2025年春、与田祐希がいよいよ新たな一歩を踏み出した。乃木坂46卒業後、初の出演作となるショートドラマ『あざとく、かわいく、したたかに〜私のこと、かわいいだけだと思ってた?〜』(以下『あざとく、かわいく、したたかに』)が、若年層を中心に人気を集めるショートドラマアプリ「BUMP」にて配信される。本作で与田が演じるのは、“かわいさ”と“あざとさ”を武器にした新入社員・栗原スイ。かつての清純派イメージを覆すような役柄に挑む姿からは、俳優としての意志と進化を感じ取ることができる。
川津明日香、ショートドラマ初主演であざと女子に 与田祐希が乃木坂46卒業後初ドラマ出演
川津明日香、与田祐希、和田雅成がメインキャストを務めるBUMPオリジナルショートドラマ『あざとく、かわいく、したたかに~私のこと…
乃木坂46の3期生として2016年に加入した与田は、2017年の楽曲「逃げ水」でセンターに抜擢されるなど、瞬く間に人気メンバーのひとりとなった。小動物のようなルックスと自然体なキャラクターは、グループの末っ子的ポジションを確立するのに十分すぎる魅力を備えていた。だが、そんな王道的アイドル像の裏で、与田は常に演じることへの情熱を抱き続けてきた。
乃木坂46 与田祐希、芽生えてきた“先輩”としての自覚 グループの存在が大きな原動力に
乃木坂46の中心メンバーとして活躍しながら、俳優業やモデル業でも存在感を発揮する与田祐希。昨年放送され好評を博した主演ドラマ『量…
卒業に際して「1つの作品に没頭して突き詰めてみたい」と語った与田の言葉は、アイドルという枠を超え、俳優として生きていく覚悟の表れだ(※1)。グループ活動の“楽しさ”を存分に感じられるようになったその瞬間に、次のステージへと踏み出す決断を下したその選択には、周囲に流されず自らの道を切り拓いていく芯の強さが垣間見える。
与田の俳優としての活動は乃木坂46在籍時から静かに積み重ねられてきた。2018年の『モブサイコ100』(テレビ東京系)、2020年の映画『ぐらんぶる』を経て、最も大きな転機となったのが2022年から3シーズンにわたり放送された『量産型リコ』シリーズだ。
プラモデルを通して成長していく主人公・小向璃子を演じた与田は、主演としての責任を果たすだけでなく、自然体で共感性の高い演技を通じて新たなファン層を獲得。特に「怒り」を表現したシーンでは、従来のかわいらしいイメージを超えた感情の深さを見せ、演技の幅を広げており、与田にとっても重要なキャリアのターニングポイントとなったことは間違いない。