Search for:



宇宙世紀の戦術。シャアはなぜいつも前線へ出るの?(セリフと演出から読み解く機動戦士ガンダム解説・特別回)

特別回、ガンダム研究 宇宙世紀の戦術 シャアはなぜいつも前線に出るの? ねえめたん。 なあに、ずんだもん。 こないだね。 うん。 正直シャアって雑魚すぎだし、ガンダムはしょせん子ども向けアニメwww シャア専用とか、戦場であんな目立つ色あり得ないしwww つか指揮官が前線出てる時点で無能www ……って言って煽ってくる友達がいてさ。 友達なの? それ。 どうやったら自分の手を汚さず抹殺できるかな? やめなさい。 そういうどうしようもない人には、そっと距離を置くのが一番よ。 でも悔しいのだ。 大丈夫。その人はわかってる風を装おうとして、 実は「ぼくガンダムのこと全く理解してません」って自己紹介してるようなものよ。 放っておいても地獄に落ちるから、ニヤニヤ遠くから見守るといいわ。 めたんも酷いこと言ってるのだ。 じゃあ今日は一緒に、なぜシャアは前線に出てしまうのか考えてみましょう。 知りたいのだ! そのためにまず軍隊の歴史をざっと振り返るわ! ポイント1.歴史上実在した、前線で戦った名将たち えっ。 前線に出る指揮官とか、現実にもいたの? 日本で初めて天下統一をなしとげた戦国武将、織田信長。 ヨーロッパのほぼ全土を統一した軍事の天才、ナポレオン・ボナパルト。 歴史上で最も世界征服に近づいた男、アレクサンダー大王。 こいつら全員、前線に出てるわ。 知らなかった。 信長は大大名になった後でも前線に出てた。 桶狭間の戦いでも自ら槍を振るってるし、 鉄砲持って戦ったり、最前線で敵の武将を討ち取った記録も残ってる。 第六天魔王おそるべし。 ナポレオンもロディの戦いやアルコレの戦いで、先頭に立ち旗持って突撃してる。 そもそも彼の強みが前線での臨機応変な戦術判断と指揮力の高さ。 皇帝になった後も前線で指示を出し、数々の劣勢をひっくり返しているわ。 ナポレオンの軍隊は足が速かったって聞いたことあるのだ。 そうね。そしてフランス革命の後だったから、めっちゃ士気が高かったの。 「俺たちの国!」「俺たちの皇帝!」ってテンションだから、みんな超強気。 そんな機動力が高く士気が高い部隊を自由自在に動かして、ナポレオンは勝ちまくった。 そのために前線に出てたんだね。 アレクサンダー大王は、マジで生涯無敗の意味わかんない人なんだけど。 敵の武装や地形に合わせて作戦を変え、何度も劣勢をひっくり返した天才軍略家。 しかも自ら最前線で兵士たちと戦って、頭に致命傷食らったりもしてたそうよ。 すごいのだ。 でも確かに目の前にナポレオンとかアレクサンダー大王がいたら、 それだけで兵士のテンションめっちゃ上がりそうなのだ。 そうそう。そんでピンチを切り抜けるたび、 「さすが俺たちの将軍!」「神!」ってさらに神格化されてって、 余計に兵士たちの士気が上がってく。 逆に「ちゃんと後方にいたけどやられちゃった」って例もある。 今川義元は桶狭間で奇襲を受けて戦死。 武田信玄も川中島で急襲され、弟や家臣を多数失い、自分も大怪我してる。 後ろにいても、ダメなときはダメなのだ。 ただし。 ナポレオンを最後に「前線に出る指揮官」はほぼ消滅するの。 それは何故か、次のポイントで解説するわ。 ポイント2.近代戦の始まりと、歩兵突撃のオワコン化について 昔っからよく使われていた陣形に「横陣」があるわ。 まず横一列にずらっと兵隊を並べ、「突撃!」の号令に合わせてズンズン前進する。 おそろしい。僕だったら怖くて逃げ出しちゃうな。 敵前逃亡は死罪よ。 逃げた兵隊は、後ろにいる隊長さんにサーベルで確実に斬り殺されるわ。 だからみんな逃げ出さないのか……。 じゃあやっぱ戦うのだ。 原始的に見えるけど、この全員で突撃する「戦列歩兵」は19世紀末まで使われたわ。 槍や弓、騎兵や鉄砲と組み合わせると、かなり有効に使えたのよ。 ところがそれが19世紀末、一気にオワコン化するの。 わかるのだ! 銃の登場? そう思うでしょ? でもちょっと違うのよ。 銃は実は、15世紀にはもう実用化されてたの。 マスケット銃とか火縄銃と呼ばれるものね。 えっ。 じゃあ、銃が発明された後でも、戦列歩兵……。 「横一列でズンズン作戦」は使われてたんだ。どうして? 初期の銃には大きな欠点があったの。 まず連射性能の低さ。当初は1分間に2・3発しか撃てなかった。 そして命中率の悪さ。弾道がブレちゃって、ぜんぜん当たらない。 おまけに古い銃は銃身が重たい上、めっちゃブレるから、 「叉状」と呼ばれる道具をいちいち地面にぶっ刺して、 銃身を固定してやらないといけなかった。 あ。 08小隊で陸ガンがやってる通称「輝き撃ち」にそっくりなのだ。 でも射撃の度にいちいちやってたら、すごい時間かかるよね。 当初のマスケット銃は、弾を込めたり火薬を詰めたり、 一発撃つのに100近い予備動作が必要だったそうよ。 えぐい。 そんなこんなで昔の銃は、連射はできない、当たらない。おまけに射程も短かった。 だから「突撃!」の合図でみんなで猛ダッシュし、距離を詰めてボコるという、 原始的な戦列歩兵でほぼ完封できてたのよ。 シンプルなのが一番強い。 この欠点を補うために、信長が「長篠の三段撃ち」みたいな工夫してるわね。 順番に撃てば連射できる!という発想。 それでも銃は長いこと、「戦力の決定的な違い」にはならなかったの。 19世紀末に何が起こったの? 技術の進歩により、連射性能と命中率が爆上がりするのよ。 そして技術の進歩が戦術だけでなく、戦争の形まで一変させてしまうの。 ふむふむ。 ミニエー弾の発明や後装式銃の発達により、連射精度がアップ。 銃身に溝を掘るライフリング技術により、命中率もアップ。 さらに毎分何百発も連射可能なマシンガンまで登場し、旧来の戦術が壊滅するの。 最初期のマシンガンでも6秒で100発も撃てるの。 すごい。 海外のサイトうろちょろしてたら1897年のフィルムを復元したものが見つかったわ。 ちょっと見てみましょう。 いっちばん最初の頃でも、こんなに連射できるの……。 コロコロ運んできて連射したら、 てくてく歩いてくる歩兵なんてまさに一網打尽だね。 こいつの登場で、歩兵の戦い方ががらっと変わったわ。 どう変わったの? 地上を歩くと撃たれるから、 穴掘って身を隠しながら戦う「塹壕戦」が主流になったの。 さらに無線や飛行機・戦車などが登場し、「近代戦」の時代が訪れる。 マシンガンの登場で、歩兵がオワコン化してしまったのだ。 ポイント3.軍服、そして戦争にまつわる心理の変化 銃の性能が上がったことで歩兵突撃の時代が終わり、近代戦が始まった。 そんで兵士たちにも2つの大きな変化が訪れたわ。 その1つが、軍服。 軍服? まず左のが、昔の軍服。 そして右のが第一次世界大戦以降、近代戦の軍服ね。 昔の軍服は派手でカッコいいけど、めっちゃ目立つね。 実用性よりもカッコよさを重視してたのかな? ううん。昔の人もバカじゃないわ。 むしろその「目立つこと」こそ、まさに戦場での実用性だったの。 戦場で目立って、いいことあるの? あったのよ。ここがもう、今と昔で全然意識が違う点なんだけど。 昔の銃はさっきも言った通り、連射もできず命中率も低く、射程も短かった。 おまけに一発撃つごとにでっかい煙が上がって、周りがよく見えなかったの。 煙もくもくの中、戦ってたんだね。 周りが見えなくて危ないのだ。 だから、「目立つ格好して遠くの敵に撃たれるリスク」より、 「目立たない格好して近くの味方に撃たれるリスク」の方が大きかったの。 ハデな色や大きな飾りをつけることで、味方に自分の位置を知らせていたのね。 煙モクモクの中でも味方が見分けられるように、ハデな色にしてたのか。 もう1つの変化は、これも軍服と少し関係あるんだけど……。 兵士にとっての「戦争の意味」が、まるっきり変わってしまったのよ。 どゆことですか? マシンガン登場以前、つまり第1次世界大戦以前は、 「戦争で戦う」ってのはかなり「英雄的な行為」だったのよ。 カッコいい軍服を着て、勇ましく突撃し、勝利して国や家族に宝を持ち帰る。 知ってるのだ。 ノブレス・オブリージュとか騎士道精神、武士道精神……。 高貴で勇敢なイメージがあったのだ。 ところがマシンガンの登場により塹壕戦がメインになると、どうなったか? 戦争は長期化し、不潔でドロドロの塹壕の中に何ヶ月も潜伏させられる。 酷い病気と飢えに苦しみ、最後はマシンガンで蜂の巣か大砲で粉々にされて死亡。 うっ……。 つらい……。 死者数や死亡率も10倍以上に跳ね上がった。 第一次世界大戦での死者数は、過去100年の全戦争の死者数の合計より遥かに多い。 戦争は「英雄的」どころか「非人間的」なものになった。 僕らのイメージする戦争は、どちらかというとこっちなのだ。 ちなみにね、第一次世界大戦の最初の頃。 ナポレオンの頃にあれだけ強かったフランスは、 しばらくぶっちぎりの勢いで敗け続けるの。何故だと思う? 近代戦についていけなかったのかな? その通り。と言うか、昔の戦争のイメージが抜けなかったのよ。 当時、フランス軍は最後まで、赤と白の豪華な軍服を着続けたの。 そして勇ましく突撃する名誉ある戦い方を続けていた。……どうなると思う? そ、そんなの……。 片っ端からマシンガンで蜂の巣なのだ。 そういうこと。 さすがに途中から迷彩色の軍服へ変えたけど、なかなか意識を変えられなかった。 フランス人にとってはまだ戦争は「英雄的」なものだったのね。 それで勇気を出して突撃したのに、マシンガンでイチコロなんて……。 あんまりなのだ。 この通り、近代戦の登場により「軍服」と「戦争の意味」がずいぶん変わった。 そしてガンダム世界の戦争は近代戦とそれ以前、両方をモチーフにしている。 そこが理解できれば、なぜシャアが前線に出るのかわかるようになるわ! ポイント4.ミノフスキー粒子がもたらした、作戦指揮官の行動スタイルの変化 さて、クイズです。 第一次世界大戦の初期、まだ無線が一般的でなかった頃には、 戦場ではどうやって連絡をとりあってたと思う? 何だろう? 大昔だと、のろしとか使ってたよね。 でもあんまり複雑な内容は伝えられないし……。 正解は、伝書鳩。あと早馬。 他に伝令犬、バイク、自転車、あとはダッシュ。 ハトとウマ! 動物さん頼みなのだ。 そういやZガンダムでも伝書鳩使うシーンあったな……。 あと、前線まで大急ぎで電線引いて、即席の電話線作ったりしてたそうよ。 前線が移動するたび、いちいち回線引き直してたの? 超大変なのだ。 それくらい「情報」って大事なのね。 というかそれがないと作戦本部は何もできない。 指揮官には「状況把握」と「作戦立案」、そして「作戦伝達」が必要になる。 前線の様子がわからなければ、作戦が立てられない。 すごくいい作戦があっても、前線に伝える手段がなければ意味がない。 しかも戦況は逐一変化していくから、急いで伝えないといけないのだ。 そうそう。 そんでガンダム世界ではミノフスキー粒子の登場によって、 戦争のやり方が「近代戦以前」に戻ってしまった。 ミノフスキー粒子は、あらゆる通信を無効化する。 そのせいで遠くから誘導ミサイルとかを飛ばす遠距離戦闘ができなくなって、 MSで前線に出て戦う近接戦闘がメインになったのだ。 その通りね。 と同時に「戦闘」だけでなく「作戦指揮」も、近代戦以前に戻ってしまった。 無線もレーダーも使えなくなっちゃったからね。 情報伝達も、伝書鳩と早馬の時代に逆戻りなのだ。 というわけでミノフスキー粒子のせいで、 後方にいたら「状況把握」も「作戦伝達」もできなくなった。 となると指揮官は必然的に前線に出るしかない。 ナポレオンやアレクサンダー大王が臨機応変に指示を出すために、 前線に出たのと同じだね。 だからこの時代の指揮官は、「前線にいるのが当然」。 「前に出るシャアは無能」じゃなくて、後ろにいたらバカ。前に出て当然なの。 少なくとも小隊長・中隊長レベルなら、前にいないと仕事にならない。 第5話『大気圏突入』でシャアは、MSで前線に出て味方機に指示出ししてるよね。 あとガルマもガウやドップで前線に出て、アムロたちをかなり追い詰めてる。 あれなんか、前線指揮のいい例だよね。 そうね。あのときガルマ様が「ザビ家の御曹司だから」って言って キャリフォルニアベースに残ってたら、何の指示も出せない。 さすがにあんな前線まで出たのは、武勲に焦る気持ちがあったのは認めるけど。 第26話『復活のシャア』でも、レビル将軍がこんなこと言ってるわ。 これを聞いて、ツッコミたくなる気持ちはわかるわ。 せいぜい中隊長レベルのシャアと違ってレビルは全軍の指揮官だからね。 ゴッグがバンバン砲撃してる中、「ちょっと下がって下さい」とは私も思う。 少なくとも窓際に立つのはやめて欲しいのだ。 でもこの時代、無線が無効化されて近代戦以前に戦略が巻き戻ってる。 要はナポレオンや信長と同じマインドなのよ。 将兵の心構えとして「前線に出よ」と言われててもおかしくないわ。 特にレビル将軍は現場主義の人だからね。 ナポレオンも皇帝になる頃には、さすがに前線で槍は持たなかった。 でもフランス本国から命令を出してたら、あの快進撃はなかったわ。 宇宙世紀の将軍たちも同じことなのね。 ポイント5.MS戦でも「前に出る」ことがメリットになる理由 ミノフスキー粒子の登場で、指揮官のスタイルは中世に戻された。 同様にMS戦も、実は中世の戦闘に近いのよ。 どゆこと? 現実の歴史では19世紀末、 銃の性能が爆上がりして歩兵突撃の時代が終わったって話をしたわね。 ガンダム世界の戦術も様々な理由から、「それ以前」に戻っているの。 どんな理由? まず、初期のビーム兵器は連射できない。 Z以降で性能は上がるけど、それでもマシンガンみたいな連射性能はないわ。 のちのちビームマシンガンとかビームガトリングが出てくるけど、 それは威力がすごい落ちてるって設定だよね。 うん。そしてZでメガバズーカランチャー、 ZZでハイメガ粒子砲という高火力兵器が出てくるけど、 これも連射ができなかったり、チャージタイムが必要だったりと弱点がある。 メガバズーカランチャーはシャアが撃っても外すくらいだから、 普通の兵士だとまともに使うこともできなさそうなのだ。 誰でも使えるマシンガンで戦場が制圧可能になった近代戦とは、やっぱ違うのだ。 しかも、戦闘場所が宇宙になったことで、射撃武器は何倍も当てづらくなってる。 ざっくりした例なんだけど、この通り、視界を10×10のマスで区切ったとき、 地上だったら狙うのはこの10マスくらいでしょう? そうだね。 地面の下とか空の上は、絶対に狙うことはないのだ。 ところが宇宙空間になると、こうなのよ。 狙えるところは10倍に増えるし、敵も上下左右、好きなとこに逃げる。 本当は距離感も違うから10倍どころじゃないんだけど。 10倍以上当てづらい。 射撃武器の命中性能がめっちゃ下がるのだ。 しかもMSは歩兵と違って、何百、何千っていう数を集められない。 だから長篠の三段撃ちみたいなこともできないから、連射能力も上げられない。 つまり……。 連射できない。命中率も悪い。 「近代戦以前」と同じ状況なのだ。 そういうこと。 遠距離兵器が圧倒的に有利って時代じゃないから、歩兵も全然戦える。 何ならさっさと接近して殴った方が強い。 派手な軍服着て、一斉突撃してた時代と同じなのだ。 「近代戦以降」の想定なら、シャアが赤い格好で飛び出してったら確かにバカね。 第一次世界大戦初期のフランス軍みたく、一瞬で蜂の巣にされて終了。 でもガンダム世界の戦闘は、実は「近代戦以前」、中世に近いのよ。 目立つ軍服の方が誤射されなくてすむし、敵味方も見分けやすい。 「そうそう当たるもんじゃない」からさっさと接近して殴る。 シャアが赤いのも前に出るのも、理にかなってるのだ! それでもまだ「前に出て危険に晒されるのは愚か」という人はいるかもしれない。 そういう人はアレクサンダー大王が前線で戦ったこともバカにするんだろうから、 何を言ってもムダかもしれないけど……。 でも次の点も加味すると、 いよいよシャアは「むしろ前線に出るべき」と言うことができるの! ポイント6.NT能力があるとはどういうことか もし仮にずんだもんがさ。 中世の戦場に異世界転生したとして、 たまたま自分だけ高性能レーダー持ってたら、どうする? そんなの、レーダーを駆使して敵をバッタバッタと打ち破り、 ナポレオン以上の戦果を叩き出して、ヨーロッパの皇帝に即位するのだ。 そして小麦の栽培を全面的に中止し、枝豆栽培を奨励して枝豆帝国を作るのだ。 あともう一つ、もしずんだもんが、将軍だったとしてさ。 自分の軍に、普通の兵士に混じって一人だけ、 冴羽獠とか次元大介とか、とんでもねーガンマンを抱えてたらどこに配置する? そりゃもちろん、使いどころは考えるけど、前線に投入するのだ。 後方で腐らせてももったいないし、活躍してもらうのだ。 これが結論よ。 どういうことですか。 NTパイロットって、並外れた空間把握と索敵能力を持っているでしょ? おかげでミノフスキー粒子があっても敵の位置がわかるし、戦闘では無双できる。 それって「一人だけ高性能レーダー持ってる冴羽獠状態」なのよ。 冴羽獠は1km離れた相手の洋服のボタンでさえ撃ち抜ける凄腕スイーパーなのだ。 冴羽獠だけ高性能レーダー持ってる戦場なんて、 マジで1000人がかりでも勝てないかもしれないのだ。 シャアと冴羽獠を比べたら、ちょっと……。 いえずいぶん見劣りするかもしんないけどさ。 おい。 「敵が見える!」とか言って、視界に入る前から存在を探知し。 「ちぃっ」「そこっ」とか言って背後の攻撃をバンバンかわし、バンバン落とす。 こんなの使わなきゃ宝の持ち腐れよ。 まして小隊や中隊の指揮官として考えるなら、絶対前線に出した方がいい。 敵の接近や編成にいち早く気づき、味方に指示が出せる。 自軍だけレーダーありで戦ってるようなもんだから、圧倒的有利よ。 確かに敵がナポレオンだろうと信長だろうと、 こっちだけレーダー使えたら勝てる気がするのだ。 しかもシャアやアムロなら、小回りがきかなくて図体がでかい戦艦に乗ってるより、 運動性の高いMSに乗ってる方が安全でしょう。 「危ないから戦艦にいよう」って発想自体、成立しない。 確かに。 シャアを前線に出せば、どうなるか。 自軍だけレーダーが使えて、かつ「避けるし当てる」最強兵士を運用できる。 これを「危ないから」と言って後ろに下がらせるのは愚策中の愚策。 エリクサーを余らせてエンディングを迎えるゲーマー。 飛車角をとったのに打たずに負ける将棋指し。 いいスニーカー買ったけど汚したくなくて一度も履けない靴オタ。それと同じよ! どれも気持ちがわかるから、非難できないのだ……。 というわけでシャアが前線に出るのは、 あらゆる意味でものすごく理にかなったことなのよ。 まとめ.最後にこんなエピソードもあります 私ぜんぜん軍事とか詳しくないから、 この回の原稿作るためにめっちゃたくさん調べごとしたのよね。 1ヶ月ぐらい、チマチマずっと調べごとしてたね。 頑張ったわ。 参考にさせて頂いたウェブサイトや動画など、概要欄に貼っておきます。 それでも間違ってることとか、別の解釈もあると思うから、 何かあったらコメント欄に書いて下さると嬉しいです。 どうぞよろしくお願いします。 その中で、ハンス=ウルリッヒ・ルーデル大佐って人が出てきたの。 大佐でありながら戦闘機に乗って前線に出続け、 「一人で一個師団の価値がある」とまで言われた旧ドイツの軍人さん。 すごい。 さらにすごいのがさ。 この人、ドイツの軍人なのに、ヒトラー本人から何度も何度も、 「お願いだから前線に出ないでくれ」って頼まれてたの。 何で? もしやられたら、敵の士気がめっちゃ上がっちゃうから。 「ウェーイ、ルーデル落としたー!」ってなったら大ニュース。 だからヒトラー本人が直々に、「前線はやめてくれ」って何度も頼んでた。 それでどうなったの。 気にせず前線に出続けたらしいわよ。 マジかよ。そんなことできるんだ。 よく殺されないですんだわよね。 現実はアニメ以上にアニメなのだ。 今回この特集しようと思ったのは、とあるインタビューで 「ガンダムの軍服や戦争は、実はアメリカ南北戦争をモデルにしてる」 ってのを読んだからだったのよね。 実際、連邦もジオンも制服に華美な様子が残ってるし、戦術も昔と似てる。 MSの色も派手だし、銃はあるけど連射・命中に劣るのも近代戦以前と同様。 考えれば考えるほど「シャアは前に出るべき」って思えて、面白かったわ。 南北戦争も、調べてみるといろいろ一年戦争と似ていて面白いんだよね。 今回は触れられなかったけど、どこかで喋れたらいいね。 このチャンネルにはミリオタの方々もたくさんいらっしゃるので、 さらなる戦術・軍事の深堀りあれば、是非コメント欄までお願いします! ど、どうぞお手柔らかに……。 次回は「アニメ演出における上手/下手」解説の、決定版をお届けしようと思うわ! お楽しみに! ご視聴ありがとうございました。 チャンネル登録、高評価、いいね!、スーパーサンクスなど、 応援よろしくお願いします。 毎月より濃厚な限定動画が楽しめる、メンバーシップ会員募集中! 今月末のメンバー限定動画では、「1stから∀に至るNT論の変遷」、 「ズムシティは何であんなデザインになったのか」、他1つをお届けする予定です。 ではまた次回……。

この動画ではセリフと演出を手がかりに『機動戦士ガンダム』を解説していきます。誤読・曲解どんとこいの精神でやっていくので、別の解釈や間違いの指摘があればぜひコメントで教えて下さい。「ガンダムを初めて見る人に面白さを伝えつつ、ガンオタ同士バッチバチに語り合える」、そんな動画を目指しています。毎週月・金更新!

========== ========== ========== ========== ==========
宇宙世紀の戦術。シャアはなぜいつも前線へ出るの?(セリフと演出から読み解く機動戦士ガンダム解説・特別回)

目次
00:57 ポイント1.歴史上実在した、前線で戦った名将たち
02:59 ポイント2.近代戦の始まりと、歩兵突撃のオワコン化について
06:07 ポイント3.軍服、そして戦争にまつわる心理の変化
09:17 ポイント4.ミノフスキー粒子がもたらした、作戦指揮官の行動スタイルの変化
13:03 ポイント5.MS戦でも「前に出る」ことがメリットになる理由
15:45 ポイント6.NT能力があるとはどういうことか
18:13 まとめ.最後にこんなエピソードもあります

#機動戦士ガンダム #ガンダム #富野由悠季 #VOICEVOX解説 #ゆっくり解説 #四国めたん #ずんだもん
========== ========== ========== ========== ==========
出演:ずんだもん、四国めたん、青山龍星(立ち絵:坂本アヒル様)
映像:ゆっくりムービーメーカー4
音楽:のる “sunny side up”、Keido Honda “Napping around the Fireplace”、ニコニ・コモンズ、DOVA-SYNDROME、YouTube Audio Library
フォント:やさしさゴシック、Noto Serif JP Black

参考資料:
『ガンダム記録全集1~5』『台本全記録』(日本サンライズ)、『ガンダムアーカイブ』(メディアワークス)、ロマンアルバムエクストラ『機動戦士ガンダム』(徳間書店)、『機動戦士ガンダム大事典 一年戦争編 復刻版』(ラポートデラックス)、富野由悠季『映像の原則』・『富野由悠季の世界』・『富野由悠季全仕事』・『ガンダムの現場から:富野由悠季発言集』(キネマ旬報社)、富野由悠季『ターンエーの癒し』(角川春樹事務所)、宇野常寛『母性のディストピア』(集英社)、ほか
========== ========== ========== ========== ==========
セリフと演出から読み解く機動戦士ガンダム解説 公式ウェブサイト
https://sites.google.com/view/gundam-interpretation/

メンバーシップへのご登録はこちらから!
https://www.youtube.com/channel/UCdz-icW0rTvkRrGwrrDcl4A/join

今回参考にさせていただいたサイト様(一部):

織田信長は合戦の時に最前線で戦ったことがあると聞きました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11120884591
前線に出る大将はダメなのですか??
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1194121626
ナポレオンは戦争のたびに結構前線に出張っていたというのは本当ですか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11285100046
ナポレオンが部隊の先頭に立って突撃しているシーンをドラマで見ましたが……
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11295328836
シャアは大佐のくせになぜ前線に出て戦いたがるんでしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14262876884
なぜ『ガンダム』の指導者はモビルスーツで前線に出たがる? 理由はSF設定にアリ

なぜ『ガンダム』の指導者はモビルスーツで前線に出たがる?理由はSF設定にアリ


図録▽世界の主な戦争及び大規模武力紛争による犠牲者数
https://honkawa2.sakura.ne.jp/5228.html

狂気の陣形「戦列歩兵」

陣形に関する一考察(横陣と縦陣篇)

十一年式軽機関銃と、日本軍の浸透戦術導入

軍服の歴史 前編(誕生から19世紀まで)【モッチャン】【歴史】【WW2】【軍服】

(1897) Sir Hiram Maxim testing his invention, the machine gun.

Write A Comment