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【スカッと】一緒に温泉旅館を営む私を裏切った夫「売上と従業員はもらって行く」残されたのは寝たきりの義母→呆然とする私を見て義母が立ち上がり「さぁて私の出番だね」実は



【スカッと】一緒に温泉旅館を営む私を裏切った夫「売上と従業員はもらって行く」残されたのは寝たきりの義母→呆然とする私を見て義母が立ち上がり「さぁて私の出番だね」実は

夫である啓介は私にショップからの広告
はがきを渡すくらいの適当な態度で離婚
届けを手渡してき
たあまりに唐突な状況に私は驚きしばらく
方針しながら記入済みの離婚届けを
見つめるどうしたボールペンならあるぞ
印鑑がないと
かちょっと待って離婚どういう
意味私をすような口調でそう言うと胸
ポケットからタバコを取り出し火をつけた
この旅館は売却する私は耳を疑った先祖
代々続いた死旅館を
売却最近になって旅館の女将でもある
お母さんが体調不良でネタきり状態となっ
てしまったのは確かで
あるすでにホテルグループとの話は進め
てる最終的に俺は実質的に旅館業務に一切
の手を出さずに収入を得られるんだすごい
だろちょっと待ってせめてお母さんの体調
が良くなってから旅館の話とかその離婚の
話とか
を彼は私を下げんだ笑を浮かべていたこの
旅館の売上と従業員はもらって
いく待って冷静にせめてお母さんの具合が
回復して旅館についての話し合いが進んで
からその後で私たちのことを話し合えない
の時間稼ぎのつもりかまあいい今日は帰る
よこの旅館をどうするかの決定権は俺に
あるんだ
し啓介が事務所から出て行った後私は呆然
と立ち尽くしてい
た部屋の扉が開く
私は啓介が戻ってきたのかと思い一瞬体を
硬直させたけど現れたのはお母さんであっ
た今朝までネタきり状態でパジャマを着て
いたお母さんはいつも仕事で来ている無事
の着物に着替えて立っているそして微笑み
方針している私の肩を抱くと静かにごめん
なさいねと謝罪したさて
私の出番だ
ね今まで見たことのない上品で少し
いたずらっぽい笑顔が目の前に広がって
いる私の名前は優香大きなビルが並んだ
都内のオフィスビルで働くことが憧れだっ
たこともあり長年に渡り輸入ワインや
ビールなどを取引する勝者で働いてい
たしかし今は数年前に移住し夫である啓介
の実家が営む旅館で若女将として働いて
いる40代半ばで勝者のキャリアを失う
ことにはそれ相応のためらいもあったが今
はこの旅館で働くことにやりがいを感じて
いる毎日
だ旅館は随分と昔から代々続いている死に
であり深い三観の奥地に立てられた秘境の
ような赴きがある
春になれば桜の花が咲夏には青葉秋には
紅葉が美しくそして今の季節は雪化粧され
た木々に囲まれて
いる視界に広がる風景は全て白銀に染まり
温泉から湧き上がる湯気だけがぼんやりと
夜空に
まう私が初めて夫と共に旅館を訪れた時に
思わず発した言葉は
不安だの
一言元々旅館を経営していた義父が高し
義母のくみ子さんが1人になってしまった
ため私と啓介も旅館に務める運びとなっ
た結婚した頃に啓介はいずれは実家の旅館
を継ぎたいと私に宣言していたがそれは
啓介が仕事で大変そな時に言う愚痴のよう
なものだと思っていてで私は本気にしてい
なかっ
たしかし義父がなくなってすぐに啓介は
仕事を退職し
た仕事を退職した日の夜差別会すら開催し
てもらえなかったケスは自宅で酒を
飲むコンビニで買ったであろう安いワイン
を飲みながら上期限でスマホ画面に
映し出された麻雀ゲームをして
いる私にはなんだかわらないけれ啓介は
スマホの麻雀ゲームにはまっていて対局
すればするほどゲームの中でのランキング
が上位に食い込めることを生きがいにして
いる
様子ナ義父も麻雀が好きだったらしく死
旅館を改築するという機会に麻雀ルーム
なる部屋を作って
いる宿泊のお客様用ではあるが希望があれ
ば人数合わせのために旅館のスタッフが
参加することもあるそう
だそのような話を聞いていた啓介はこの
旅館で働くことをとても楽しみにしてい
たいつお客様から一緒に麻雀しましょう
なんて誘いが来てもいいように麻雀好き
そうな中年の男性に微笑んで受付で立ち
続けてみ
たりしかし実際に働いてみれば麻雀の誘い
を受けるどころの忙しではなく夕飯の準備
や風呂の準備など手の回らない箇所の
手伝いに向かうなど旅館での啓介の業務は
なかなかに激務であっ
た私のイメージしていた女という仕事は
もっと華やかでただニコニコとお客様を
出迎えるくらいに考えていたのだが意外と
裏方の仕事が多く覚えることも多く宿泊し
ていた
そんな私をお母さんは優しく指導して
くれる初めて教わったのは鶴の橋きの作り
方この旅館でお客様に提供する料理に使わ
れる橋置きはスタッフ袖で全て手作りして
いると
いう休憩中や仕事の合間に旅館のスタッフ
などとの交流の意味も込めて一緒に折り紙
をしているとすぐに予のとも仲良くなれ
たいずれは啓介と優香さんにこの旅館を
継いてほしいと思ってるの私が元気なうち
は全力であなたたちをサポートするから
ね間力を遠に超えているようには見えない
上品で美しいお母さんが
微笑む長年振る舞ってきた所作が彼女の身
に染み込んでいるようでその一挙手一等速
が旅館の女という感じが
する私もお母さんのようなおになれる
だろうかそんな風に考えながらも義母で
あり女でもあるくみ子さんに尊敬の
まなざしを
向けるお母さんの方としても私の前向きな
視線を評価してくれているようで可愛がっ
てくれてい
た私は若としてのそしては支配人としての
修行を2ヶ月ほど続けたある日のことで
ある優香さん昼くらいから啓介を見てい
ないんだけど何か聞いてい
ない受付でパソコンを見つめる私に
お母さんは少し焦った表情で聞くと素早く
手に持ったタブレットで客室の予約状況
などを確認して
いる見ていないです支配にはいないのです
か啓介には支配人としての業務を覚えて
もらうためにまずは旅館内の各部門に順次
配属しようって話だったのよそれで今は
雑用係りをさせているんだけど
ね啓介は支配人補佐なのに仕事していない
んです
か自分の息子ながら恥ずかしい話よね掃除
もできないし好きあれば逃げているよう

まくお母さんは小さく肩を落とす何気ない
落ち着いた会話の最中にもお母さんは片手
にタブレットを持って宿泊者の情報を確実
に管理していた私はスマホの着信を確認
するが啓介の名前は
ない優香さん
呼ばれて私は顔をあげたお母さんは他のお
客様に感づかれないように私に顔を近づけ
小さな声で言うごめんなさいちょっと胸が
苦しいわ少し休ませてもらってもいい
かしらえはいもちろんです大丈夫ですか
何か私にできることはいえ大丈夫よ私がい
ない間はあなたがおを
ごめんなさいね何か分からないことがあっ
たら連絡し
てそれからしばらくの間お母さんは旅館に
顔を出さずに従業員用の部屋で横になる
時間が増えていっ
た時々私服で部屋から出てくることがあっ
たのだがお母さんは具合が悪いから病院に
行ってくるねと言って1人で車で出かけて
しまうお母さんの体長を心配して旅館の
業務が終わった後に何度かお母さんの部屋
を訪れ隊長はどうですかと聞いてみたが
いい返事はなかったごめんなさいね何か所
も病院回っているんだけどこの胸の苦しみ
の原因が分からなくて
ねお母さんは申し訳なさそうに私に謝罪
する私は本当に判断に困るようなになら
ない限りは女としての業務をなんとか行う
ことができるようになってい
たスタッフとのコミュニケーションも自分
ではできている気がするけれど誰も将来的
にはこの旅館の支配人となる啓介の不在に
ついては触れなかったそれがむしろ旅館
スタッフ一同が啓介に対して期待してい
ないような気がして焦った私はその夜少し
酔った状態で帰宅した介に話をすることに
したなんだよ怖い顔し
てお母さん最近体調が悪くてほとんど旅館
の仕事ができていないって知っ
てるそんな話かとうんざりした様子で畳の
上に座り込む
啓介旅館から少し離れた場所に住居として
の家がある元々はお母さんと義父が暮らし
た家なのだがお母さんはほとんど旅館内の
休憩所で寝泊まりしていて実際にこの家に
来ることはほとんど
ない未だに引っ越しした際の私たちの荷物
などを整理できていない状態でいくつかの
ダンボールが積んであるその段ボールを
背もたれにするような形で啓介はあを描い
たなあ真面目な話だけどさ母さんがこの
まま具合悪くて動けなかったら
スタッフのスケジュール調整とか運営の
統括とか全部俺がやることになるわけ
じゃん当たり前じゃないそれで一生懸命
お母さんから指導してもらっているん
でしょ
ああなんか思ってたのと違うっていうか
ちょっと思ってたのと違うとかそういう
甘い考えを言ってる前にきちんと旅館に出
て仕事してよ
ね私が少しきつい調子で行った自覚はあっ
たのだが次の瞬間に急に啓介ははと怒って
立ち上がり私を睨みつけてきたそれが
あまりに唐突だったために私は思わずキゃ
と小さな悲鳴をあげると啓介は少し気まず
そうな顔をして部屋から出ていって
しまう部屋の壁にかかっている時計の針は
22時を刺しているその日啓介は朝になっ
ても部屋に戻ってくることはなかっ
た啓介は旅館の仕事を完全に放棄するよう
になってしまいお母さんの体調も良くなら
ない日々がしばらく続いた雪こそ降ら
なかったが寒さがさらに厳しくなる日が
続い
た私が旅館入り口玄関を掃除していると
すぐ近くに見える渓流の先から
かかな鳥の鳴き声が聞こえるおやと私が目
を凝らすと渓流の近くの折れた木の枝に
奇妙な何かが
いる大きさは鳩くらいだろうか遠目に見る
と頭以外が全部白っぽく見えるがよく目を
凝らすと白黒のゼガをした鳥だ鶏みたいな
奇妙な頭をしているまるで寝癖のつい少年
みたいな頭をした鳥は木の枝からじっと
渓流の水面を見つめているやせだ私がその
とても珍しい鳥に見れていると坂を登って
くる1台の車の音に驚いた山は素早く木々
の奥へと隠れて
しまう車から降りてきたのはスーツ姿の
啓介ねちょっと今川の向こう側にすごい
珍しい鳥が話が
ある私の話を切り捨て言葉少なに私を連れ
て控室に
向かう啓介は私にまるでショップからの
広告はきでも渡すくらい適当な態度で離婚
届けを手渡してき
たあまりに唐突な状況に私は驚きしばらく
方針しながら記入済みの離婚届けを
見つめるそんな私に啓介はそっとスーツの
ポケットからボールペンを取り出し微笑ん
だどうしたボールペンならあるぞ印鑑が
ないとかあちょっと待って離婚どういう
意味私を見出すような態度で啓介は胸
ポケットからタバコを取り出し火をつけ
たお前はなんだこの旅館で働くようになっ
てまるで魅力がない和服美人といえば声は
いいが地味でつまらん退屈な女だな
とにかくつまらんお前はつまら
んつまら
んつまらんて
何私が言葉につまらせて絶していると啓介
は近くにあったパイプ椅子に腰を下ろして
私を見上げるような姿勢になっ
たよく見るとスーツの袖からは私が見た
ことのない高級そうな腕時計か覗いて
いる私の視線に気づいたのか啓介は右手で
腕時計のバンドを撫でながら壁にかかった
カレンダーに視線を移し
たこの旅館は売却
する私は耳を疑った先祖代々続いた死旅館
売却啓介は女将であるお母さんがいつまで
も現場復帰できない状況ではいずれ経営
状態が破綻するかもしくは支配人である
啓介自身に多大な苦労が降りかかると断言
する今の状況を打開するにはこの旅館を
大きなホテルグループに売却し参加となり
経営権を渡してしまうのが最も効率的だと
説明すでにホテルグループとの話は進め
てる最終的に俺は実質的に旅館業務に一切
の手を出さずに収入を得られるだすごい
だろちょっと待ってせめてお母さんの体調
が良くなってから旅館についての話とか
その離婚の話とかをそれで思ったわけよ
そんなすごい俺がなんでこんな地味女と
結婚生活しなくちゃいけないんだってそう
考えたらなんかだんだんイライラしてきて
さ私の話など全く聞いていない介がの手に
ボールペンを無理やり握らせ強引に机の前
に立たせ
た机の上に置いた離婚届けを指さし今すぐ
かけようと耳元で囁いた全身から鳥肌が
立って思わず啓介を
突き飛ばす彼は私を下げんだ笑を浮かべて

たこの旅館の売上と従業員はもらって
いく待って冷静に
せめてお母さんの具合が回復して旅館の
話し合いが済んでからその後で私たちの
ことを話し合えない
の時間稼ぎのつもりかまあいい今日は帰る
よこの旅館をどうするかの決定権は俺に
あるんだ
し啓介は机の上に置かれた離婚届けを指で
数いたくそれは私に書いておけよという
ジェスチャーであっ
それとこの旅館は介護き老人ホームじゃ
ないんだ仕事ができないならどこか違う
場所で寝泊まりしろって母さんに伝えろ
よ啓介が事務所から出て行った後私は呆然
と立ち尽くしていた夢か現実かの区別が
つかなくなるくらいに衝撃的な状況で理解
が追いつか
ない部屋の扉が
開く私は啓介が戻ってきたのかと思い一瞬
体を硬直させたけど現れたのはお母さんで
あっ
た今朝までネタきり状態でパジャマを着て
いたお母さんはいつも仕事できている無事
の着物に着替えて立って
いるお母さんは微笑み方針している私の方
を抱くと静かにごめんなさいねと謝罪した
さて
私の出番だ
ね今まで見たことのない上品でいたずら
っぽい笑顔が目の前に広がって
いる私より少し背の低い小柄なお母さんに
優しく頭を撫でられると不思議な気持ちに
なるやがてお母さんは私の背中を軽く
叩きごめんなさい本当にと再び謝罪した実
は私の体調が悪いというのは嘘だった
のへ嘘のなんでそんなこと
を試すような真似したこと謝るわでも聞い
て優香
さんお母さんは周囲に誰も聞いている人が
いないことをよく確認してから小さな声で
今までの経緯を説明し始めた
実は数ヶ月前から啓介が不審な動きをして
いることに気づいたお母さんはたまたま
啓介の外出の理由はこの旅館の競合企業で
あるホテルグループの経営人らしき人と
頻繁に会うためだと耳にしたらしい競合
企業の役員と会うことが啓介にとってどの
ような意味になるのかは分からなかったが
仮にお母さん自身が病気でにしていると
いう状況での啓介を試してみたかったと
告白
する結果的に啓介は支配人としての業務も
放棄しほとんどの仕事を私に押し付ける
ような形になり大きな負担をかけてしまっ
たことをお母さんは何度も深く謝罪して
くれ
たでもこれでようやく本当に守らなくては
ならないものが見えてきました旅館の後継
としても家族としても裏切った前はあの子
に必ずけさせ
ますそれから啓介は家にも戻ることもなく
何もない日々が続い
た1ヶ月が経ち旅館の周りの雪も解け
始める日課である玄関掃除をしている私は
何気なく渓流近くに視線を移しもしかし
たらもう一度あの珍しい山という鳥がい
ないだろうかと
思うどこか遠くの方で私の知らない鳥の
鳴き声がするたびに自分の心の中が綺麗に
なっていくような感覚がするのはきっと
こういう場所で暮らす人の特権なのかも
しれ
ない私は最初に感じた不安はどこへやら
この旅館が好きになってい
た旅館のスタッフも女であるお母さんも
そしてここから見える景色全てが好き
だ手に持った掃除用の竹棒機を強く
握る視線の先坂を登ってくる見覚えのある
車乱暴な運転で駐車した車から降りてきた
啓介は開口1番においあれはどういうこと
だと声を荒げた
私は穏やかな声で事務所で話し合い
ましょうと提案し啓介を案内
するさすがに啓介も他のお客様が旅館内に
ちらほらといるので感情に任せてとなっ
たりするようなことはなかったが事務所に
入った途端に大きな声で私を問いただした
おい旅館を売却する話がなくなっちまっ
てる何をしたんだ
お母さん啓介がどこの企業と売却の話を
進めるのか入念に調べてくれていたのだ
から私は私でこの旅館の方向性を考えてみ

の啓介が軽減そうな顔をする私は事務所の
棚に整理してあるファイルからいくつもの
資料をテーブルに並べた丁寧にまとめられ
た資料には私たちの旅館の経営状や具体的
な事業内容が記されているそして啓介が
売却を持ちかけていた大手ホテル企業と
両者が提携することでのメリットをプレゼ
するための資料が分厚い束になってい
た売却ではなくあくまで定型という
形啓介はその資料の中の1枚契約書と書か
れた紙に目を
通すそそんな
あんな大手企業と定型を組めたのか完全に
うちの旅館にとっては大きなメリットじゃ
ない
か優香さんはとても優秀な交渉人だったの
よいつの間にかお母さんが事務所の壁に
もたれかかって話を聞いて
いる啓介は未だに契約所と資料を何度か
読み直し唇を噛ん
だ啓介が売却をを考えていた大手ホテル
企業には私とお母さんで共に出向いて事情
を説明し売却の話は無効にしてもらってい
たそれだけでなく旅館の強みや両者が提携
をするメリットをプレゼンしビジネス
パートナーとなる話を
つける私が長年大手企業のマーケティング
部で培ったスキルが生きたよう
だ旅館での新しい取り組みとして前に渓流
近くで見た珍しい鳥である山セに感動して
いた私はこの旅館周辺に野鳥が集う宿と
いうコンセプトを目指すことにし
たそれにはこの秘境のような未の地を鳥
たちの生体系に注意しながら整備計画を
進行しなくてはいけないこの発想に至った
のは私が女将としての視点の中で発見した
ものだ
秘境の旅館に訪れる人の中に双眼鏡を首に
下げて宿泊する人が何人かい
た理由を聞くとこのような人里と離れた
山奥には多くの野鳥がおりバード
ウォッチングとして最適なのだ
と旅館の庭に水場と餌場の
設置相手は野鳥だろ餌なんて巻いてたら
確かに集まるだろうけどそれじゃ勝って
いるのと同じじゃないか動物園でも開業
するつもりなのか
よ餌は冬場限定よ鳥たちも冬は餌を探して
苦労するからね将来的には旅館周辺に
小さな身がなる植物を植えて植物の身とか
虫とかを利用して野鳥との強制関係を
築こうと考えているのよしかしあまりにも
トな考じゃないかうちは旅館だぞそんな
野鳥なんかを旅館のメインコンセプトに
変える
なんてそこで啓介は口を継ぐんだ私は
もちろんお母さんですら冷たい目で啓介を
見ているからだ散々今まで旅館の経営を
面倒くがって売却だなんだの騒いでおいて
こっちが懸命に考え抜いたアイデアにケチ
をつつけるとは何ことか
優香さんに失礼な態度を通ったらしいじゃ
ないかあんたもうこの旅館にも居場所
なんてないから
ねお母さんがそう啓介に言った後私も啓介
も黙り込んで
しまう壁にかけられた時計の病院が妙に
響く啓介は何も言わずただ長い時間資料を
見つめてい
たそして額に手を当てて床に座り込んで
しまうなんてことをしてくれたんだ俺が
どんな思いで売却を決めたと思ってる
こんなさびれた旅館を継ぐなんて苦労する
未来しか見えないこんな長時間ロドばかり
の職場優香にだって苦労をかけるに決まっ
てるじゃない

啓介今からでも間に合う旅館を
売ろ海外に旅館を売却すればここは外国人
御用たしの旅館になるスタッフのほとんど
は英語を使えない状況じゃ売却後はすぐに
全員解雇される恐れもあるのよな何そう
いうものか考えすぎじゃなく
て啓介が怯えた表情でお母さんの方に線を
移すお母さんは無表情のまま小さく頷き私
のを肯定したいや正直言うと買収後に全員
解雇は言いすぎなのだけれど今の啓介には
これくらいの刺激的な言葉の方が効果が
ありそう
だ幼い頃はこの旅館で育ったようなもので
ある啓介にとって旅館のスタッフの中には
親戚のように付き合いの長い人もいるその
人たちに迷惑をかけたくないという気持ち
あるのかもしれ
ないここは数百年も続いている死旅館これ
からもずっと存続して欲しいと思ってるの
私の言葉を皮切りに事務所の扉が開いて
スタッフが入ってきたそれほど広くはない
事務所内に旅館内のスタッフである中調理
師受付やドライバーなど旅館で働く従業員
が全員集まった今の事情は全ての従業員に
報告してある啓介が支配人として
ふさわしいか否かは分からないが彼がこの
旅館を自らの勝手な判断で手放そうとして
いることは他の従業員にも到底許しがい
ことだった
らしいあるものは怒りをむき出しあるもの
は悲しそうな表情で啓介を
見つめるそれらの多くの人の熱い視線を
向けられはうれて黙り込むしかなかっ
たわかった分かったよこれからは俺も支配
人として頑張るよはい
えっともう離婚届けは無事に提出してある
んだけどな何ちょっと待て俺と離婚してる
なら優香が旅館で働くっておかしな話だろ

お母さんついに話の滅びでも見つけたよう
な感じで嬉しそうに半笑いで問い詰める
啓介にお母さんは着物の帯から1枚の写真

取り出す写真の中で啓介と派手なメイクを
した若い女性が腕を組んで
いる若い女の子に尻尾振って貢いで借金し
てたみたいだねそれで旅館の売却と離婚を
急いでたんだろう知り合いに調査して
もらったよ
写真を握りしめうめき声のようなものを口
から漏らした啓介は両腕で頭を抱えて床に
倒れ込んで
しまうちょっと待ってくれよ俺が間違っ
てるのかよわかんねえ意味がわかんねえ
や旅館の従業員の1人が部会者には帰って
もらいましょうと言い数人で啓介を
抱き抱えて事務所から出て行った
事務所に残った私とお母さんは顔を
見合わせ深くため息を同時につい
た終わりました
ねそうね改めて優香さんにはこの旅館のお
として頑張ってもらいますよろしいです
ね私はお母さんに教わった女将としての
所作を思い出しながら静かな声で越ながら
とふぶかと頭を下げるのであっ
たそれから1年の月日が立とうとしている
私とお母さんが切り盛りする旅館は毎日
予約で満室になって
いる啓介と離婚が成立した今となっては
義母という関係性ではないので今はもう
くみこさんと呼んでいる私はこの旅館を
死せという理由で常連客に愛されるだけで
なく新しい客層の獲得や顧客満足度の向上
を常に考えながら仕事に取り組んで
いる実家を裏切った啓介は期末さから地元
にいられなくなり都内へと旅立ったようだ
共通の知人曰く見知らぬ土地で日雇い労働
で食いついでいるようでまるで渡り鳥の
ようだなと思う
啓介は啓介なりの人生を大切に送って
ほしいと心から
思う次次と新しい旅館のイベントや計画を
立てつつも私が最も大事に思っていること
は従業員もやりがいを持ち満足に働ける
旅館にしたいということ義母であった
くみ子さんもそれに賛同し私たちは本当の
親子のように仲良く支え合えて
い現在は定型しているホテルに外国人観光
客向けのノウハウを教わっており新たな
取り組みを任せてもらっている私は今後の
旅館の姿をとても楽しみにして
いる雪解が始まりもう春が近づいている
渓流の先にある山の向こう側に自生して
いる背の低い桜がもうすぐ先出しそうで
ある
お客様の中に相ear鏡を首に下げている
方がいて何気なくバードウォッチングの話
になったその時私が旅館の近くで山セミを
見たという話をするとそれはすごいと嬉し
そうに微笑んでくれ
た時々仕事の休憩時間に私は渓流のそばに
座り自然の衣吹を感じながら静かに時間を
過ごした青々とした木々の合間から1話の
美しい白黒の鳥が飛び出し私の視界を
横切っていく空想をしながら長い間水の
流れを眺めて
いる山々から溶け出した雪どけ水と脇道に
よって形成された渓流はどこまでも綺麗で
いつまでも流れ続ける永遠のようにも感じ
たあの日偶然に見た山セの姿をもう2度と
私は見ることはなかっ
た女将さんちょっと手を貸して
ください旅館の入り口で新人の中が困惑し
た様子で私を呼んでいる私は立ち上がりお
尻を軽く叩くと小走で旅館へと戻っていく
ことにし
た私の背後で山が殺そと渓流を飛行して
いくDET

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