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映画『シライサン』(2020)正体不明の怪異“シライサン”の恐怖に見舞われる人々を描くホラー

映画『シライサン』(2020)
劇場公開日:2020年1月10日 99分

《作品紹介》
飯豊まりえが初の映画単独主演を務め、人気小説家・乙一として知られる安達寛高が長編監督デビューを果たしたホラー。鈴の音と共に出現し、視線を逸らしたが最後命を奪われるという“シライサン”の呪いを描く。

《あらすじ》
眼球が破裂した遺体が立て続けに発見される。彼らの共通点は、死ぬ前に何かに取りつかれたような状態にあったことだが、死因は全て心臓麻痺だった。目の前で親友を失った大学生の瑞紀(飯豊まりえ)と、同様に弟を亡くした春男(稲葉友)は一緒に事件の真相を探る中で、詠子という人物にたどり着く。

キャスト
飯豊まりえ
稲葉友
忍成修吾

スタッフ
監督 安達寛高
脚本 安達寛高
製作 大角正

《レビュー》
眼球破裂の冒頭からして怖がらせる気満々だが、そこからジワジワと悪霊=シライサンを見せていくニクいつくり。ビジュアル的なインパクトはもちろん、民間伝承や土俗文化の要素も色濃く、この和的なクリーチャーの怖さが存分に伝わる。

シライサンの逃れられない恐怖が、人間の浅ましさと共に露わになっていくのが、観ていて怖い。演出も勢いで驚かせるというよりは、ジャパニーズホラー特有のジワジワと迫りくる、言いようのない恐怖が体現されていて、これはこれでメッチャ怖い。

謎の存在・シライサンの恐怖が人づてに伝染していく様が、極限状態で露わになる人間の脆さや浅ましさと共に描かれていくのが印象的…。

ホラーとしてのみならず、SNS世代の話に仕上げた点が面白い。“イイね!”が“私はあなたを見ています”を意味することもある昨今、承認欲求の塊というべきシライサンを通し、恐怖に現代性をクロスオーバーさせた小説家・乙一のセンスが光る…。

貞子”や“呪怨”などで語られ尽くした感もある和製オカルト映画だが、まだまだ開拓の余地はある。そう思わせるだけの熱量が、ここには宿っている。公開から5年経った今でも色褪せることは無い、お気に入りの作品です。

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#飯豊まりえ

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