映画『N号棟』幽霊団地騒動をモチーフにしたホラー/2022年4月公開
映画『N号棟』(2022)
劇場公開日:2022年4月29日 103分
《作品紹介》
「成れの果て」「街の上で」の萩原みのりが主演を務め、2000年に岐阜県富加町で起きた「幽霊団地事件」の実話をモチーフに描いた都市伝説ホラー。
《あらすじ》
とある地方都市にある、かつて心霊現象で有名だった廃団地。女子大生の史織(萩原みのり)が同じ大学の啓太(倉悠貴)、真帆(山谷花純)と共にその団地を訪れると、廃虚のはずの場所には多くの住人たちがいた。3人が建物を探索しようとした矢先、突然怪現象が始まり、さらに目の前で住人が飛び降り自殺をする。彼らがショックを受ける一方で、住人たちは平然としており、おびえる若者たちを仲間にしようと迫ってくる。やがて、啓太と真帆は続発する不可解な現象によって洗脳状態に陥り、史織は追い詰められてしまう。
キャスト
萩原みのり
山谷花純
倉悠貴
スタッフ
監督 後藤庸介
脚本 後藤庸介
《レビュー》
2000年前後、岐阜県富加(とみか)町の町営住宅で実際に起きた怪奇現象を基にしたホラー作品だが、あくまでも事実からインスパイアされたフィクションです。
当時、“幽霊団地”や“平成のホーンテッドマンション”、“富加町のポルターガイスト”などと呼ばれた怪奇現象は、多数のメディアが大々的に報じた他、多くの霊能力者が現地を訪れ、下火になっていた平成のオカルトブームの中でも異様な盛り上がりを見せていたそうで。
そんな幽霊団地騒動を基にした「N号棟」で萩原みのりが演じる史織は、自分の存在がなくなることへ過剰な恐怖を感じてしまう死恐怖症(タナトフォビア)を抱える女子大学生。霊が出るとうわさの廃団地で怪奇現象に巻き込まれる中で、“生死”と向き合う姿が描かれている。
ストーリー的に消化しきれていないように感じる部分もあるものの、寂れた古い団地につきまとうノスタルジーと薄気味悪さをブレンドした恐怖ムードは悪くない。
まるでカルト集団のような白装束の住民たち、微笑みに包まれた奇妙な儀式、交錯していく生と死の境界線を感じさせるのは、まるで和製「ミッドサマー」といった感じ。
本作は考察型体験ホラーと銘打っているが、取り上げられているのは、間違いなく「死生観」。死生観(しせいかん)とは、生きることと死ぬことに対する考え方、または判断や行動の基盤となる生死に関する考えのこと。
また、生きることと死ぬことの価値観や自分の考え方を示す言葉であり、人生の最期が近くなった際に意識するもののはず。死恐怖症を抱えるヒロイン・史織が、目を逸らしてきた人生の最期と向き合うようになるプロセスが、本作の軸になっているような気がした。
果たして史織は、どう死や死後の世界を捉え、どういう結末を迎えるのか…?不思議な余韻が残る作品だった。
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