若手クリエイターを世界へと導くファッションコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo 2026」が今年も開催 - Moe Zine

ファッション・アパレル産業の振興に取り組んでいる東京都が主催する、ファッションコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo 2026」が今年も開催。未来のファッションを担う若手デザイナーを発掘・育成し、世界で活躍できる人材へと導くことを目的に2022年度にスタート。応募資格は都内在住または在学の学生等を対象に、昨年度は1,000点を超える応募が寄せられるなど、日本国内でも屈指のファッションコンペティションとなっている。7月18日(金)まで応募受付中だ。

本コンクールは、フリー部門に加え、障がいのある方を起点とし、 ニーズに即した機能性とファッション性を併せ持つ服を制作するインクルーシブデザイン部門を設け、幅広い視野で受け入れている点も特徴だ。

審査員長には日比野克彦さん(東京藝術大学学長)、副審査員長には原由美子さん(ファッションディレクター)が就任。さらに、森永邦彦さん(ANREALAGEデザイナー)、高橋悠介さん(CFCLデザイナー)、向千鶴さん(WWDJAPANサステナビリティディレクター)、橋本航平さん(伊勢丹新宿店リ・スタイルバイヤー)と、ファッション業界の第一線で活躍するプロフェッショナルたちが審査員として名を連ねる。

本コンクールは服飾学生に限らず、デジタル、アニメーション、映像制作など多様な分野の学生の参加を歓迎。従来のファッションコンクールの枠を超えた新たな価値観の創出を目指し、未来のファッション産業を担う次世代クリエイターの育成を後押ししていく。

特別コメント 審査員
ANREALAGEデザイナー・森永邦彦さん

「ファッションとは、時代の流れの中から生まれるものだと考えています。今という時代の価値観を丁寧に見つめたうえで、その価値に対して、自分がどの距離感でデザインと向き合うのか。そこに、表現としてのファッションの本質があると思います。時代に深く寄り添い、共鳴することもファッション、時代に疑問を投げかけ、あえて距離をとるアプローチもファッションです。私は、そうした“時代との距離感”を見せてくれる作品に出会えることを楽しみにしています。独自の手法や素材などの技術への挑戦は、非常に強い武器になります。しかし、それらに頼るあまり、始原の発想、自分の世界観や感覚の“始まり”を見失ってしまう危うさも持ち合わせています。どんなに優れた手法も、芯のある発想を拡張し、表現するためのものなのです。外の世界にはさまざまな美しさや価値観があふれていますが、本当に大切なのは、自分の内側で見つけた美しさや、心の中に宿る価値観です。それを信じ、育ててください。そして、自分の内側から生まれたその感覚を、外の世界へとつなげていってほしいと思います」

応募資格
都内在住又は在学中の学生・生徒(グループ申請も可)

部門
フリー部門
インクルーシブデザイン部門(障がいのある方を起点とし、 ニーズに即した機能性とファッション性を併せ持つ服を制作する)

受賞特典
東京都知事賞大賞
各部門1名(またはグループ)賞金100万円

東京都知事賞優秀賞
各部門2名(またはグループ)賞金50万円

特別選抜賞
各部門1名(またはグループ)賞金50万円

・受賞作品は、都内商業施設等で巡回展示
・受賞者には、ブランディング支援、またパリファッションウィークでの発表をサポート
・受賞者及び応募者のコミュニティ(アルムナイ)に参加し、デザイナーとして世界で活躍するために役立つワークショップ等に参加可能

応募は2025年7月18日(金)まで受付中。さらに詳しい内容はホームページをチェック!

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