渡辺直美、US版声優としてレッドカーペットに登場 『星つなぎのエリオ』ワールドプレミア開催 | ORICON NEWS | 国内海外のニュース - Moe Zine

ディズニー&ピクサー映画『星つなぎのエリオ』(8月1日公開)ワールドプレミアにキャスト&スタッフ大集合。パープルのドレスで存在感たっぷりの渡辺直美の姿も

ディズニー&ピクサー映画『星つなぎのエリオ』(8月1日公開)ワールドプレミアにキャスト&スタッフ大集合。パープルのドレスで存在感たっぷりの渡辺直美の姿も

 米ニューヨークを拠点に活動する渡辺直美が現地時間10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスの名門エル・キャピタン・シアターにて開催されたディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』のワールドプレミアに登場した。渡辺はUSオリジナル版のメインキャストの一人として、特注のパープルカラーのドレスに身を包み、レッドカーペットを堂々と歩いた。

【画像】ピート・ドクターと渡辺直美の2ショット

 本作は、孤独な少年エリオが何光年も離れた星々とつながる壮大な冒険を描く感動のファンタジー。『トイ・ストーリー』『リメンバー・ミー』などを手がけたピクサーによる完全新作で、8月1日に日本公開を控えている。

 ピクサーのUSオリジナル版声優には、「トイ・ストーリー」シリーズでウッディを演じたトム・ハンクスや、『トイ・ストーリー4』でバイクスタントマンのおもちゃデューク・カブーンを演じたキアヌ・リーヴス、『ソウルフル・ワールド』で主人公のジョーを演じたジェイミー・フォックスなど、名だたるハリウッドスターたちが選ばれてきた。

 その仲間入りを果たした渡辺は、主人公エリオがたどり着くコミュニバースのメンバーのひとりで、平和を愛する惑星の明るく情熱的な大使「オーヴァ」役を演じた。日本人として初めて“日米両バージョンで声優”を務める。

 「本当にありがたいことに、今回USの本場の声優をさせてもらって、ワールドプレミアにも参加させていただき、エンタメの第一歩を踏み出せたというか、めっちゃ貴重な経験です」と語った渡辺。

 「オーヴァ」をイメージして作った衣装について「どうですか?かわいいでしょ。オーヴァっていうキャラクターはコミュニバースのメンバーの一人で、紫色で身体も大きいんですけど、情熱的で優しい子。(今日のドレスは)オーヴァのキャラクターにあわせて紫色がいいんじゃないかと思って、ほわほわした感じにしました。ネイルもエリオをイメージして宇宙ネイルにしてるんです!髪の毛はかぐや姫みたいなイメージで、和な感じにしてみました!」と、こだわりを明かした。

 レッドカーペット上で、ピクサー・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、ピート・ドクターに、渡辺が流ちょうな英語であいさつする場面も。すると、「それともフリーダと呼んだ方がいいかな?」と渡辺が『リメンバー・ミー』で日本版声優を務めたキャラクターの名前を出し、渡辺は「覚えてくださっていて、うれしいです!」と感激していた。

 渡辺の英語での演技について、ピートは「Amazing!Fantastic!日本とは異なるかもしれませんが、私たちはまず声を録音し、その後アニメーターたちが繰り返し聴きながら作業を進めます。つまり、直美の声を聴いた人が、その声からインスピレーションを受けてパフォーマンスを創造したのです」と語った。

 それを聞いた渡辺は、「ピクサーの作品をずっと作り続けてきた人にお会いできてめっちゃうれしいです。めちゃくちゃ緊張もしているんですけど、今回(USオリジナル版と日本版の)どっちも声優をやっていて、こんなにほめていただいてめっちゃうれしいです」と、喜びを爆発させていた。

 渡辺が日本版声優として参加した『リメンバー・ミー』でストーリーアーティストを務め、本作の監督を務めたマデリン・シャラフィアンも、「彼女の甘い声も素敵で、大使役のキャラクターたちは常に好奇心が感じられるのですが、彼女はその部分を本当に捉えていると思います。そのため、英語版と日本語版の両方で彼女に参加してもらえたことに、私たちは非常に感謝しています」と称賛を惜しまなかった。

 上映終了後、渡辺は「最高でした!マジ泣いた!私たちのシーンは断片的に観たことはあったんですけど、全編を見て、友達愛と家族愛、最高…!!(会場内は)大盛り上がりですよ!泣けるシーンとか、笑えるシーンとか、焦るシーンとか、いろんな喜怒哀楽が出てきて、最高の映画でした。家族愛と、友達愛が同時に来るんですよ。めっちゃ見てほしい」と大興奮。

 そして、「聞いてください、エンドロールに名前が出てきました。それも感動!“オーヴァ Naomi Watanabe”って出た時に、もう、すっごい感動しました。うれしい!!」と、US版声優としての喜びを語っていた。

 ピート・ドクターは本作について「この作品は素晴らしいです。心温まるし、面白いし、映像も目を見張るほどです。私たちは皆、人生のどこかで『自分は人と違っていて、どこかおかしいのではないか、誰も自分のことを好きではないし、ここは自分の本当の居場所なのか』と感じる時があるものです。自分の居場所がない、なじめないと悩むことが時々あると思いますが、エリオもそれを非常に強く感じていて、この映画で最も重要なポイントです。『ああ、あの場面は自分にも当てはまる』と感じてほしいです」と、自信たっぷり。

 本作のプロデューサーを務めたメアリー・アリス・ドラムは、「これは、ピクサーで制作した最も美しい映画の一つです。これまでにない規模で、見たことのない世界が広がっています。本当に圧倒されるので、ぜひ大スクリーンで観てほしいです」と呼びかけた。

 『リメンバー・ミー』でストーリーアーティストを務め、本作の監督を務めたマデリン・シャラフィアン監督は、「エリオとグロードンは見た目が全然違って、遠く離れた場所から来ていますが、本質的にはどちらも愛されたいと願う孤独な子どもたちです。彼らが会う瞬間は、まるでこれが運命だったかのように感じられ、彼らの友情は私にとって非常にリアルで、映画の核心です。観客がそれを見られるのを待ち遠しく思っています」と本作に込めた思いを語った。

 『私ときどきレッサーパンダ』を手がけ、本作でも監督を務めるドミー・シーは「私たちは皆、エリオのような孤独な子どもだったんです。星を見上げて、自分の居場所や仲間を見つけることを願っていました。彼は銀河の冒険に出かけるけど、その深層にあるのは、この孤独と憧れです。そして、それは私たち全員が共感できるものだと思います」と手応え十分。

 イベントには、「第97回アカデミー賞」(2025年開催)で助演女優賞を受賞し、年末には「アバター」シリーズの最新作の公開が控えるゾーイ・サルダナも来場。本作では、主人公エリオの親代わりとなり新しい暮らしに戸惑いながらも、エリオを心配し気持ちを理解したいと願っている叔母のオルガを演じている。「ピクサーは本当に心打たれる、考えさせられる物語とキャラクターを届けてくれます。小さな子どもが『自分の居場所を探したい』と戦っているだけでなく、傷ついた心を癒そうとしているんです。そして、彼の人生で非常に大きな出来事から悲しみを乗り越えようとしている最中なのです」と、物語の魅力を話していた。

 ほかに、主人公エリオ役のヨナス・キブレアブや、コミュニバースの支配を企むエイリアンのリーダー、グライゴン役のブラッド・ギャレット、ゴーム星の大使クエスタ役のジャミーラ・ジャミル、“気弱さ”に悩む、心やさしいひとりぼっちのエイリアンの少年グロードン役のレミー・エジャリー、無線オタクのメルマック役のブレンダン・ハント、ブライス役のディラン・ギルマー、ケイレブ役のジェイク・ゲットマン、ファルービナム星の大使ヘリックス役のブランドン・ムーンの姿も。

 ピクサーらしいカラフルな星々の世界を舞台に、個性豊かなエイリアンたちと展開する物語に期待が高まるプレミアとなった。

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