MAGES.は、10月27日に千葉・森のホール21 大ホールにおいて、ライブイベント「STEINS;GATE 15th LIVE – ONE WORLD -」を開催した。本稿ではこの模様をレポートする。
今回のイベントは2009年10月15日にXBox360版が発売されたゲーム「STEINS;GATE」の15周年を祝うものとなっており、出演声優陣から宮野真守さん(岡部倫太郎役)、花澤香菜さん(椎名まゆり役)、関智一さん(橋田至役)、今井麻美さん(牧瀬紅莉栖役)、後藤沙緒里さん(桐生萌郁役)、小林ゆうさん(漆原るか役)、桃井はるこさん(フェイリス・ニャンニャン役)らラボメン声優陣がほぼ集結。
加えていとうかなこさん、ファンタズム(FES cv.榊原ゆいさん)、Ayumu(Zwei)さん、純情のアフィリア、彩音さんらシリーズを彩ったアーティストたちも、それぞれの楽曲で会場の熱気を高めた。

秋葉原の今と昔をラボメンたちが語る爆笑必至の朗読劇
開演時間を迎えた会場にいとうかなこさんが現れると、まずはXbox360版の主題歌を飾った「スカイクラッドの観測者」の歌唱から幕を明けた。スクリーン上ではゲームのオープニングムービーも上映されており会場のテンションは開幕から最高潮に。

その流れから声優陣による朗読劇「既視回想のラウンドテーブル」が始まった。ストーリーの簡単なあらましは、ビルの老朽化による追い出されてしまった未来ガジェット研究所のラボ存続のため、2024年から2000回以上ものタイムリープを繰り返して2010年まで戻って来た岡部がラボメンたちとわちゃわちゃ会話劇を繰り広げていくというもの。

途中、15年後から来たことを信じないラボメンたちに秋葉原がどうなったかを岡部が説明していく場面があったのだが、当時から様変わりして小奇麗な街になったことがわかると、良いことだと語るラボメンともっと殺伐としているべきだと語るラボメン(※主にダル)とで意見が分かれ、会場から共感の拍手が巻き起こる場面があった。


他にも秋葉原ラジオ会館の跡地に新しいラジ館が建った(※単なる建て替え)、牛丼専門 店のサンボが神保町に2号店を出したなどの作中で登場した施設や店舗のネタは大うけで笑いが溢れた。


その後、過去に行われたラボメンたちの円卓会議を振り返る場面では、妄想逞しい渋谷の女子高生たちと会った、種子島でロボットを……などの他の科学アドベンチャーシリーズネタや、台風で中止になり振替公演が行われた10周年イベントのネタなども飛び出していた。



シリーズの楽曲たちを一挙に楽しめたライブパート
ライブパートはいとうさんによるPSP版主題歌「宇宙エンジニア」から再開された。
続いてAyumu (Zwei)さんがアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」より「LAST GAME」、ゲーム「STEINS;GATE 0」より「ライア」を披露してMCへ。ここでは純情のアフィリアのメンバーたちを呼び込み、会場とのわっしょいコールで盛り上がる場面があった。


純情のアフィリアはシリアス控えめなラブコメ「STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん」より、「La*La*Laラボリューション」と「禁断無敵のだーりん」をキレのあるフォーメーションが目を惹くダンスと共に歌い上げ会場を魅了していた。

会場の照明からしてダークな世界観が演出されると、ステージに現れたのはファンタズム(FES cv.榊原ゆいさん)。妄想科学アドベンチャー「CHAOS;HEAD」のヒロインのひとり・岸本あやせがボーカルを務めるロックバンドという世界観を、楽曲でも当日の衣装でも表現しきり「刻司ル十二ノ盟約」「運命のファルファッラ」でその世界に浸らせた。

紅莉栖役の今井さんはアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」の後期エンディングテーマ「World-Line」を歌唱。続いていとうさんを呼び込んでMCとなったのだが、おふたりからは親戚や知り合いが「STEINS;GATE」ファンであるとのエピソードが飛び出し、この15年の間に作品が大きな広がりを見せたことを実感させてくれた。


再びいとうさんにバトンタッチしてライブパートへ戻っていったのだが、ここからは残るシリーズの楽曲たちをゲームサイズで届けていくコーナーに。もちろんゲームで見られるそれぞれの映像も上映され、「COSMIC LOOPER」「Another Heaven」と豪華な楽曲を次々と歌い上げていった。また、「非線形ジェニアック」はAyumu (Zwei)さん、「アマデウス」は彩音さんとのコラボとなっていたことも特筆すべきだろう。


彩音さんが「STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム」から「邂逅のフェタリテート」「フェノグラム」の2曲を熱唱したところで、再びいとうさんのターンに。

ライブパート最後の楽曲はアニメ「シュタインズ・ゲート」主題歌の「Hacking to the Gate」となったのだが、なんとこの時だけ動画撮影&SNSへのアップが許可されるという試みが実施された。きっとX(旧Twitter)などを検索することで、当日の盛り上がりを一部ではあるが体験できるはずだ。


各ラボメンの名台詞を声優陣がこの場で再演
本イベント最後のコーナーは、声優陣による名台詞の朗読が見られた「STEINS;GATE 15th スペシャルアクト」。ここでは、吉田尚記さんをMCに据え事前にアンケートで募集した各ラボメンたちの名台詞の順位を発表していくことに。また、第1位に入った台詞はその場で声優陣によって披露された。

企画に移る前に、当日は残念ながら不参加となっていた田村ゆかりさん演じる阿万音鈴羽の台詞たちから紹介していったのだが、第1位はやはり「失敗した失敗した失敗した」という作中でもずっしり心に圧し掛かる重たいシーンの名台詞となっていた。

続いてフェイリスを見ていくと、第1位の台詞は秋葉留未穂として岡部と向き合った名場面より「凶真はね、私の王子様だよ」になっており、この台詞は桃井さんと宮野さんによる掛け合いで実際に聴くことができた。

その後は同じ流れでるかの第1位「女の子だったボクのこと、覚えていて……くれますか?」、萌郁の第1位「椎名まゆりは、必要ない」、紅莉栖の第1位「相対性理論って、とてもロマンチックで……とても、切ないものだね……」、ダルの第1位「スーパーハカーって呼ぶなよぅ。スーパーハッカーだろ常考」と至高の名場面たちが次々再演。




まゆりの第1位は「もう我慢しなくていいんだよ オカリンはね、オカリンのために、泣いてもいいんだからね?」だったのだが、第3位に「まゆしぃのカイちゅ~止まっちゃってる…」というアニメでよく聴いた台詞が混ざっていた点は印象に残った方も多いことだろう。

大トリを飾ったのは岡部で、その第1位はどこにも繋がっていない携帯電話に話しかける際の決め台詞「エル・プサイ・コングルゥ」となった。
この台詞は作中で度々岡部が呟くものだが、掛け合いで選ばれたのはシュタインズ・ゲート世界線で再会した紅莉栖に「これが、シュタインズゲートの選択だよ」と語りかけたあのシーン。これには思わず聴き入った来場者も多かった様子で、宮野さんと今井さんが掛け合いを終えた後もしばらく余韻に浸る空気が漂っていた。

告知コーナーでは、没入体験型謎解き「STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス」などの作品に関する最新情報が明らかに。最後は宮野さんが音頭を取って会場と「エル、プサイ、コングルゥ」のコール&レスポンスを実施して本イベントは幕を閉じた。

また、終演後には新作タイトル「STEINS;GATE RE:BOOT」が発表。こちらは、グラフィックを一新し、ストーリーも一部追加要素が加わったバージョンになるとのこと。今後の情報に期待しよう。


大展覧会では15年分のイラストやアイテムがズラリ
同日同会場のレセプションホールでは、シリーズのカラーイラストや展示物、協賛企業とのコラボ企画などを一挙に見られる大展示会が行われた。以下にて、そのフォトレポートをお届けする。また、筆者が取材に訪れたタイミングでちょうど純情のアフィリアのみなさんが会場を訪れており、記念撮影をさせていただいた。あわせてその際の写真も掲載する。
アニメ・ゲーム系の媒体でお仕事をしているフリーのライター。Gamerさんでは2022年夏頃よりお仕事をいただいている。
主にプレイするのは大作RPGからFPS、18禁の美少女アドベンチャーゲームなど。ゲームセンターが好きで「BLAZBLUE」や「MELTY BLOOD」などのコンボ重視の対戦格闘ゲームや、「機動戦士ガンダム VS.(バーサス)」シリーズなどをよく遊んでいたが最近はちょっと年齢を感じて辛い。
最近は仕事のために始めたカメラにハマり、スナップ写真や動物写真を撮ることも。使用しているカメラのメーカーはNikon。
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