特にカギとなるのが相反する印象が共存する“絶妙な色”にあると言う。「至極薄く感じられる色合いは、クールな青みと温かみのあるコーラルが合わさったようなヌーディカラー。チークにその“絶妙な色”を使うことで途端にシックな装いに」
では、ハイライトはどうだろう。「肌の自然なツヤに見えるクリーミーなテクスチャーで、頬骨&眉尻の上の顔のエッジが際立つ部位に。鼻や顎にのせると丸みが出て愛らしく見えるので、かっこよく見せたい場合は、なし」と白石さん。また、マルチユースなアイテムを使うのもおすすめ。「一品でチークやアイ、リップに使えるアイテムでワントーンに仕上げるのもあり。眉は主張があってもなくてもいいけれど、まつ毛は素のままにしておくのがハンサムフェイスに仕上げるコツです」アイブロウマスカラでトライ。毛束を強調するアイブロウメイクにも欠かせないのが、ほかのパーツのメイクバランスだと白石さんは言い切る。「アイメイクはまつ毛をビューラーで上げるのみ、リップは血色感のある主張のないカラーを合わせて、肌は薄く」。スキントーンの延長線上にある色で整えると上手くいくそう。
RIE SHIRAISHI
白石理絵。ヘア&メイクアップ・アーティスト。ヘアスタイリストを経て、2011年から活動を開始。個性を生かしながらもさりげなく鋭いインパクトを残すメイクは唯一無二の存在感を放ち、ランウェイ、雑誌、セレブなど多方面からオファーが絶えない。@rieshiraishi1220
問い合わせ先/THREE 0120-898-003
パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618
※『VOGUE JAPAN』2025年6月号「ダンディなメイク、してみませんか?」転載記事。
Text: Mariko Urayasu Editor: Toru Mitani