吉川英治,「竹中半兵衛,抄,3,,」新書太閤記,第3分冊,13,隣交遠計,4分冊,1,露のひぬま,より,,朗読,by,D.J.イグサ,井草新太郎,@,dd,朗読苑,
第9章三 中陣その1そう高い山ではない一名を岡花 というのでもおよそ知れようその栗原山は 南宮さんの続きで親に寄り添うこのような 形をしていたいきの近くまで来てああ 美しい詩人でない吉郎も思わずとして楽の 総にぶたれていた鶴落としという秋の日が もうくれかけてきたのである余談に渡るが 後年関ヶ原の駅の折りにはこの南宮さには モの軍勢が人士栗原山にはナ正山下には城 森地といずれも軍型が不してイアの軍を 伺ったものであったがひび石田三成の主体 の会談から1度に時を上げて愛そしている 法家にとって恨み大き古戦場の1つになっ ている今若い陶吉郎はそこに立っている けれど自分の死後ここに法家の画会を早め た関ヶ原の駅の人がしれよなどと神ならぬ 身どうして思っても見よう青野ヶ原の彼方 美の大の山々の影へと装備な夕雲の色だけ も残して刻々沈んでいく落日の大飛行こそ さながらやがて大阪城にユトの多根と神辺 の上根を残して人種の命ずるところついに よぼ実施さらねばならなかった自分自身の 後の姿にもそのままであるなどとも元より 若い彼は空想もしなかった彼の頭は今どう したら反米茂春を味方にすることができる かしか考えていないついそう考えるがまた いやいや作詞に策を持って当たるなど下の 下作白死になって会うに限る虚心単回ただ 自分のこの一生懸命だけを行ってみようと 腹を持ち直すのだったところが肝心な反米 の住まいがまだ知れないいずれ詫びし草案 だろうが日の暮れるまで見当たらなかった 藤吉郎もまた急がなかった暗くなれば自然 灯しがどこかにとろういたずらに歩いて 大学をつよりもその方が楽で早いという ものそう思っているらしいとっぷりくれる まで岩根に腰かけて休んでいたやがて1つ の砂漠棒を隔てた彼にポチと明りが 見当たったうねうねと登り下りする細道を たどってようやくそこに行きついた赤松に 囲まれた中腹の兵であるやれがきの一草案 と思いきや粗末なあつちながらどべが広く めぐらしてある 近づけばとしも点々みつよつは奥の方に 見える穴をこわなくても平和あるが いかめしいモンピなどはない竹網戸がある ばかりだ風にゆらゆらと動いて半ば開いて いるこれは広い藤吉郎は黙って入り込んだ そこから中が松林である門から奥の方まで 細道がついている松落葉のこぼれているほ 散り1つない感じである古半丁も進むと ようやく家らしいものがあった牛が泣いて いるパチパチと火のはぜる音がして煙が その辺りから立ち込めてくる藤吉郎は 立ち止まったしみる目をこすっていたので あるしかし一人の山風が来と煙はさっと 綺麗に拭い去るてしまう見ればかど小屋で 1人の道地がかどの下へ枯れすぎなど 焚きつけているのだった誰だ同時はそこに 佇んでいるト吉郎の影を見つけると怪しん で寄ってきたお召使いからかそうだよ自分 はビシおだの真 木下と吉郎というものだがお取り次ぎを 願いたい誰にさご主人にいないよ留守だよ 本当に留守だってばお帰り同時はさって またかどの前に座り込むと薪などくべて 振り向きもしない3のよぎは冷やかだった 吉郎は冷たい旅 を撫でながらおじさんにも少し当たらせて おくれとどと並んでかどの前に しゃがみ込んだ変なやつと言わないばかり 同時は彼の横顔を白い目で一別したきりで 答えもしない寒いな野分は山の上玉もの 寒いさおこぞこれここここは寺じゃないぜ らはハベ先生のお弟子だお小僧じゃ ない何を笑うのさいや悪かったお帰りよ 知らない人なんか黙って浜屋入れたなんて 分かると先生から後で叱られちまういや おじさんが後で先生によく謝っておくから いい青きかいそりゃここまで登ってきたの だから会わないうちは山を降りるものか 珍しいな終わりもは第一おじさんは終わり もじゃないか行けないのか終わりもは先生 は嫌いだよラだって嫌いだ敵国じゃないか うんそうだっけなしらばっくれておじさん はみのへ何か探りでも来たんじゃないか ただの旅ならさっさとがいいよ傘の台が 危ないぜこれより先へ通りよはないここの お住まいへだけ来たんだから何しに来たん だい入門しに参ったのだ入門らみたいに 先生の弟子になる機会うんお前とも兄弟 弟子になろうじゃないかいずれ仲良くし なければならない2人だ意地の悪いこと 言わずに先生へ取りついでくれ飯の焦げ ないようにかどの下はわしが見ていてやる からいいよやだよ意地が悪いなああれあの 通り奥で先生のお席の声がするじゃないか それをするさ先生は夜になると咳が出るん だ体が弱いから触れごらんさっきはルスだ と言ったくせにいてもルスでも同じだよ どこの国のどんな人が訪ねてきただって あった試しはないんだからじゃあ自説を 待とううんまたおいでいやこのか部屋は 温かくていいからしばらく投入させておい てもらおう冗談もいいよ帰るってば本当に 怒り出したと見え同時はつったち様一括を 食らわせた気で行ったけれどかどの赤い日 にテラテラ揺れ浮いている戸吉郎の笑顔を 睨んでいるといくら怒ろうとする目も行か れなくなった同時は彼の顔をじっと 睨みつけているうちに初めは嫌なやつと 思っていた感情がだんだんそうでも なくなってき た小小折りもよくその時確かに半兵 しげはるとおし声が道地も呼び立てていた 同地はその声にビリッとした見なしではい 藤吉郎を置きしててクアから奥へ駆け込ん でいってしまっ たなかなか戻ってこなかったそのうちに かどの上の大鍋から焦げ臭い匂いが漂い 出した人の食べるものとは思われず吉郎は 慌てて蓋の上の借手をつかみ の底をかき回した勝ちや関西などが混じっ ている黒米がゆであった貧乏症とよく人に 笑われたりするが彼は貧農の家に生まれた ので米粒を見ると母の汗を見るごくおろか に思えなかった侍になった今でも茶碗の飯 に向かう度中村の母が思い出され たどうしたのだ あの同時は焦げる焦げるこいつはいかん ありあけとって焼けている大鍋のつぼ掴ん で持ち上げたそうしてかどの脇へ下ろし かけた時である火の中の竹の節でも跳ねた ようにズドンと鉄砲の音が壁土を揺さぶっ た音に驚いてかどの暗い隅からリスやらイ やらはこ獣の影がり打って外へ逃げたが 吉郎は大鍋を覗いたまま越しになってかの 底を名をかき回していたあありがとうおじ さんお小どのか焦げつきそうであったから 鍋を下ろしておいた2加減も良いらしい もうオの名を覚えたんだねおじさんは今奥 の方で先生がそう呼んだだろうどうだ ついでに先生へ取り付いでくれたか呼ばれ たのは他のよさ取りついだっって無駄な こと先生に聞かせても怒られるだけだから やめたはてさてお前は死の言いつけを守る ことが硬いな関心だ関心だちやが言ってら いやその通り俺にとっては歯がゆいがわし が死ならそう褒めるだから嘘じゃないする とやや離れているクアの板敷に誰か四則を 持って立った小熊小熊とそこで呼ぶ声に 藤吉郎も振り向いてみるとあたりのすけた 闇をそこだけ切り抜いたように霧に小桜染 のこできそれ勾配色の腰をまとった178 のうしい乙女の姿がその白い手に持たれて いる明りの中にゆらゆらと見えたなんです かおゆ様小はもうその前へ行って用事を 受けていた量が足ると小桜ぼの袖は火とと に暗いロを滑って壁の後ろへ隠れてしまっ た今のは 東吉郎が聞くと先生の妹語様だとその美を 我が死の庭の花と誇っているらしく小熊は これだけは非常に素直な返事をした頼む どうか念のため1度で良いから奥へ 取り付いでくれ行けないと言ったら帰る から本当に帰るかい帰るどだな小熊は願望 をしてとうとう奥へ行ってくれ けれどすぐ戻ってくると鼻くそを放るよう に言った嫌だとさ逆に会うのは一切嫌だっ て案の定叱られちまったさあおじさん帰っ てくれこれから先生にご飯を差し上げるん だからでは今夜は帰ろうそして改めてまた 出直そう素直に折れて陶郎が立ち去り かけるとそのせい来てもだめだよ小は 浴びせていった藤吉郎は黙々と戻った彼は 闇も厭わず麓まで降りて行った友のさや クジを残してある農家まで行って寝 たある日起き出ると彼はまた山自宅して山 へ登ったそして日の暮れ方 頼もうと昨日と同じように兵原の山屋敷を 訪れていた昨日はクリア働きの同時などを 相手にしすぎたので今日は玄関とおしい 入り口へかかって訪れてみたところがおお と答えて出てきたのは昨日と変わらない 小熊だったよまた来たねおじさん今日はお 会い願えるであろうかいかがか先生の行を 伺ってもらいたい小は奥へ取りついだのか 取りがないで行っているのかすぐ取って 返してきて断るとおっしゃったと相変わら ず2もない藤吉郎は丁寧にしからばまたご 機嫌のよろしい檻に伺いなそうと帰った1 日おいてまた登ってきた今日はお会いくだ さろうか小はごく奥と底を往復して度々 うるさいとおっしゃったとありのまま断っ たその日も藤吉郎は木々と帰ったこういう 風に何べか訪問したしまには彼の顔を見る と小は笑ってばかりいておっさん根気が いいねだがいくらこよ来ても無駄だぜ この頃は奥へ取りついだって先生も怒る より笑っていらっしゃるんで相手にしない んだよと言った少年は親しみやすい彼と彼 とはもう憎み合えない馴染みになっている 藤吉郎はそう言われてもまたある日は登っ てきた麓で待っているさやクジは主人の 気持ちが知れなかった竹中半兵何者ぞ今度 は俺が言って今日までのブレーをなじって くれたいなどと腹ぼて たそれは数えるとちょうどじた目の訪問 だったその日は夫婦がひどく少々と寒く さえあった藤吉郎はクジにも止まっていた 農家のものにも今節に引き止められたので あるが身のかを借り受けて押して登って いったのである夕方行きついて霊のごとく 門に立っておう とはいどなた様ですか珍しくその夕べ 初めて反米の妹といつか小熊から聞いた 如しが出てきたままうるさくお尋ね申し 先生の魚にあえて逆らうようにて恐縮 いたしておりますが主君の使いに立ちお目 にかからぬうちは帰国もなりがいもので ござる使いして訓を恥ずかしめずとは侍 暴行のみの当然にてもござれば2年でも3 年でもお心に叶うまではお尋ねする覚悟で ござるそれにてもなもかがき時は腹を切る までと決めておりまする哀れ人一倍部門の 辛さもご承知の反米しげは殿と存じ上げた 手まよろしうお添のほどをあなた様よりも やれからあだの激しく落ちしいている下に 藤吉郎はうまって訴えた感動しやすい若い 女性はそれだけでも心が動いたようだっ たお待ちなされませ優しく言って奥へ隠れ たしかし再び見えるとさも気の毒そうに 告げたなんとも兄の堅くではございますが せっかくながらお引き取りくださいませ いよにお通いくださいましても会うのは嫌 と申しきっております ゆえそうですか藤吉郎はさも落胆したよう に俯いたまた共用もしなかったその肩を 久しの天々が打ちたい た病むを得ません ではまた改めてご気分の良い檻を待ち ましょう傘をかぶって雨の中を小前と 入りかけたそしていつもの松林市の小道を 縫いドベの外へ出た時であるおじさん小熊 が追いかけてきたそして彼に告げたアウト さ会ってあげるとさ戻ってくるといいよえ では半兵衛先生がわしに会ってくださると か藤吉郎は小熊と一緒に足を早めて戻って きたがそこには反米の妹のおゆが待ってい ていいえあなたのご誠意に感じて兄が合わ ねば悪いとは言い出しましたがそれも根友 ではございません今日はこの雨さに節の中 におりますから他日こちらから迎えを 差し上げたおり来ていただきたいと申し ますのでと断った藤吉郎が思うには おそらくこれはこの如しが自分を気のくと 思い自分の去った後で兄の反米へすがって 取りなしてくれたのではあるまいかふと そんなことを思ったいつでもよろしい日お 使いを賜わればさじます親とは麓の南宮村 の百勝大きな欅の木のある萌えもが家に 止まっておりますでは雨でも晴れましたら お待ちもしていますお寒いでしょう雨に 濡れてか部屋でお袖でも乾かし粗末ですが 芋がゆと召し上がっていってくださいいえ 他日の参上を楽しみにおいいたします彼は 雨をついて山を降りていった雨はある日も 次の日も降り続けた栗原山は白雲に包まれ たままで使いのさもなかっ たようやく晴れ上がって山の秋色は すっかり新たになっ たうのきの早いもみが真っ赤になりだ たおじさん迎えのお使いに来たよ朝だった 小熊は萌えもの門へ牛引いてやってきたご 案内申してこいと先生がおっしゃった今日 はお客さんだから乗り物まで引いてきた これに乗ってきてくださいというのである それと反米からの招き所を1通開いてみる と 草陰の鼻骨へ度々お物好きなるお尋ねお 心ざしもだしがくそち1つ剣地回らすべく 待ち申しあげ 相老立山陰美州風格殿へ少し人を食った ような文言である合わぬうちから随分 付き合いにくい人物らしく伺える吉郎は何 と読んだか ではせっかくの乗り物頂いて参ろう か牛のせいまたがった小熊は山へ向かって 歩き出した今日の南宮さんから栗原山は 秋空に鮮やかであったこの麓へ来てから こんな鮮明な山葉を仰ぐことは初めて だっっ た やがていつものドベ門へ近づいてくると そこに佇んで客を待ち顔の家人の姿が見え たいつぞや見た檻よりも美しく見出しなみ をしたおゆであったあこれはわざわざ 藤吉郎は慌てて牛のせを降りてそこからは 彼女の案内に導かれた通されて彼は一室に 没年と置かれていた掛の水音が早々と耳を 洗う風が窓を打っている誠に山中の環境 らしいあつと松の丸柱に過ぎない床の間を 見ると夢という一時の横がかかっている誰 か全科の筆石らしいよく退屈せずに住んで いられる な偽らない気持ちで彼はそう思ったここの 主人の真地が怪しまれた自分には3日も 住んでいられまいと思うこしている間で さえ体が持て余されてくる耳は松風や鳥の に現れていても頭は素股へかけ小山へ通い 血は風にふつふつと騒いでいる全くここの ジャと彼とは別物であった お待たせしました後ろで若い声がしたそれ が主人の竹中半兵だった 赤いそれは金てから知っていることだった が声に接して特にまたそんな気がした主人 が増田に座って挨拶しかけたので藤吉郎は 慌てていや恐れいるどうぞどうぞ初めてお 目にかかりますそれがしはビシ小だの真 木下と言いかけるのを反米は物柔らかに 抑えて堅苦しい挨拶は略そうではありませ んか今日お迎え申したのもそんなつもりで はありませんから藤吉郎は何か先手を打た れた気がした自分がいつも人へ言う手を ある地に先に言われてしまったからである 拙者がこの山がの亭主反米です今日はよう お越しくだされたいや随分しつこくおを 叩いてさぞうるさく思われた でしょう正直迷惑つまつったしかしおに かかってみれば底本のようなお客とたまに 会ってみるのも気晴らしというもの今日は ごゆりなさい座を変えて安兵衛は藤吉郎へ も席を進めお客人は一体何を求めてこんな 山がへお越しでござったかここはいわゆる 山中長物なしただ鳥の根あるのみです が座は客より下へ取っているが目は微傷を 称えて風来の客をほんのきみにっいると いう様子藤吉郎はここでじっと無遠慮な目 を持って彼を見つめたなるほど丈夫な体で はないらしく肉は薄く表は青いしかし皇子 名望である分けて唇の赤いのが目につく そちて人品のいいことは追いたちの良いせ にあろう物静かである話は小声ので微傷を 持って物を言うけれどこのままがこの人間 のありのままかどうか疑問である例えば 今日の山は山とたれて遊びたい気のする ほど平和であるがいやの嵐には谷は吠え木 には叫んで吹き飛ばされそだったいやご 主人実はですな一瞬郎も目を笑いのうちに 溶かすと少し肩を突き出していったあなた をお迎いに来たのでござる主君の名でどう ですか山を折りませんか隠居は老後にでも できよではありませんかそれも本物なら 知らぬことあなたのような優位な罪が こんな山中に早くから感HOなさろうとし てもそれは世の中が許すことではありませ んどうせいつかはごかになるに決まって いるとすれば我が主君織田信長様もいて 天下に誰かありましょう小田家水人をお すめに参ったのでござるいかがでしょう もう一度線分の中に立ってみるお気持ちは ありませんか半兵はニヤニヤ聞いている のみであった笑って答え という姿である吉郎がどどと解く下先も こういう相手には甚熱意がそがれる柳に風 である聞いているのかいないのか分から ない彼はしばらく舌を納めてなんとでも 反米が言い出すのも素直に待っていたそう してあくまで少なく巨しなく白死でこの人 に大そうと自分を自してい たそのうちに反米の手からはたはたと軽い 風が立てられている傍へ寄せた白土の千 チロへさっきからみよの炭のかけらを継い でいたがひばを置くと風雅な空内場を取っ て散りの立たぬほどに炉の口をでいるの だった火が起こる瓶の湯がたるその間に 茶金を持って主客の小さい洗茶茶碗を脱ぐ 限る湯の音に湯加減も聞きはかっている らしい手切れである卒がないしかし随分気 が長い藤吉郎は足のしびれを感じ出したが その間次の言葉を言い出す隙が見つから なかった気がつけば自分がルルと述べた ことなどは松風の彼方に飛んでしまって いる反米の耳に何も残っていないらしいあ いやただいま申し上げたことについてのお 返事はどうでござりましょう六高や待遇の お報いを申し立てて利を持ってさぶなどは あなたのご出ろを促す道でないと信じます ゆえ作用な条件が議は一切申しませんただ 諸国ながら後日天下になすあるお方は我が ご主君を置いて他にないこととあなたの ごとき人物を山がに口させておくことは このランセにもったいないことであると世 のためにも言いかけた時主人の膝頭が きっと向いたので思わず息を継ぐと半兵は 静かに茶たくを差し伸べ て茶なと1つと言ったそうして自分の手へ も小さい茶碗を向けて舐めるように茶を すすっているその他に何の心もないように 口にも味わって いるお客殿あランはお好きでありませんか しらもいが集らもなかなか良いランランと モストランの花ですよこれから3よりも山 の深へ入ると段階絶壁に太鼓の追を含んだ 卵がありますそれを下部の小熊に取らせて 一端映してみましたがお目にかけましょう かい いや慌てて戸吉郎は止めた無用です手前に はほう作用かな生来の無骨もで無骨なれば なおさら稀には乱の一花にでも大して静か に慰められたがおよろしかろうと思うこと もないではござらぬが家にあっても夢は 千夜をかけているくらいに自分はまだ層血 ですおの美にいませんそういう暇人の 気持ちは理解いたしかねるいやそうか無理 もないことだが底本のような人間をそう 悪石と交につらせてご自身もったいないと 思わぬかな山中人の人生にもなかなか深い 意味もあるどうでござる素股など捨てて そもともこの山へ一安を結で引きつって 参られぬか正直は具も等しいものだろうか 無作ということは結局知恵なしを意味する ものかただ誠意ばかりでは人の心を打た ものなのか分からなくなっ た藤吉郎は黙々山を降りていった虚しくで あるついに虚しく彼はは反米の住まから 帰るしかなかったなんの多反感に燃える目 で後を見た今は行りしかない未練もない 今日の初対面は底よく翻弄されて返された ものであるいや2度と会うものか2度目に は戦場で反米の首を下へ置かせて将棋から 見分してやると思った唇を噛んで誓った霊 を尽くし恥を忍びいくたも下げた頭と通い 歩いたこの道が尺である楽しまない悶々と 思うもう一度振り向いてギリギリすめ何の 意味でもなくのした多分反米の青白い顔と 痩せた体が思い出されたからであろう風然 早足になったそうして片側に段階を望む 曲がり角へかかると反米の家を立つまで こらえていたものを不に思い出したらしく 段階に立って谷前いりを放った一条の発光 は途中からささの霧となって飛んだ藤吉郎 は方針してぼ仰ぎながら用を足していたが 住むとすぐ愚痴はやめたと言ったそして もっと足早に麓まで駆け降りていった萌え もの家へ帰るとくじくじ思わず長旅になっ たが明日は帰国いそうな朝早く立つと しようぞと言ったその元気な顔色に友の さやクジはさは竹中反米殿と良いお話に なったに違いないと察してととも喜んでい た自分とクジに萌えもの親子など加えて世 は立ち振る舞いして寝込んだ何も考えず彼 は眠ったクジはそのいびきに驚いて時折り 目を覚ましたほどだったが考えてみると 毎日栗原山の上まで通った肉体の疲れと 信郎ははめに見ていてさ波大ではなかった いぺにご疲労が出たのであろうと知ると クジのような無骨もでも涙ぐまれてきた 少しでも人の上に立とうとするには大変な ものだなしみじみ主人の努力を感じた けれどその結果が失敗に終わったことは 知らないのである世がらむかしらまない うちに郎はもう旅自宅を済ましていた梅雨 を踏んで村を出た村の土民の家さえまだ寝 ているのが多かっ た待てくじ不に彼は立ち止まった日の出の 方へ向かって年とつったっているのだ海の ような朝桐の上に栗原山はまだ暗かった その後ろからせかと日輪の登ろうとする 彩雲が動いているのであるいや間違った 藤吉郎はつぶやいたえがい人物を得ようと してわしは来たのだえがいのは当然だわし の誠意がまだ足りないのかもしれぬ大治お なすにこんな小さい土量では彼はくるりと 振り向いてクジ わしはもういぺ栗原山へ登るそちは先に 帰国せい言うとにわかに道を戻って朝桐の 山へさしてどんどん行ってしまった彼は 今日も山へかかったいつになく早めに中腹 まで登ってきたすると半兵の環境にもう 程近い山のひやかしでおやと彼方から声が した反米の妹のおゆと小熊であった彼女は 草を腕にかけて牛へ乗り小熊はタを引いて いた驚いたなあはれたおじさんだなあもう ゴリゴリしたろうから今日は気いって先生 もおっしゃっていたのにと小はさもさも びっっくりしたように目を見張って言う牛 の背から降りておゆはいつもと変わりなく 挨拶したが小熊はおじさん今日馬子は本当 によしてくれよ昨日おじさんと会って 話し込んだものだから先生は夕べ熱が出 たっておっしゃっていた今朝だってご機嫌 が悪くて裏までがお事だと訴えた失礼な ことおゆは彼を嗜め吉郎絵も詫びていった 決して兄はあなたにお会したため伏せって いたわけではございませんが少し風こち らしく今日は節度におりますのでお越の 趣きはお伝えいたしますがどうかからず 今日のところはとそれとなく彼の訪れを 断ったそれはご迷惑でしょう思いとまって 立ち返りますががと懐からやたを出して 返しへこう書いた間中にかなし超獣に意て か人中に言あり姿勢高二 弱三雲無心しかも自ら巨す一骨うむところ 兄生産に限ら ん死になっていないことはは自分でもババ 知っているが自分の死心ざしではあった その後へもう一筆加えて週をいず雲の行方 は伊豆コニア西にそか東にそろ かこが無知なものとさぞお笑いでござろう がこれが最後でござるただ一筆のご返事を これにて待ちますの上にも君命果しがき時 はこの沢辺にて説服して愛果てまする 何とぞもう一度のお取り次ぎ を昨日よりも今日の彼は全く真剣であった 切Halfという言葉も奇でなくその熱意 から我れ知らず出てしまったのである下げ よりも彼女はむしろ道場を深めてそのフを 兄の病床へ持って帰っ た反米は一目見たままでうんともすんとも 言わなかったご飯日も名目していた夕方に なった今日も月のよに入りかけ た小牛を引け急に言い出したのである外で する様子におゆは驚い 布子や豆を熱く兄の身へ着せた兵は牛に 乗って出て行った小を道案内に騒え降りて 行くのだった見ると彼方のしちに飲まず 食わずなお全貌図のようにあを組んで座っ ているものの影が月下に見える遠方から 漁師が見つけたら狙いそうな格好である 反米は牛を降りてつかつかとそこへ近づい ていったそして東吉郎の前へ自分も座った イギに頭を下げていっ た極どの今日は失礼した鼻骨の三中人に 過ぎないこの方へサリとは何を見所にご 重心かもったいない礼儀ではある死は己れ を知るもののために死すというあには いさん心に刻みおくしがカソにも一度は 斎藤家に水人いたした反米でござる信長に は使えも さんあなたに使えよ本身にこの痩せすがれ た骨を信ぜよ それ申しにまで参ったかついの失礼は許さ れよ [音楽] 吉川英二作新書対抗機第3分冊第26回第 10章言その 1久しく戦いもない美能両国はいずれも 守備も固め雪と小にこの冬は任せていた 少し平和と見ると旅行者のの数や2打の 交通は目立って多くなった正月を超え やがて通りの目や花が色づくと街道の庶民 は100年でもこのままな無事が続くよう に思ってあびしていた稲葉山城の白部にも 日長の日が当たっている打と健太のかろが そこの白壁にも見て取れる そんな日に絶頂の山城を麓から仰ぐとなん だってあんな高い元祖な上へ不便をしんで 城を立てたものかとその心理が怪しまれる くらいだったジョカの民は敏感だった自分 たちの中心が緊張していればすぐそれを 感じ打に満ちていれば彼らも共に打に 満ちる いくら考察ばかり朝夕に立てても本気には 取らないのであるタは眠っていた桃園の 茶庭で手枕のまま酔いつぶれていた春の 真昼である鍋鶴やら水取やら近くの泉で 泣いているひとして花が飛ぶ囲まれれた 本丸とはいえそりたつ山の上なので風の ない日は少ないと言って よい殿は殿はどう遊ばされた一族の斎藤ク 衛門それと長い覇の2人が探していた高級 の引き3000とは言わないけれど一生 すれば尾生ずと言えるぐらいな美人は何人 かある次女老女まで入れるとその数も桃園 の桃より多いほどだそれが群れをなして ただ1人のダジが覚めるのを没年とする こともなく線や将棋に並んで待っていたお 疲れと見えお茶屋のうちでおより遊ばして いらっしゃいますよておいでか黒門と ハヤトはむせそうな女たちの間から茶のう を覗いたタはつを枕に長くなっていた顔 見合わせてでは午にでも また去りかけると誰じゃ男の声がするわ初 は赤い耳を重たげて黒えもんでないかはも いたか何しにここは花見の席さては酒が 欲しいな2人は密談で来たらしいがそう 言われてからでは敵国の情勢などと固く なって告げるのも控えられた夜にでもと 伺っていると夜も 主演明日にでもと待っていると明日も真昼 も豪華な還元の会である政務を見る日は7 日に1度もなかった所持老心任せであるが 幸いにもその中には斎藤家3代にわって この乱dassの中に主家の誠意を維持し てきたロレの死や古物も多くいた今を支え ている力であった主君のタはタとしておい てその獣神層は決して臣民をむさぼっては いなかった絶え小の情勢をそこに集めて いる長い覇の手から放った長の報告による と小だでも昨年夏の大敗に懲りてもう再起 もおかないと自覚したかこの春は信長も 宮子から作道の女王を招いて社会に暮らし たり長波を呼んでレガ100員を模したり 至って無事を頼んでいるとの束だった信長 が美を望むのはが終わりの攻略を必要とし たようにそこが中原へ進出する段階だから である単に1ミノの平分が目的ではない 斎藤家の老心は最近の信長が極めて生活を 楽しんでたもない様子と聞いてもはや 身入りはえや軍費を失うばかりと諦め果て たものと見えるという係数的な判断を下し ていた要するにその消耗と収穫とが 引き合わないから断念するに至ったもの だろうという考え方であったところがその 症候状態は夏の終わりまで持たなかった7 月の裏本へを過ぎるとすぐ聞こえてきた 小巻山から尾張の各軍への鬼殺の使いが 品品と飛ぶ近く太平を催す模様らしい浄化 もなんとなく色めている旅人の検察は 厳しくなった進化の真夜途上も多い馬出の 挑発が行われた具足しへ修理に出してある 鎧や物の具を家中の侍は皆最速に争って いるなどなどなどつぐ情報なのである長川 そこをたすといや場内は相変わらずで進行 まで狭間に赤赤と灯しが望まれどうかする と堀水に悠長な脳HALの根や骨の 鳴り響いていたりすることもありますがと 小山の浄化から帰ってきた長方のものも かたる自信はないようなことを言うそれが 月の末8月に近づくと画然信長の兵退去し ておよそ1万余り続々と最上木川の東岸 一体に人死素股城をねじろとして今にも おしだらんず寄生に見えますぞとなった 自流に動かない無関心に慣れている人間は 驚くとなると驚くのに極端であるタは誰 よりも騒ぎ立ててまだ適当な対策を持た ない老身中心の面々を一層老廃させた1万 とは嘘であろうおだに1万の兵を動かす力 はないまた今までの合戦でもそんな代表を 催した霊はない達はそんなことを言った それは事実に違いなかったしかし今度は その小だが1万度兵集合してにかかの配置 と武将を揃えてきたにそういないと長者の 調べを表にしてみせるとタは初めてすわ あの無水が大爆をうきで寄せおったぞと どうするかそれを追いのけるにはと ごっついから恐怖して重心たちへ図った そそうして困った時の神のみで平常はこの ましからぬ親父共として主君から経営して いる美野の3人衆安藤いの神稲葉伊の神宇 ひなどへ休止をやってまけと命じた大間で もなく特使いははせてありますが今もって その淵のタ1名駆けつけてまりません獣心 の答えにさらば最速をやれとタ自身が筆 とってそれぞれへ早馬を飛ばせたそれでも 来ないのだ3人衆のうちただの1名も稲葉 山城へ駆けつけてくるものがない布沼の虎 はどうしたキツは前々より不審な仮病を 唱えて引きこもっておりますれば当然当て にはなりませんそうだとタは何か天内の作 でも思いついたか獣心たちの具を笑うよう に急に気づいていった栗原山へ死者をやっ たか半兵を呼べ何なぜ早く迎えをやらぬか この後体まんなすぐやれすぐに獣神たちは すぐ答えたいやせを待つまでもなく栗原山 の竹中事へは球をつぶさに告げて数日前 から度々下山あるようにと最速の死者を 出しておりますが動かぬのかとタオは 咳き込むそそして不平そになぜじゃなぜ 反米はすぐにもボダさの手前を引いて 駆けつけるのじゃろう彼は中心のはずなの にとつぶやいた中心というものは普段は 真っすぐなことばかり言って苦しげな顔 のみ見せて面白くないが一丁友二の時には どう知りとけられていても誰より真っ先に 駆けつけるのが当然なものとタは飲み込ん でいる風だったすでにその半兵茂春は一度 主君をこの城から追うほど手厳しい神言で はなく実行を持ってタをこらしめている してタを抑えて城を返すとともにこんな城 が頼むに足りないことはお分かりでしょう と一言残して山へ去ったものである同時に 自身のボダさの城までもおじえ譲って無力 の一印になったものだその際そうか反米は 隠居して山へ隠れたかあの病身では方向も けいのであろうと彼の地表を認めて秋の やれ大義ほども惜しまなかったのは誰でも ない達自身であった反米が去ったからには 反米の姑とも一族のものも自然途上の足も 遠ざかるであろうとむしろサバサバした顔 で忘れはてているタだったとはいえ彼は 中心だからかつてのことはともかく来る はずである来なければならないと彼は不平 に思うのだっ たもう一度使いを立ててみようまだ世に 対して何か起こっているのかもしれぬ無駄 とは思ったが獣心たちは夜旅か5旅目の 死者を栗原山へ向けた死者は小前と帰って きてようやくおにはかかりましたがは反米 様にはご最速の書面も配して一言のお答え もそれにはございませんただハハと落雷 なされて世にもご不憫な大使ではあると ため息を漏らされた霧でございましたと 復命したそれを聞いてたぼは兄わを不憫だ と何のことじゃそれは漠然とただやされた ように受け取ったらしいむっと色をなして 病人など頼りにすなと老身ぼしたしたいや そうした往復に日を過ごしている意も なかったすでに織田軍の太平は木曽川の 図書を開始し再道家の軍勢との間に猛烈な 川中の戦が巻き起こせれてい 国々に稲葉山城へはお味方ふりとばかり 告げる廃が来たタは不眠症にかかって目も 常にすまない色をしていた場内も画然混雑 と夕食に溢れて彼は本丸の桃園に幕を 巡らし将棋を据えきらびやかな武具と直信 を周りにいっぱいをいて軍勢が不なれば 将軍へ向かってさらに最速を重ね上下の 兵力は十分か浅味方をかららずとも良いか 大丈夫か興教と声ばかり寒くむしろ式を 自分の同機ととにひすいな言葉をしばしば 口滑らせた心ある老心は竜のそうした心理 を武士たちに安させまいと支部傍にいて 苦しした世にいるともうこの稲山から 見える距離まで戦いの日は精進してきた 攻め入るに従って民家に火を放ってくる 織田軍の炎の虫だった
☆吉川英治「新書太閤記」各分冊一括
第1分冊,1-26章 https://youtu.be/JEPqZ6qhJcA
第2分冊,1-23章 https://youtu.be/qRHBH9dgT48
第3分冊,1-25章 https://youtu.be/lO-ykTeExAo
第4分冊,1-29章 https://youtu.be/-Pd0zuGDw0s
第5分冊,,1~30章 https://youtu.be/QvOZ7hHZD2g
第6分冊, 進行中
吉川英治,「新書太閤記,第5分冊,⑦, 31集, 25~28篇,,」,朗読,by,D.J.イグサ,井草新太郎,@,dd,朗読苑,
#井草新太郎 #吉川英治#新書太閤記
https://youtu.be/MMOZO_WTZW
吉川英治,「新書太閤記,第5分冊,,20篇,,」作,吉川英治,編集,朗読,by,D.J.イグサ,井草新太郎,@,dd,朗読苑,ー123