ジュニアアイドルとして活動する小学生の女児がきゅうりをくわえた画像がネット上で拡散され、「性的な行為を連想させる」「親がやらせているなら未成年に対する虐待では」と物議を醸している。女児が所属するダンススクール運営元の芸能事務所・ゼストでは、所属タレントが過去に「#きゅうり会」という今回の女児と同じハッシュタグのついた投稿を行っていることから、事務所の関連を疑う声も上がっている。騒動の詳細と受け止めについて、ゼストに話を聞いた。

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 問題の投稿があったのは今月22日。拡散した画像では、小学生の女児が両手にきゅうりを持ち頬張る様子や、2本のきゅうりをまとめてくわえる様子が収められている。投稿には「毎日おやつきゅうりだよ」「明日のレッスンも頑張るために明日もきゅうり食べてゼスト行くからね」といった文言や、「#きゅうり会」「#きゅうり姫」といったハッシュタグが添えられている。

 24日になって投稿が拡散されると、「親何してんのマジで。通報した」「ほんと胸糞悪い」「きゅうり食べてるだけで考えすぎと思ったけど、写真見て絶句した」「子供を物としか思ってない」「児相案件だよね」「児童虐待で逮捕されてほしい」など、投稿をさせた周囲の大人たちへの怒りの声が噴出。騒動を受け、投稿はすでに削除されている。

 ENCOUNTは26日、女児が所属するゼストミュージックスクールと運営元の株式会社ゼストに質問状を送り、同日中に文書で回答を得た。

 株式会社ゼストの担当者は、ゼストミュージックスクールの契約内容について「将来のエンターテイメント分野での活動を目標としている中高生を中心とした生徒(一般人)に対して、ダンス・歌唱・演技などを中心に、専門の講師がレッスンを行うスクール形式の運営を行っております。なお、該当の生徒との間において、アイドル活動についての契約等を締結していた事実はありません」と回答。また、SNSの利用・運用について「応援の意味も含めてSNSを利用されているご家庭もあることから、親御様のご判断の範囲においてこだわっていただいており、プライベートなコンテンツとしてスクールとしての関与は一切行っておりません」とした。

 同社の所属タレントが過去、今回の女児と同様の「#きゅうり会」というハッシュタグで投稿を行っていたことについては、「(同社所属のアイドルグループ)SKE48の極限されたメンバーによる、食べ物の好物でつながった非公式の同好会で、過去に活動があったことを確認しており、該当の投稿のタグ付けは、このきゅうり会にはなぞられたものと思われます。なお、現在は会議も自然消滅している状況で、スクール生が混ざっていて活動していた事実はないことを確認しております。例えば、世の中で言うところの、ラーメン部や焼肉会とか〇〇会みたいな類の会と把握しております」と説明。あらためて事務所としての関与を否定した。

 今回の騒動の受け止めについては、「SNSの利用・運用につきましては、各ご家庭での取り扱いであり、この度の内容も極々プライベートな部分で投稿されたものとして、親御様もSNSで投稿されているような意図があって守られたものでは考えておりますが、本件は運営上も重大な問題がある状況と認識した上で、詳細な状況について慎重に調査を進めておりますが、調査の結果は、本件の対象が未成年者であることを考慮し、また更なる助長や二次批判にも繋がりかねないため、これ以上の詳細についての回答をお願いや公表を控えさせていただきたい、本件の取り扱いには、十分なご配慮とご対応のほどよろしくお願い申し上げます(原文ママ)」と回答。

 その上で「我々といたしましては、本件を踏まえ、特に未成年者のスクール生のご親御様には謹んでSNS利用についてのお話合いを各家庭で行っていただけるよう注意を喚起を予定しております」としている。

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