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ドレスコードの解体と解釈。フィナーレを飾ったタムの初陣【202526年秋冬 東京コレクション】

バッグと化したブラックのカマーバンドも今季のムードを明示するピースだ。「アイデアの転換を重ね、カマーバンド付きのジャケットに落ち着きました。表にも内側にも巻けるし、外せばシンプルなダブルジャケットとしても着られる。どう着るかはあなた次第で、それが他者との差異になる選択肢を提案したかったんです」。さらには、側章の入ったジャージのセットアップ、スウェットで仕立てられたドレスシャツなども登場した。

全26ルックのコンパクトなランウェイショーは、大きな拍手と共に幕を下ろした。「自由と不自由、安定と不安定といったさまざまな相反する要素が同居する現代において、不安と希望を感じながらも多様な変化を受け入れ前進していく、器用で不器用な“我々”の今の態度を表現しました」

物静かな佇まいのデザイナーは、東京のファッションウィークでは慣例となっているショー後の囲み取材をスキップ。バックステージに駆けつけると「僕は何も知らない、何もできないデザイナーなので、本当にみなさんに感謝の一言に尽きます。今回できなかったことは多分にありますが、良いショーになりました」と控えめなコメントを残したが、その言葉とは裏腹に、自らの存在を強く印象づけるデビューとなった。

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