ヘアメイク長井かおりによる、大人の悩みに寄り添うメイクの基本をお伝えするこの連載。今回はブラシタイプのマスカラ編。今更聞けない基本塗り方のコツをご紹介します。
写真はわかりやすく黒のブラシタイプのマスカラを使用。
左写真は、まつげに対してジグザグにブラシを動かして塗っているところ。
右写真は、まつげをすっと持ち上げるように塗っているところ。
普段、ご自身がマスカラを塗るときどのようにしていますか? 思い浮かべながらご覧ください。
マスカラもどんどん進化!
軽いストロークでムラなくつく!
正直、マスカラを塗る際は、まつげの根本にブラシをあてて、ジグザグにブラシを動かしながら毛先へと向かう。これがセオリーだったと思います。
マスカラ液をまつげにしっかり絡ませて、太さや長さを出すためにはこの塗り方が最適だったように思います。
ですが、最近のマスカラを使っていると、このジグザグ塗りは「かえってダマを作る原因かも!?」と思うようになりました。
というのも、マスカラ液がスムーズにまつげに絡むようになり、ブラシをジグザグに動かしてまつげにまとわりつかせるように塗らなくても、するっと液がまつげにつくようになったから。
また、最近は太さや長さをしっかり出すことよりも、まつげをくるんとカールアップさせて繊細にセパレートするまつげを作れるマスカラが人気の傾向。
すると、ビューラーやまつげパーマなどで上向きになっているまつげを、ジグザグにまつげの毛束を左右に動かして毛流れを乱すと、かえってまつげが下がったりフォルムがくずれてしまう原因にも。また液がもともとしっかり絡むようになっていて、かつ速乾性も高いためジグザグに塗るとつきすぎた液が固まりダマっぽくなる恐れも。
そう、もはやゴシゴシ塗る必要はないのです!
こちらは、黒のブラシタイプのマスカラで、まつげをジグザグに塗っているところ。まつげの毛束を左右に動かしながら塗ることになるので、まつげの毛束が外側に流れてしまっているのがわかるでしょうか。これをまたブラシを左右に動かしながらまつげの向きを調整していくわけですが、何度もストロークを繰り返す必要があり、そうするうちにまつげがダマっぽく……。
こちらは、黒のブラシタイプのマスカラをまつげの根元に当ててから、上に引き上げるように塗っているところ。引き上げるように塗るのでカールアップ効果も発揮。毛束を左右に動かさないので、まつげ同士がくっついたりダマになったりするのも防げ、セパレートした状態で仕上がります。
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