」という曲では、〈五寸釘〉と歌いながら(藁人形に)釘を刺してる振りもある。歌詞って、聴き取るのが難しいところもあると思うので、振りと一緒に理解してくれたらいいなって思います。
ホムラ:真似しやすい振りも多いからね。
レム:そう、それをうちらが伝えていくんだっ!
アク:曲中で何回も出てくるから、それをみんなでできたら素晴らしいな。
一同:おお〜(パチパチパチ)!
パン:あと、思ってるより怖くないよ!
一同:確かに!
パン:MVはあんな感じだし、グループのSNSもガチガチに怖さを出してるから、「怖くて行けない……」みたいな人がいるんですよ。でも実際行ってみたら「あれ? 怖くない」って思うはず。
メロ:マザリのライブは客層を含めて怖くないですよっ!
レム:自分、顔面怖いって言われるんですけど。
アク:ウチも言われるな……。
レム:「思ったより喋りやすい」って言われます。怖くないよぉ〜。
ホムラ:みんなそれぞれギャップがあるからね。ぜひ特典会も来てもらえれば面白いと思う。
マナセ:怖いのは最初の登場SEくらい。
ホムラ:あれ、最初聴いた時本当に怖かったもん……。
メロ:「“呪イ系アイドル”です!」と言ってる自分たちが言うのもあれですけど、呪われないので気軽にライブに来てください!
レム:逆に呪いたい人がいれば、ウチらが呪います!
取材・文◎冬将軍
<二○二五年 五大都市単独巡礼『禁呪〜別ノ生キ物ニ変ワルマデ〜』>
名古屋編(※終了)
2025年5月9日(金)愛知県 X-HALL -ZEN-
開場 19:00 開演 20:00
大阪編(※終了)
2025年5月23日(金)大阪府 FANJ twice
開場 19:00 開演 20:00
札幌編
2025年6月28日(土)北海道 PLANT
開場 18:30 開演 19:00
福岡編
2025年7月11日(金)福岡県 INSA
開場 18:30 開演 19:00
ファイナル編
2025年7月22日(火)東京都 新宿ReNY
開場 17:00 開演 18:00
チケット販売中
https://ticketdive.com/event/kinjyu
<マザリ主催公演『混ザリ合イ-第四回-』>
2025年6月20日(金)愛知県 THE BOTTOM LINE
・出演者
マザリ / MADMED / XINXIN / ギミック / 蜜兎 / ココロシンドローム / 白黒アリス / あたまのなかは8ビット⁉ / ELEVYZ / nyanpuri / めっ! / 神様の言う通り
チケット販売中
https://t-dv.com/mazariai04
<MIXED HELL 2025>
2025年6月22 日(日)川崎 CLUB CITTA’
OPEN 13:00 / START 13:40
前売り ¥7,980(税込・ドリンク代別・オールスタンディング)
・出演者
CRYSTAL LAKE / Boris / Imperial Circus Dead Decadence/ VMO / Prompts / マザリ / 老人の仕事 / Dimrays(Opening Act)
<MIXED HELL 2025>オフィシャルサイト
https://mixedhell.site
チケット販売中
https://eplus.jp/sf/detail/4187970001
◆マザリ オフィシャルX