第3話 風、秘めて

[音楽] う、足が。どうして私はまた [音楽] 全くなんて無茶なトレーニングをしたの。これじゃ怪我をして当たり前よ。これではレースは無理ね。 [音楽] いいえ、レースには出ます。 1 度吹き始めた風を止めることはできないのです。 [音楽] バカなことを言わないで。今無茶をしたら 2度と走れなくなるかもしれないのよ。 [音楽] ナとは風が止まることではなく消えること。 [音楽] レースの中で風となれないのなら私 [音楽] は今頃レース上では多くの馬娘が風を 目指し競い合っているのでしょうね 。なのに私 は何をしているのでしょう [音楽] [音楽] ?ネクタイの声ですね 。ええ、ほら、あそこにいるでしょう [音楽] 。今まで鳥の声も聞こえていませんでした 。心が じに吹かれていたのでしょうか 。ああ 、なんて心地よい風 。 まるで私の心のさいの風です。 え、そうですね 。すみませんでした。トレーナーさん 。夏に小辛しを吹かそうなんてお 恥ずかしい姿を見せしてここにいると昔を 思い出します 。私は体が丈夫ではなかったの で自然に囲まれた場所で過ごすことが 多かったんです。遊び相手と言ったら野鳥 や動物 たち日が1日鳥の声に耳を傾けていること もありました 。それは心地よい生活でしたが、同時に 自然の中では自分がいかに死刑風なのかと 思わされました 。私にはさ波並みを起こす力もないのだと 。だから私はずっと願っていたのです 。風になりたいと風は自由で軽やかで 力強く そして決して何者にも邪魔をされない。 走ることもままならなかった。当時の私に とっ て風は理想そのものだったんです けれどその時は漠然とした憧れに過ぎませ んでした 。私が本当に目指すべきものを見つけたの はあの 時目にしたレース で私 [音楽] は風を見たんです 。風を対現したあの走りを。 え、あの姿はまさに風。 脳はせる風 。漠然とした憧れが明確な目標となったの はあの時からです。私は思いました 。私の求める風はレース上にしかなく、 レースの中でしか本当の風になることは できないのだと 。こんなこと人に言ったことはなかったん ですが 、どうしてでしょう?あなたと話してい たら [音楽] ついどうしてそこまでしてくださるのか わかりませんが 、これも風に乗るのだと甘えさせて ください。ありがとうございます、 トレーナーさん 。やっぱりあなたは外風なのですね [音楽] 。体の配列を意識して動作は正確 にまたまで整えることを忘れない。 そしてインナーマッスルは嵐。 今の私はおきつかぜ 。をかける資格 [音楽] 。ああ 、お腹が愛の風で満たされます [音楽] 。あらあら。おまっちょさんは今日もお 団子ですね。 みんな並んでいると青でコロコロしそうです。トレーナーさん、メニュー終わりましたよ。あの、ありがとうございます。自分でもうまくいっているのが分かるんです。 [音楽] [音楽] 自分で怪我を直そうとしていた時はもっと 大変でしたから 。濁った思いは風にふさわしくありません 。不安、恐怖、欲 。私はそんな余計な思いをレース上に 持ち込みたくないんです。あの場所で私が 思いたいことはただ風のことだけなの に怪我をするたびにじに襲われていました 。私の心が 濁り風から離れていた。 今はトレーナーさんのおかげで玉風に吹か れることもありません。本当に感謝してい ます [音楽] 。恐風なんですね 。で もありがとうございます。もし私に担当 トレーナーがつくとしたら、あなたのよう な方がいいと思っていました 。ですが、その申し出はお断りさせて いただきます。

CV.今泉りおな

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