【眠れない夜に】雨の物語【すやすや眠れる添い寝朗読】
こえる体を抱きしめるように雨が 降る冷たいはずなの に温かく 優しく彼女の思い出も恋心も洗い流して いく 見上げたこの空はどこまでも続いて いる曇りかもしれ ない雨が降っているかもしれ ないそれでもこの空 は遠くのあの人に続い [音楽] い叫ぶように告げた言葉を雨がかき消して いく伝わらなかった思いはしくと共に こぼれ落ち地面を 濡らしやがて乾い て後方もなく消え いく明日の朝には [音楽] きっと泣きだしそうな空を 見上げ私みたいと 思うあの人に気づかれないように あの人が濡れないよう に泣けない私の代わりに今空が泣き出し [音楽] た急に雨が降りだしてびし濡れになり ながら早足で 歩くふっと雨が止まり見上げれば不合そう な黒い傘が見え たひどいふりです ねそれ があなたとの出会いだっ [音楽] た夕立ちに降られた 帰り道僕は君と出会っ たずぶ濡れで小さく震えていた 君その姿に初めて抱いた思い は薄れることも消えることも なく今もこの胸にある [音楽] 雨の匂いが好きだといつか君が言ってい た僕には感じられなかった けれど僕も好きだと答え た嘘つきだった僕に神様はとても残酷な罰 をくれたよ [音楽] 空を 見上げる昼の雨も病み星がちらほらと輝く 夜恋する2人のためのこいその幸せが続く ことを祈っ た自分がなくした恋の代わりに もう戻らない幸せの代わり [音楽] にぼんやりと窓の外を眺めてい た雨の音を聞き ながら思い出すのは君の こと可愛くて目が離せなかったあの頃の君 の こと僕を呼ぶ声が するその声は変わらない ねお互い年を取った けれど雨が降ると 思い出す傘も刺さずに2人で歩いた こと途中から本降りになって駆け出して ずぶ濡れになっ てそれでも楽しくて笑い合った日の こと ねえ君 も覚えているかな [音楽] 昨日から降り続いた雨が緑と土の匂いを 濃く する胸いっぱいに吸い込めばいつかの風景 が 浮かぶ 懐かしいでも戻れ ない無邪気頃の 記憶青い空に真っ白な 夏雲晴れやかな1日なの に心はどんよりとした 曇り空土砂ぶりの雨は止んだけど いつかは晴れるか な見上げたこの空みたい [音楽] にそれはまるで嵐だっ た当たり前だったはずの日々を 飲み込み平凡でさやかな幸せは無惨にも 壊れていった [音楽] あの日あの人が彼の前に現れ たただそれだけのこと で激しい雨が淀んだ町を 洗い流し雨上がりの空は青く住み渡ってい た こんな風に心の中にくすぶる思いも全て 洗い流せるばいいの [音楽] に募り続ける感情 を彼女はもうどうすることもできずにいた [音楽] が振り出し たまるで突然泣き出した君みたい に戸惑う僕を置き去りにしてしくは大粒に なり激しくなって いく全てをこの雨に流せ たらはまだそんな卑怯なことを考えて [音楽] いる青く住んだ空を見上げながら色に曇っ た心にため息を つく病まない雨も 夜もないはずなの に曇り空は晴れてくれ ない一層どしゃぶりになれば いい美し濡れになっ て溶けてしまう [音楽] まで雨が降ると思い出す 最後の時にはなく笑った君のこと を今はどこでどんな人の隣で笑っているの だろう幸せでいて ほしい と素直に願えない僕は まだ君が恋しいん [音楽] だなるべく賑やかな場所を選んで1人 カフェラテを 飲むこの世界に取り残されたわけじゃない とさがしさが教えてくれる 窓の外は [音楽] 雨濡れそぼっ小さな花が寒そうに揺れてい たその日は雨が降ってい た名残りの雨でと思った 惜しむのは行く季節 かそれとも戻らない日々 [音楽] か降り続く雨の 中いつかあの人が差し掛けた傘の深い青を 思い出す [音楽] [音楽] 夜になっても雨は止まず街を濡らし続けて いる窓からそれを 眺め彼女は [音楽] 思ういつかは晴れるのか な朝の来ない夜はない 病まない雨は ないなら ば砕けた心 [音楽] は雨は止ま ない町を濡らして人を濡らして降り 続く冷えていく体にこうするように心が 冷たく凍って いく雨はまだ止ま ないぬくもりも思い出も全て流し てなおも振り [音楽] 続く雨が降ると憂鬱になると言った私に なぜと首をかしげた あなた雨の日はまるでスローモーション みたいに時間がゆったり流れる気が [音楽] するとても静かな雨の 午後私は長すぎる時間を持て余して いるどんなに叫んでも届か ない何もかも かき消す雨に邪魔され ていや違う 心の中でどれほど叫んでも誰にも聞こえる はずがないの [音楽] だ声にならない叫びは青白い炎となって ただこの体を駆け巡る [音楽] だけ細かな雨は 夜になってもふりやまず町を濡らし続け [音楽] た湿気を帯びた空気は少し重たく て私たちは 黙り込むもう嘘はつけ ない けれど切り出す勇気は まだなかっ たよく晴れた日には太陽の匂いがするねと 笑う 君雨が降ってもお気に入りの傘を広げてご 機嫌な君 いつだって小さな幸せを見つけるのが君は 本当に得意だった [音楽] ね雨は嫌いだとあなたは [音楽] 言うじめじめとした空気が嫌なんだと 雨が好きだと言ったのは誰だったっ け滲む風景が綺麗だから [音楽] としずくが伝う窓を眺めながらそんなこと を考え た1人きりの 雨は降り 続く全てを洗い流すまで降り 続く嫌なことも苦しいこと も見たくない現実も楽しかった思 も全部 全部洗い流してしまう まで私の雨は降り止ま [音楽] ない空気に雨の気配が 混じるこんな季節があなたは好きだと言っ た [音楽] 春の意地悪な風も夏の攻撃的な日差しも 苦手なのだ とだから私はこの季節が 嫌いあなたを思い出させるこの季節が [音楽] 窓を打つ雨音をBGMにして1人思い出の 中を 漂ういつかずっと君の味方だよと言った あの人 は今も私を見守ってくれているだろう か遠い空の下 [音楽] で彼女が歩けばその足元に小さな花が咲き ます歌うように軽やか に彼女が泣けば空も泣き だし悲しい悲しいと雨が降り続き ます神々に愛される彼女はいつも 独りぼっち 愛を知らない少女でし [音楽] た雨の季節 [音楽] ない青空に心が [音楽] 浮き立ついいことあり そう彼女はご 機嫌心に降る雨をしばし忘れて小さく 微笑ん だ明日はまた雨かもしれ ないでも いつかは きっと晴れるよ [音楽] ねスコールみたいな雨が降って2人して びし濡れになっ たあなたは私に上着をかせて濡れないよう にとかってくれ [音楽] 思わず笑っ ちゃうこんな時 まで別れを告げた今で すら優しい [音楽] なんて雨が降りだす前のうんざりとする ような虫厚 さ心までじっとり湿気を帯びていくようで 不快な気持ちが拭え [音楽] ない一層降ってしまえばいいの に空 はまだはっきりしないあなたみたいだ [音楽] 緑の匂いが濃いね と雨上がりに君が [音楽] 言ういつも同じ セリフだからちょっと笑って しまう彼は気づか ないそれ が遠い思い出なのだということ に雨が上がってしっとりとした空気の中を 何も言わずに 歩く私もあなた も言いたいことはたくさんあるの に言葉になら [音楽] ない触れそうで触れないあなたの手 は冷たいのか な温かいのか [音楽] な旅立つあなたを笑って見送り たいよく晴れたこの空のよう に笑顔の私を覚えていてほしい から涙で終わりにしたくない からあなたの明日に雨が降らないように そう願って私は前を向い た雨が降ると 思い出す傘も刺さずに大雨の中で喧嘩した ことずぶ濡れになってひどい言葉を 投げ合って 途中でバカバカしくなっ て2人で笑い出したあの日のこと を懐かしく [音楽] 思い出す空が泣いて [音楽] いるぽつりぽつりと細かな雨が降りた空を 上げあの日君は小さく呟い た2度とその瞳に僕を映さずさよならも 残さず消え [音楽] た泣きだしそうな空の 元僕は君を 思い出す不安はもう ない今の私の心は秋空のように高く住み 渡って [音楽] いる雨が降ることはもうない 晴れやかな まま穏やかな ままここは 楽園2度と出ることの叶わない優しい箱庭 の中 雨の日はちょっと 嬉しいお気に入りの傘で出かけられる から小さな星がまたたく夜空のような傘が 心を晴れやかにしてくれる から振りあむことのない私の涙をそっと 隠してくれるから [音楽] 細かな雨が降り続く 午後何もすることが ないただぼんやり と頼り投げな雨の音を聞いているだけ だあの 時にができた だろう答えのない問いかけを繰り返し [音楽] ながら雨が上がれば明るく清々しい青に 七色の虹が かかる全ての淀みが洗い流され世界は 生まれ変わるのだ 弾き出された私はくんだままの心を抱いて 黒に [音楽] 染まる冷たい雨が降る朝は温かいミルクに 蜂蜜を入れて君に [音楽] にっこり笑う顔が見たい から優しいその声が聞きたい から ありがとうって言って もあなたには届か ないごめんね 冷たい雨が降る中を彼女は傘もささずに 歩いて いくまっすぐに顔をあげて1度も彼を 振り返らず に見送る彼は傘の 中頬を濡らす人の肩を抱いて [音楽] 佇む雨は嫌い だだっ てあの人を 思い出す優しかったあの日々 をあの人が去ってい日も雨だっ たあの日の涙はまだ乾いてい ない今日も雨が 降るあの人との全てを刻みつけるように雨 は降る [音楽] 雨の予報が晴れに変わり彼女はとても嬉し そうに笑っ ただって明日は大切な 日雨なんかで彼女の顔を曇らせたく [音楽] ない僕は 祈る彼女が幸せでありますように と誰も知らない場所 [音楽] で今にも泣きだしそうな空を見上げ自分の 心みたいだと思っ た大粒の雨が降りだせば いや一層嵐になってしまえばすっきりする だろう か 全て洗い流されてしまえばいいの [音楽] に嵐は突然やってき [音楽] たるような激しい雨が 降り全てをかき乱す強い風が吹きむつまじ 2人を引き裂い た残ったのは粉々に砕けた彼女の 心彼はもうここにはいない [音楽] ああ終わった な安心したような少し寂しいような気持ち で私は空を 見上げるさっきまで降っていた雨はいつの 間にか 上がり綺麗な虹がかかる 微笑みとともに小さなしずくが1粒 こぼれ落ち [音楽] た今日は朝から天気が いい昨日まで降り続いていた雨が嘘のよう だこんな日はテラスで 朝食 なんて気取ってみるのもいい [音楽] なご機嫌なアイデアに笑顔で 振り返るとそこ は空っぽの部屋だった [音楽] いきなり雨が降り出して道行く人はみ バタバタと家地を 急ぐそんな周囲の謙遜をよそに私は足を 止めて雨に打たれてい ただっ てもう帰る場所なんて [音楽] ないなくしてしまったんだ から名前を呼ん で優しく 甘くあなたのありったけの愛を込め ていつもそばにい て昼も夜 もあなたの時間を全部ちょうだい [音楽] なんて ね僕の膝で丸くなる君の心の中を妄想する 雨の [音楽] 午後雨が降れば街は滲んだ水彩が を曖昧にして いくどこまでが昨日でどこからが明日 か今日の存在すら不確か でこの世界は夢かもしれないと 思う覚めない悪夢の中かもしれ ないと [音楽] グレーに沈んだ空を見上げてあなた はいい天気だねと いうどこがと返せ ば太陽は眩しすぎるし雨は冷た すぎるでも曇りは優しい からそういったあなたを私は今も覚えて いる悲しい時や寂しい時は空を見上げれば [音楽] いいそこに僕はいる [音楽] からそうい あなたは静かに目を閉じ たあれから空は私の味方 [音楽] だ青空じゃなくてもどしゃぶりの日でも きっとそこにあなたはいるから 今にも雨が降りだしそうな曇り空に ちょっと急ぎ足に なる来ると空は我慢できずに泣き出して私 をずぶ濡れにして いく仕方ない かこらえきれなかったのは私も同じだから ね 雨上がり キラキラキラとしずくが光を連れて歯を 滑り落ちて いくあの人しくになり たいいつか君はそう言ったね 綺麗な思い出だけ残し て汚れを知らずに消えていくあの [音楽] しいきなり振り出した雨で全身ずぶ濡れ でもそれも いいだっ て涙をてくれる からどしゃぶりの涙 [音楽] を我慢しなくていいよね今日 くらいこの雨が止むまで [音楽] は雨が降りだす前の と濡れた空気が好きだと彼は言っ た私はあまり好きじゃ ない いや本当はまとわりつく感じが嫌い だもうすぐ雨が降り だすその空気の中に彼を感じ てず目を閉じ た外に出てみれば地面はしっとり濡れてい て雨が降ったのだと 知る空を仰げばもう雨は上がってい てかかに匂いだけが残っていた 一歩 踏み出すどうしようもなく胸に込み上げる あの日を振り切るよう [音楽] [音楽] に雨が降るといつも静かでいいなと言って のんびりコーヒーを飲む そんなあなたが好きだっ たまどべに佇むあなたは雨空を見つめて 穏やかに [音楽] 微笑むそんな風景が私は大好きだったんだ [音楽] 全てが終わって悲しいはずなの になんだか晴れやかな気持ちだっ たずっと曇っていた空が大雨になってその 後に晴れて虹が出たみたい なだ から前を向いてしっかり歩い ていこうあなたのいない明日 をいきなり振り出してあっという間に止ん でしまった [音楽] 通り雨こういう時にしっかり濡れてしまう のは私の運のなさ だろうでもそのおかげであなたに会えた からやっぱり運がいいのか [音楽] もよく晴れた 月曜日今日は散歩日和りだなてあなたが 言う 雨が降っていても曇っていてもいつだって 散歩日和りって言うくせ にくすっと笑えばもうあなたのいない左側 に優しい風が吹い [音楽] た懐かしい人にあった 偶然 に雨の降る街角 ですれ違う切な視線が 絡むけれどそれもほんの一瞬の こと互いに隣には別の人がいてもう2人の 道が交わることは [音楽] ないしとしと細やかに降っていた雨はいつ の間にか雪になっ て静かにゆっくりと 降り積もる私の髪 にあなたの肩 に2人の足元に [音楽] 一層重ねてきた日々も凍りついてしまえば いい白い雪に塗りつぶされ [音楽] ていきなり降りだした 雨誰もが予想通りとばかりに傘を 開く濡れているのは私 だけ取り残されたのは私 だけ激しくなっていく雨に打たれあの人の おかがじわり滲ん [音楽] だ全て忘れてしまえばいいと誰かが言っ たそれができれば苦労はし ない心に刻まれた記憶 は [音楽] 色汗症が洗い流してくれればと彼女は 願う叶わぬことと知りつつ [音楽] も泣かないでと誰かが言っ た泣いてないよと笑って 答える嘘つきだねと誰かがまた言う 何も言わずもう一度にっこり笑っ た濡れている頬は雨の せいそして彼女は真っ青な空を見上げた 雨が降ったら濡れるば いい風が吹いたら乗っかれば いいそんな風にあなたは 言う全て受け入れればいいんだよっ て じゃあ今日みたいに晴れた日 は晴れたら思いっきり笑えばいいんだよ [音楽] はっきりしない空 模様あなたみたいだなって思わず呟い た晴れてくれれば嬉しい けれど雨が降るような降らないよう などっちつかずの曇り空 一層土砂ぶりになればすっきりするかな [音楽]
ナレーター・市川和也、女優・大野ひろみ、脚本家・いとうかよこによる朗読ユニット「ぷちボイス」がお届けする、眠れないあなたのためのおやすみ朗読です。
Xにて連載中の #3行小説 から雨のお話をセレクトしました。
おだやかな声とゆったりした朗読で、あなたを心地よい眠りに誘います。
おやすみなさい…。
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