2024ー25年の期間内(対象:2024年12月~2025年4月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。プロレス部門の第1位は、こちら!(初公開日 2025年4月16日/肩書などはすべて当時)。
1989年にジャパン女子プロレスでデビューし、JWP時代には写真集を4冊発売するなど、アイドルレスラーとして人気を博した福岡晶(ひかり)さん(54歳)。NumberWebインタビュー第2回では、先輩・キューティー鈴木との思い出や、ヌード写真集撮影のウラ話などを聞いた。《第3回に続く》
JWPのアイコンといえばキューティー鈴木。現役時代から引退後までに出版した写真集は実に14冊におよび、女子プロレスラー史上最多の記録はいまだ破られていない。後輩にあたる福岡晶はポスト・キューティーとして期待され、JWP時代に4冊の写真集を刊行。25歳でオールヌードになり、26歳のときにはニシキヘビと絡む斬新すぎる裸身に挑戦して、世間を驚かせた。
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キューティーさんは先輩だけど「守らなきゃ!」って
福岡 写真集とかのああいう仕事って、キューティーさんとか尾崎(魔弓)さんみたいな先輩がやるものだって思ってたんですよ。で、これはかわいらしい話なんですけど、JWPになってからの後楽園ホールで、キューティーさんの写真集のサイン会があったんですね。私のサイン会も横でやってて、それが終わってからキューティーさんのほうを見ると長蛇の列で、「やばい! ここで買わなきゃなくなっちゃう」と思って、並んだんですよ。
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――えっ、キューティーさんのほうに?
福岡 そうです(笑)。お客さんには、「なんでここに福岡が並んでんの?」って不思議がられて、それもわかるんですけど、自分としては「早く買わなきゃ!」ってハラハラして。そしたらキューティーさん、「ひーちゃん、どーしたの?」って(笑)。そりゃ、そうですよね。自分としては、サインをもらえるっていうのが貴重なわけだけど、笑われました。たしかに、「控室で言ってくれれば」って話なんですけど。
――当時のキューティーさんはどういう存在でした?
福岡 もうね、かわいい! 後輩の私が言うのは生意気かもしれないけど、「守らなきゃ!」っていう気持ちにさせられる先輩。大好きでした。スランプに陥ったときは、「気づいてあげられなくてごめんね」って泣いてくれたこともありました。芸能の仕事で南国系の国に行ったときは同じ部屋になって、先輩だから気をつかうじゃないですか。「すいません、タバコ吸いたいんですけど」って言ったら、「いいよー! 一緒に吸おう」って言ってくれたり。
25歳でのオールヌード写真集「抵抗はなかったです。ただ…」
――特別な存在だったんですね。
福岡 そうです。だから余計に、篠崎(清)社長から写真集の話を聞いたときは、「えっ、それ先輩(の仕事)じゃないんですか?」って聞き返したぐらい、びっくりした。嫌とかいいではなく、キューティーさんはかわいい、尾崎さんはキレイだけど、私は2人より体格がよくて筋骨隆々。当時って髪の長い選手が多かったから、「それだけで選ばれたのかなぁ」って思いました。社長からは無理強いされることはなく、「おまえにやる意思があれば」って確認されて、私は写真を撮るのが好きで、撮られることも嫌ではないから、「やってみたいです」って言ったと思います。