まんが日本昔ばなし2024 Vol 3591

[音楽] 昔ひの切谷というところにまだ裏夫婦が炭 を焼いて暮らしておったそう [音楽] な その女房は身の体で海月にも入ったために ある秋の日1人で里の親本へ帰ることに なっ た俺のことはなんも心配せんでなえこ産ん でよく用事してきてくれやはいけれどお前 さんあの約束だけは本当に守ってください ねああ大丈夫じゃ 忘れやせんっ てくれぐれも足元に気つけて [音楽] なあ [音楽] 若者は1人きりでもよく働いたが夜になる と決まって釣りの道具をいじくり回しては たついておっ た子供が安倍よう生まれてくるまで は決してセシはして遅れなさるなよ あ赤子が無事に生まれるまではどんな 生き物も殺すないと女房と硬い約束をして おったのでもう長いこと好きな釣りをする の我慢しておったの じゃ今頃の言はさぞうめえじゃろう [拍手] なところが何日も長雨が続いたアのこと 若者は仕事にもならずにほとほと退屈 しきってしもう た [拍手] [拍手] なにほんのちょっとする真似をしてみる だけじゃ そしてとうとうこらえきれずにひも谷の 滝つぼにやってくるとスリートを垂れたの じゃっ たあたたたった寄っ たいやあこいつはええ言な じゃ1匹釣り上げると若者はもう夢中に 待って女房との約束などすっかり忘れて しもうてあと1匹あと1匹と釣り続け た それ [音楽] [拍手] ああよけ連れてしもうた なこいつで早速いっぱいやる [音楽] ぜ 若者は家に戻るとつた罠を池に離しその中 の何匹かを早速木の枝にさしていりで焼い てしもうたはどれそろそろええ

じゃろううめえ [拍手] 若者は立ちまち岩名を平らげると竹も回っ たせいかいりのそばで寝込んでしもう たそれからどれくらい時が経った [拍手] か [拍手] ありゃ 若者が人の気配に目を覚ましてみるとなん と里に帰ったはずの女房がいりのそばで 泣いておるのじゃったおお前一体いつ戻っ たん じゃそれになんでそんなに泣いとるん じゃこれこれなんぞあったのか訳を聞かし てくれや 接ししました ね あこれこれれ管理してくれろ俺が悪かった ほんの出来心じゃあれほど硬い約束だった というのにお前様は何というさしお方なん じゃろう私はもうお前様がつづく嫌になっ てししもたもうこれまでの縁と諦めて くだされここそのように言うなよ俺がバカ じゃったんじゃよ池に話してある岩名は みんな谷へ返してやるでな今すぐ返して やってくるで [音楽] な [音楽] おいじゃが若者が戻ってみると女房の姿は 消えてしまってい た おい代わりに家の中には岩名の匂いが 立ち込めておった それは女房が泣いて座っておったところ から匂うのじゃっ たま まさか若者はとっさに言なが女房の姿に 分けてとめに来たのかもしれんと思っ [音楽] たのことが急に心配になった若者はそのの にをかけり女房の里まで吹っ飛んでいっ た おい 音量なんとままのいいこと じゃどうしたんじゃお前さんそんなに跡 きってちょうど今朝生まれたばかりなんよ なとっても元気な子じゃろうう [音楽] こりゃよっぽど嬉しいと [音楽] 見えるそれからしばらくして若者と女房は 子供を連れて切谷へと帰ってきたそう じゃ随分長いこと我慢してもろうたがもう

釣りをしてもろうても構わんよあんた ああまそのうちに なその後若者は女房子供と末長く幸せに 暮らしたがあの雨の日の不思議な出来事は 誰にも話さなかっ たそして釣り竿にも2度と手を触れんかっ たということ [拍手] [音楽] じゃ 昔二川の国の宇藤というところにとんでも ないいたずらもがおっ た太郎というったがもう嫁さんを持っても いい年だというのにまだ勝仕事よりは いたずらの方に身を入れておる [音楽] 始末き た そで狐が釣れたら [音楽] ぞスちゃんあり薬様じゃ仁太郎のやつまた いたずらしよ [拍手] [音楽] このバカものおばあたりのおお うもうねえかなやさんうるさい薬師様を なんとえとるじゃ者目 がいつもいたずらのに様に 聞きは一にないようじゃっ たいたずらはいつものことと諦めていた 与太郎の母親もとうとうたまりかねて村の 珍珠様に出かけ たよったお前もお我慢か いどうかせに嫁がきます どんな嫁でもええですね嫁さえもらえば きたはいたずらは収まると思います [音楽] でそれから何日か経ったある日やが与太郎 の家にやってき た ひえに嫁の話がやもう隣村で1番の料よし やで なか神さんがる神様のご利益でございます はあありがたいことでござい ますやがて修の日が来たおも与太郎も店 じゃは夜じゃというのに昼から借り物の墓 も込むやら焼きを剃るやらそりゃもう 大騒ぎじゃっ たおらもう今日からは女房持ち じゃい衣装すんじゃねえぞうるさいよい 隣村1番の治療よして [音楽] [拍手] くれ そうして夜が待てなくて昼の日が高いうち

からわざわざ村の追分まで出かけて嫁さん の来るのを待ち受ける始末じゃっ [音楽] たさん 嫁 さやがて日もとっぷり暮れてそろそろ隣村 から花嫁の一光が来る頃となっ たまだかいい なまだかい なおかげでカモのセスを1本台無しにして しもう た そうして追分の石道路にも火が入ったまだ かいいな嫁さんまだかい なまだかい なまだか いき来た来 [音楽] た来 たいやあ行列できたぜすげえ [音楽] なそりゃ見たこともないほど立派な花嫁 行列じゃっ た戦闘の案内人の持つちには縄文打って 花嫁ごは 隠し道具もの打ちかけてこれはもう村 始まって以来のお入れじゃっ [音楽] たところがどうしたことか村境の手前で 行列がぴたりと止まってしまったの じゃ与太郎は心配になってしもう た おーいこっちだこっち だはく [拍手] 来い行列は川に突き当たって止まっていた の じゃ向こ岸の花嫁が白い手でおいでおいで をを始め た いやし今迎えに行くぞ待ってです待った [音楽] ね太郎は抜き手を切って流れを横切り始め たがちっとも前へ進まんじゃ行かんと嫁 さんが村に帰ってしまうそんな気がして焦 に焦っ [音楽] [拍手] たてこの水はなんだかチクチクいてえ水だ [音楽] な与太郎は必死になって 泳いじゃがいくら泳いでも花嫁のところへ は行きつけなかった太郎はそれでも泳い だすると嫁列や川は消えてなくなり裸の 与太郎が夏畑の中でもがいておるだけ

じゃっ た れれよっ [拍手] た祭り祭り祭り祭りキ じゃ 何をもがいてるんだよ た ありゃ花嫁の行列がけ とるよったしっかりせか てその途端太郎は目がめ騙されていたに気 がい た騙された狐に騙され たなんだなんだこれよたおりお前狐だなや にばけてオに嫁を世話すると持ちかけてち しさんか嫁さんはもうゆのうちにお前の家 に来とるがようるせえうるせえ うるせえこのキネ飯正体表しそりゃ尻尾 だせ出さんか 進歩さんかおうおう おいよたこれよたや様をぶちのめすとは おめいどういうつもり じゃいやはや与太郎の嫁取りはこんなわけ でもうむちゃくちゃになってしもうたそれ でもまあ散々尻をひっぱたかれたやじゃっ た気持ちを納めて修をあげてくれたの じゃった あははめでたい なああやだやだやだあんたなんだねその 腰つきは声は手で巻くだよ手であやだや だやだやだああいい嫁じゃ立派な嫁じゃ これならもうよもいたずらする日もある まいって男はやっぱり身を固めるに限るな そうそうその調子その調子もっと腰入れて そうそうそうだ よやれ [音楽] だ 昔京都の丹波の辺りに小さな村があった その村には1人暮らしのよという若者が 住んでおったよは気がけば畑を耕したり山 へ木を切りに出かけたりするが大概は家で ごろっと横になっとるか川で魚を釣って いるかの毎日を送っておっ たのは行った帰りに崖から落ちて死におっ は木の下敷きになって死んでしもうたそれ 以来よは人と話をすることもなく村人と 出会っても挨拶1つするでもなく知らん顔 じゃったじゃが人のいい村人たちはそんな よに腹を立てるでもなくいつものように声 をかけておっ たなんぞ釣れたか ませいぜい頑張ってどっさり釣ってくれや それじゃあ なその年は梅雨も短く夏になっても全く雨

が降らんかっ た田はすっかり乾き作物も元気を失って おった慌てた村人たちは川から水を運び田 に水を入れたもちろんの田ににも水を巻い たひはヒヒにきつくなり作物のほとんどが 枯れてしまい川の水もひがら寸前じゃっ [拍手] [音楽] たそんなある日のことじゃっ [音楽] [拍手] [音楽] た このまんまじゃ上人でしまうぞどうしたら ええ じゃろうあと10日も経ったら食い物の なくなる家が出始めるぞなんとかしねえと あ 見ろあれはよの家 じゃ大戦 だ家は乾燥式いるだけに火の周りが早く あっという間に燃え落ちてしもう たよは何もかも失っ [音楽] た村人たちは相談をして寝起きは長老の家 で食べ物は村人それぞれが少しずつ 持ち寄ってよの面倒を見ることになっ たじゃがよは相変わらず誰とも喋らんかっ た すまの村の州この天気で食いもんは1日に 1回しか食べられんというのに何困って敵 はお互い様 じゃすまん [音楽] のこれやる食え [音楽] よそれから何日かしたある日大変だ大変だ 川が川がすっかり仕上がってしもうたぞ 大変じゃ大変 じゃ村人たちは長老の家に集まっ たどうすべこのままじゃ村は全滅 じゃそら思うんだがそそのこうなったら恩 が寺さんの赤の水をもらうしかねえぞええ なんという ことそんな恐ろしい こと運が寺の赤いとは裏山の中腹にある 寺野兄弟の小さな池のことじゃっ たその脇を組んで毎朝仏様にお供えする 神聖なものじゃっ たところが言い伝えによるとその赤池に 竜神がって泉を守っているとも言われ村人 たちは竜人の祟りを恐れて誰1人として池 には近づこうとはせんかっ [拍手] [音楽]

たその は何を思ったのか寺へ向かっておっ [音楽] た仏様お願いがあります寺さんの赤池の水 をわしらの村に引かせて くだせわしの命と引き換えにすまねえけど 赤池の水を引かせてもらい ます [音楽] よけその時じゃったよの前に北方他店様が 現れ た ああお願いがございますこので村のが皆 困っておりますのわしの命はいらねえです わしの命と引き換えに赤池の水をわしらの 村に聞かせてくだせお願いし ますよけそのことは心からの申し分で ある嘘など言わねですわしの命で村の者 たちが助かるならお願いしますあの池の水 を引かせてください よすさすれば赤いの水はやることができぬ がお前の命と引き換えに雨を降らす方法を 教えて やろう雨をあの赤池を長い竹でかき混ぜて 池の竜を怒ら せよよい な長いでかき混ぜ [音楽] ぞよすは村人への恩返しができればと長い 竹を切って赤い毛に近づい [音楽] た [拍手] [拍手] H なん と赤い毛から竜が現れ空めがけて一気に 駆っていっ [拍手] [音楽] た 竜は風を起こし雨雲を呼び天空を暴れ まくっ た地上はまに大雨となっ たお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん お姉ちゃん お姉ちゃんお姉ちゃん 見ろ竜だ赤池の人様でねえ か [音楽] よお前の命は助けて やるこれからは村のために作って いこうこうして川はいつものように流れ村 は活気を取り戻し た田んぼは小金に

実りよは人が変わったように村人たちの 戦闘になって働い たよもすっかり人が変わったのいやあとは 嫁めっこますますばかり じゃ なあこのことがあってから雨声の時は赤池 をかき混ぜれば雨が降ると言われ今でも 雨声の赤毛として伝わっているそうな [音楽] 昔越後の海に仲のいいくの夫婦が暮らして おっ [音楽] た 女さんクジのお腹には赤ん坊が育っており 旦那のクジは生まれてくる日を楽しみにし ながら夫婦は幸せな毎日を過ごしておっ たところがある時から平和だったエゴの海 に暖房物のシチが度々現れるようになっ た そのシチはクジの仲間の魚先を次々に襲い 始め今まで静かだった駅の海を長者顔に 鳴らし始め [拍手] た荒々しいシの恐ろしたにさすがのクジも どうすることもできずただ逃げ惑うばかり じゃっ たね あんたこいつもいつもあの乱暴者から 逃げ回ってるんじゃ のんびりと子供を産むこともできはしない よそれにもうそんなに早く泳ぐこともでき ないしどうすりゃいいん だろう女将さんの言う通りどうしたらいい ものか旦那のくじらもほとほと困って しもう たそういえば噂で聞いたことがあるんじゃ が実はな新州の柵というところに小海と いうそりゃ静かな海があるというん [音楽] じゃくの旦那は昔仲間の魚から聞いたこと のある柵の小海というところの話を女将 さんに聞かせ たどうじゃそのとやへ行って静かに暮らさ かそれはいいかがえじゃ早速その公海へ 行って暮らすことにしようそうと決まれば 明日にでも出発 じゃこうしてクジの夫婦はこの物騒なエゴ の海を後にして柵の小へと張り出すことに し た旦那のクジラはお腹の大きな女さんクジ を至りながら長々と続く品川を遡りめ [音楽] た品川は川幅も広く流れも常にゆったりと しており広い海で暮らしていたクジの夫婦 にとっても大層楽な旅の始まりじゃっ

た移り変わる景色 やよい川の流れを楽しみながらくの夫婦 は行にある柵のを胸に思い描きながら のんびりと品川を登っていっ [音楽] たじゃが品川もひな野の国に入り川の名前 も川と変わる頃になるとだんだんにその すた形を変え始め たあっ た流れが早すぎてもこれ以上動けよし マトレ今助けてやるから なあ緩やかだった流れはだんだんと激しい 流れへと変わっている時として押し戻され そうになったしかも川が細くなるに連れて 川にかかる橋などもだんだん小さくなり体 の大きなプの夫婦には下をくぐり抜ける こともできなくなってしもう たしかも女将さんは身な体であったから これを助ける旦那の苦労は一層大変だっ [音楽] たそれでもくの夫婦はシャチのような 乱暴者のいない静かなのんびり暮らせる幸 に目指して山の間を流れる川を遡っていっ [音楽] ただが遡れば遡るほどに川は浅くなり川幅 もますます狭くなってき た クジの夫婦はお腹を川底にすりつけすき ながらもお互いに川を咳止め泳ぎ咳止め 泳ぎして川を遡っていっ たふなんじゃ ありゃそして昨のはというところまで たどり着いた時のこと じゃなんななんとが川を泳いできるしかも 2刀 もおークジラ丼 よお揃いでどこまで行くん じゃわし田はこの先の小海という海まで 行くんじゃ 小海 [笑い] 何がそんなにおかしいん じゃいいやすますまついお笑いしてしもう てありの話につ笑ってしまったが実はな海 ってのは海じゃ ねえ村の名前だ ええ村村の名前ああそうじゃいこの先どこ まで行ったって海なんかねえよ小海って いう村はあるが [音楽] [拍手] なってのは海の名前じゃなくて村の名前 だったのか噂話しって当てにならないもん じゃ な長い間お互いに助け合いながら苦労を

重ねてここまでやってきたのに100章の 話を聞いてがっくりと唸られるばかり じゃっ たこうしてクの夫婦は元の越後の海へと 帰って行くより仕方なかった [音楽] そしてエゴの海に帰ったクの夫婦を待って いたのはあの暖房ものシだっ [音楽] [拍手] [音楽] たシチに食べられちゃうしかないのかね何 を言うん じゃ腹の赤ん坊はどうなるんじゃだって 毎日毎日シャチに追われて逃げてばっかり じゃ安心して子供を目しないよそれに あんたもうすぐ生まれそうだよどうしたら いいのかね あ よしこうなったら逃げてばかりはいないぞ 生まれてくる子供のためにもこの海から あの乱暴者のシャチを追っ払ってやる あんた [音楽] あんた悪を忘れ てい勢いでくの旦那はに向かって泳い [音楽] だそしてそのまま乱暴者のシチに向かっ [音楽] [音楽] て さすがのシクジのものすごい天幕に恐れを なしてエチゴのおを逃げ出してしまった そう なこうして乱暴者のシチを追っ払ったエゴ の海は再び静かな海に戻っ たクジの旦那さんが楽しみにしておった 赤ちゃんクもまもなく誕生し た こうしてクジの親子は静かなエゴの海で 仲間の魚たちといつまでも仲良く暮らした ということ [音楽] じゃ 昔々あるにのが住んでおっ た馬方といえば馬を使って人を運んだり身 を運んだりしてその手まちで暮らしておる もののことじゃ がこの仕事は1日中あっちこっち生きする のでわらじはすぐに吐きそれで次の日の ために毎晩よべしてわを作っておっ [音楽] たところがその日は昼間の仕事がきつくて くびれたもんでわらじをいくつも作らん うちに眠くなってしもうた

あ眠くてたまらん今日はもうやめに しょそして結局その晩は一速と片しを作っ ただけで寝てしもた片しとは片方の ことは 今日ははけるわらじが一足しかねえだども なんとか間に合わますことに すべ行く [音楽] ど明る朝方は一足のわだけ馬につけ片は家 に残して仕事に出かけた [音楽] こうして1日の仕事を終える頃には日も すっかりくれておったその帰り道でのこと じゃっ [音楽] たこれどうした だ おいうかたそこで待っ [音楽] てろうかた待 てろ歩ってきた後ろの方からなんとも薄味 の悪い声が聞こえてき たうまかっ た待って 待ってろそこで待っ てろ 馬方ななななんじゃあれ はうか だ [拍手] 物 じゃ [拍手] [拍手] [笑い] [拍手] [拍手] mada 馬方は恐ろしさのあまりめちゃくちゃ走っ て見えたがその得体の自然化け物はどこ までも後を追ってき た助けて [拍手] [音楽] くれ馬方は山の中の一軒屋を見つけると 助けを求めて飛び込んだじゃがその家は 誰も人がおらんかっ た う馬方を追ってきた化け物はとうとう家の 中まで入ってくると馬方を探し回った 馬方方はどこに おる うま 方じゃがとうと針の上の馬方を見つける ことができずそのうちに腹が減ったと見え

て見つけた餅をいりで焼き始め たうが だどこさ逃おった だう腹減った [音楽] のおおそう じゃ馬方は昼過ぎから何も食っておら んかったので美味しそうな餅の焼ける匂い に我慢できなくなり屋根裏のかを1本 引き抜くとそれで餅を突き刺し た おや持がねえぞ誰がてったの か ああ ハ 眠い化け物はしばらくの間ブツブツ行って おったがそばにあったコビに入ると米を ポリポリ食いながら蓋をして眠ってしもう た やがて世もとっぷりと吹け化け物は すっかり寝入ってしもた馬方は今のうちに 逃げ出そうと考え [音楽] た は [音楽] ところがあまりに化け物がよく眠っておる のを見て馬方はいいことを思いつい たおいいやあ今年はひり続きじゃで キリキリ虫がなく ぞおは木で穴を開けるとそこから見湯を 流し込ん だ味 あ 熱い湯を刺されて化け物は苦しみもがいて おった が時が立つにつれだだ大人しくなっていっ たやがて夜が開ける頃にはコビの中からは もう物々1つしなくなったので馬方は そっと蓋を開けて中を見てみることにし た ありゃところが驚いたことに中には化け物 の姿は影も形もなく代わりになんとわらじ が片しあるだけじゃっ たなんじゃただのわじゃねえ か 待てよこれわしが作ったわじゃぞなんと 化け物の正体は馬方が作りかけて家に置い てきた片のわらじじゃったまさか そんな [音楽] なんじゃあれ [音楽] [拍手] はお前

さん餅と米が食われとる なにすまんすまんすま ん馬方は早速家に戻るとその片しのわらじ にもう片し作って一足とし [音楽] たそれ以来片しのわらは化けて出ると言わ れわらじを作る時は1速2速ときちんと 作るようにしたと いう [音楽] 昔昔ずっと昔の大昔の話 じゃ [音楽] おしっかり見張り番せん [音楽] かその頃この世の生き物たちは神様と同じ ように寿命というものがなくて おいて死ぬこともなくそのまんまの姿 で神のようにずっといつまでも行き続けて おったそう [音楽] じゃそこである時神様は外科に降りてこ られ神と他の生き物との区別をつつける ための生に寿命を授けることにし た神様はまず空を飛ぶ鳥たちの寿命を 決め次に海に住む魚たちの寿命を決め たそそう して神様が寿命を決めてくださるそうじゃ 寿命が決められるんじゃと 神 [音楽] 様神様は最後に陸地に住む生き物たちの 寿命を30年と決め [音楽] たああ次は豚かへ豚ですいいか30年を 無駄にせんようになありがととござ ます次は誰 か うしお前も30年出しで暮らせよ へえう次は誰かへキツ です寿命はごまかしちゃいかんよ せいぜい ますよし よし次から次へと進んでやがて馬の番に なっ [音楽] たうまよお前の寿命も30歳じゃええな神 様のせですが30歳では多すぎます多 すぎるとなそりゃどうしてじゃお前は早く 走れるし思いにを担ぐこともできるこの世 に生きて色々役に立つことも多い じゃろう神様わしら馬は長い間人間に こき使われて来る日も来る日も叩かれ ながらは仕事をさせ られその上思いにを背負って辛い日を送り

なんともやりきれねえですほらもう今すぐ にでも死んでしまいたいくらいです じゃあなるほどお前の気持ちもわからので はないそれでは10歳短くして20歳なら どうじゃいいえそれでは多すぎますもっと 思いっきり話してくださいそうそう わがままを言うでないそれでこらえておけ 馬の寿命は20歳じゃええ な馬は仕方なく引き下がっ た馬が引き下がると次は犬の番じゃっ た犬よお前の寿命も30歳じゃええないえ そんなに長くては困りますなんじゃとお前 も長すぎるというのかそうです寿命が年で は多すぎます神様ちょっくらおいらの目を 見てくだせふどうしたんじゃその目ははい オたち犬は人間が溜め込んだ食料の番を するために夜も昼もしっかり見張って なければならないの です眠くてもう眠く てつってしまった時ですぐに起こされて おちおち眠ることもできませ んこんなになってもまだ生けるのかと思う とやりきれませんどうか寿命を減らして くださいうんかわいそうになあならば20 歳にしようとてもとてもそんなに長くは 行きたくありませんふいくつなら良いのだ はい生ぜ5歳ぐらいならなんとか辛抱でき ますそれでは短すぎる10歳にしておけ犬 の寿命は10歳じゃええな犬がしぶしぶ 引き下がると今度はいよいよ人間の番に なっ たいや神様寿命を決めるなんて面白いこと を考えただなああ まあよろしく頼んますこりゃ今までの 生き物と随分違うのま元気があって よろしいお前たち人間の寿命も30年じゃ 良いな30年ととんでもねえそれじゃ全然 たらねえだもっと増やして くだせふおたちは長生きがしたいのかうん だ長生きして長生きして今までよりもっと 面白おかしく暮らし てそうじゃ子供じゃ子供運んと作っ て楽しく暮らすんじゃじゃが他の生き物と の釣り合いがあっての人間だけ特別に 長生きとはいかんがまよろし寿命伸ばして [音楽] やろう馬から預かった年が10年ほどある からそれを加えて40歳にしてやろう たったの40やるやる10年ぼっちじゃ とてもとても足りねえ だ神様もっと増やしてくん だ 仕方ない 犬の年を20年預かっておるからそれを 足して60歳でどうじゃそれでも全然足ら

ねえだもっともっと増やしてくんだ困った やつだなそれならお前たち一体いくつなら 良いのじゃせめて100歳にしてくんだ いいえ200歳にしてくんだふ人間とは よくよくよくの深いもんじゃじゃがももう やるわけにはいかんお前たちのようなもの に多くの年を与えれば一生のうちにどれ だけ欲を書くか知れたもんではない人間よ お前たちの寿命は60歳じゃよいな60 歳こして物たての定めをえた様 はの深さに呆れながら神の国へと帰って いっ [音楽] た神様が年定めをしてからというもの馬は 苦労しても20年で犬は疲れても10年で この世去ることができた が馬と犬から腰をもらった人間 は 30歳を過ぎると馬のように重荷を負う ことに [音楽] なり40を過ぎると犬のように夜もちち 眠れなくなっ た人間は来る日も来る日も働いたが暮らし は少しも楽にならずただもう苦しいだけ じゃっ たこんなはずじゃなかったのに神 様とま人間は欲を書いたために年を取って から苦をするようになったんじゃ [音楽] とんてん 昔あ恐ろしいて悲しい話ぞ な川という川があってなその川のほりに 小さな村があったこの村が毎年秋雨の季節 になると川の乱で困っておりましたそう な毎年毎年多くの人が死に家や畑が流され [音楽] たところでこの村にヤという父親とちと いうほんのまだ小さい娘が住んでおりまし たそうな のちよだ お帰りああちよいい子して遊んどったかや うんそかそかやし よし千代の母親はやはり咲の洪水で死んで しも た2人の暮らしはとても貧しかったがそれ でも親子はなんとか毎日を幸せに暮らして おりましたそう な [音楽] そしてまたその年も雨の季節がやってきた 千はその頃重い病にかかりましたそう な野平は貧乏やったで医者を呼んでやる こともできんかった娘の病は重くなる ばかりもういつの命とも知れんかっ

た こ ほら手まりがつき てまた元気になれるかなもちろんじゃと 思うもちろんじゃと思うさあ泡のかゆでも 食うて元気出す だおらかゆはいらんね うあずきまんまが食いてえ なあずき まんまそれは千代がこの世で知っている たった1つの美味しい食べ物じゃったまだ おっ母が生きていた頃たった1度預け マンマを食べたことがあるのを千代は 決して忘れてはおらんかったじゃが今の 野平には預けは愚かチに食べさせてやる1 粒の米すらなかっ た人様の暗にはある だ 野平はこうしてたった1度だけ盗みを働い た主様のからの米とぎりのあずきとそして ヤはその晩千代にあずきマンマをたて食べ させてやったちよあずきまんま じゃさあさ食べお 食べあずきまんまおいしいなあそうかそう かよかった な あくる日自主様の家では米とあきが盗まれ たことにすぐ気がついたまあ大した盗みで はなかったが万東丼に言いつけて一応万長 に届け出ましたそう なところでこうして食べさせたあけまんま のせいじゃったろうか千代の病はそれから 事に良くなり何日か後には起きて座れる ようにもなたえガチよまだすっかり治った わけじゃないだで静かに寝とるんじゃぞ [音楽] はいじゃが元気になった千代はもう外へ出 たくて仕方がなかっ た トントントンオじゃおいしいママ食べ たあずきの入ったあずき ママ トントントンところが一旦止んでいた雨が その晩からまたまた激しく降りだし た西川の水はどんどん水を増し今にも判断 しそうな勢いじゃっ た 今年もやっぱりやられるだか [音楽] な村人たちは村のうへ集まりあれこれと 話しおう た今すぐなんとかせんと のやっぱり人柱を建てるしかねえだ 人柱それは災害などで苦しんだ人々が生き た人間をそのまま土の中に埋めて神様にお

願いするという恐ろしい習慣じゃった最も 土の中に埋められるのは大概何か悪いこと をしたと人じゃったがところでのこの村に もとが人はおらんことはねえでな何とが人 がおると実は あのこれやヤはおるかどどうなっ たヤお主は先日自主様のくからコとあきを 盗んだであろう娘が歌っとった手まり歌が その証拠じゃ落ちよお前はこの間あき まんまの歌を歌っていた なや観念 しろ おちよ夫は時期戻ってくるでな心配するで ね大人し待っとるだ ぞ おっと おっとちや おっと おっと夫はそのまんま帰らんかっ たの防ぐため人柱として土手に埋められて しもうたたった一ついの米と一救いのあき を盗んだだけで人柱だとは道場する村の州 も多かったがどうにもならなかったそうだ そして川はその年判断することもなく やがて雨もすっかり止んだそう な娘は 村人から自分が歌った手歌が元で夫が人柱 にされたということを聞い [音楽] た娘の鳴き声は村人の胸を突き刺し何日も 何日も村中に響き渡った そしてある日の こと 娘はぷっつりと泣くのをやめてしもうた それから娘は一言も物を言わなくなった誰 かに声をかけられても一言も口を聞か んかっ [拍手] たそれからもの年が流れた娘はだんだん 大きくなったがやはり一言も口を聞か んかった貝のように押しだまった ままそれからまた何年もの月日が流れた そしてこの頃はもう娘の姿を見かけるもの はほとんどいなかっ たそんなある年のことじゃった漁師が1人 をうちにへ出かけておりましたそう な はお前は落ち [音楽] よ生地をお前も泣かなければ打たれないで 住んだものおちよおめえ口が聞けただ か千代は自分が手歌を歌ったばっかりに父 が捉えられ人柱になってしまったことを 思い出してそう呟いた生地よお前も中々 打たれ

まい そしてそれ娘の姿を見たものはもう誰も おりませなんだそうな ただ娘の残した最後の一言がいつまでも いつまでも人々の間に 悲し語り伝えられましたそう [音楽] な 昔あるところにものすごく流れの早い大川 がありましたこの川では何度橋をかけても 必ず流されてしまうのでした今度も またまた大雨に見舞われて橋は流されて しまいまし たまたまた したんだ なやっぱりオたちの手に終える流れでねだ な橋作りの名人さ頼んでみる他ある ね村人たちはみんなで相談して橋かけの 名人大工に頼んでみることにしましたはあ あの橋も流されてしもうただかそこでじゃ あの場所に橋をかけられるのお様しかね裏 が の よっしょおらに任しといてくんのちょいと お前さ大丈夫なのかいそんな安して さおら今までに人から頼まれて嫌だと言っ たことはねえんだ任しとけそれありがてえ これでわしらも安心だよかったな良かっ た お前さん本当に大丈夫なのかいうんうん実 はそれなんじゃがうるさい俺にできねこと はあるもんかいと言ったものの大丼内心は 不安で仕方がありませんでし たあの大川に橋 のちくら行ってみるべ 大丼は何時間も何時間もそこにしゃがんだ まま川の流れを見つめていましたやっぱり 難しいの弱った のうわは 大段さっきからそこにしゃがんで何を考え とるんだあそのことよどうしたらこの川に 橋がかけられるかと思ってな考えとった ところじゃよそれで良い考えは湧いたかの それが思いつかねえから うそうじゃろそうじゃろ人間の力には限り というものがあるでのところでの大工 たった1つ良い方法があるでというと おめえの目玉をくれることじゃ目玉そう じゃ目玉をくれるならわしが橋をかけて やる人間の及びもつんような鬼の橋をね鬼 の 橋もう一度ここへ来てみればよくわかる わい鬼の橋 か大丼は鬼の橋のことを考え続けました 人間にも作れなかった橋をどうやって鬼は

作るのだろうさすがの名人大工にも考え 及ばないことでし た次の日大丼はまだ暗いから家を出て大川 へと向買いました [音楽] ああお鬼の橋だそれは一目見るだに ものすごく立派な橋でした一晩でこんな橋 をいい大工団驚いたか よおい本当にこの橋はお前が作ったのか もちろんじゃともどうじゃ目玉横好きに なったか後の半分は玉よこすなら明日は 残りの橋もできとるだが [音楽] しかしよし話は決まったで明日また来て くん [音楽] だ大丼はうちに帰ってからも今日見たあの 素晴らしい鬼の橋のことが忘れられません でした そしてその次の日その日はまた朝から 激しい雨が降っていました がは一体これはこの雨の中どうやって作っ たん だ 大見事の橋だはおの玉もらうど待ってくれ 明日まで待ってくれいやなんねその目で鬼 の橋の技を見てしもうたのじゃろ見て しもうた以上はその目もらう ど待ってくれもう1日だけ待ってくれおら この橋が嵐の中持ちこたえるのをどうして も見てえんだうーそれほどまで言んなら1 日だけ待ってやってもええがの 大丼おめえも玉ががおしかろのそりゃ もちろんだべ実のそのわしの名前を当てる ことができたらのめたま許してやっても ええんじゃがなめ名前じゃとまま無理 じゃろがのそれじゃまた明日まで [音楽] な大丼はなんとも不思議な気がしました もちろん鬼の名前もわかりませでたが鬼が どうして名前を当ててみろと言ったのか 分かりませんでしたただ鬼の作った橋は あくまで頑丈でとても人の及ぶものでは ありませんでし たさすがやこの嵐にもびく ともせそれにしても大工丼は明日までに鬼 の名前を見つけなければならないのでし たどうしたんだお前さん あまり食いたく ね大丼は考え続けましたでも鬼の名前など 分かろうはずもありませ ん鬼の名前 かどれほど立ったでしょうかふと隣の部屋 から 声たには

鬼 がめん玉持ってやって くる玉鬼そうじゃやの名前は鬼だったん じゃは鬼というの人だった の分かったぞ分かったぞお前さんどうかし たのかいうん確かにあいつは鬼だ飯だ飯だ 変なお前さんしっかりしておくれ よさて次の日大丼はまたまた朝早くから川 へと出かけました川の水かさはさらに増し ていましたが鬼のかけた橋はビクともして いませんでした お来たぞ来た [拍手] ぞおお大丼こんにちはこんにちはよう晴れ ていい天気じゃのおお本当じゃ のところでのど分かっとるお前さんの名前 のことじゃろわかった大丼はここで少し鬼 をらしてやろうと考えまし たやっぱりわからんのじゃろううそれが のやっぱりわからねんだな目玉もらうぞ 待った待った待った思い出した思い出した 思い出したじゃなんてなだ橋かけの名人 鬼太郎出たらめ言うなこらあらあら違違っ た違った思い出した思い出した今度こそ 本当ださあいえ早くいえ鬼はじゃうえ ちと違うがのらのななんか誰も知らねえ ださて困ったやっぱしおめえはそうだ 橋かけの名人鬼 じゃ [拍手] [拍手] は ありがとう鬼6鬼6おい鬼6おい鬼 ろそうか鬼名前を知って欲しかったのか わかるよ大工丼がいくら読んでも鬼は再び 姿を表しませんでした鬼のかけたあの橋は それ以後もどんな大雨にもビクトもし なかったということ です 親いこねでし な今も昔も変わり なく 母の 恵のこり 歌 [音楽] 昔森に包まれた小さな村があったぞ [音楽] なその森の中に古い沼があってその沼には 1匹のかっぱが住んでおっ たこがひどいしで畑を荒らすわ沼へ人を 引きずりこむ わ村の人々もこのかっぱには大いに並行し ておりましたそう なところである日のことこの村に1人の旅

の坊さんがやってきてこのかっぱな話を 聞い た坊さんは早速沼へと出かけ た かっぱ かっぱ かっぱ かっぱ かっぱ かっぱ かっぱかっぱとまあいつまでも坊さんが 大声で呼ぶのでかっぱは少し脅してやるか と仕方なく水から飛び出したほか あおめえさんは相当悪いことばっかりし とるようじゃの一体何が気にいらんでそう 悪いことばっかりしとるんじゃ うんかっぱは坊さんが別に怖がりもせず 平気てそう話しかけるのでよしそれなら 日頃の鬱を少しやるかと坊に向かって話し 始め たわしのかっぱの身の上が辛いのよこんな 姿で生まれたおかげで人間の仲間には入れ てもらえずそうかと言って魚や亀の仲間で もねなんと不ない思いで毎日暮らしとるの よだかららは時々けそになってくちゃ待っ てるなよ ふそれでわかっただがのおめえの今の身の 上は前世の因果とも関係のあることじゃぞ このまま今のよに悪いことばっかり重ね とると今度生まれてくる時はもっとひどい 姿で生まれてこないとも限らないそこん ところをよく考え じゃだがのし人間に生まれ変わるにはどう したらいいんだ俺にはわからねえよそれは のおめえさんが生きている間に何か人の ためになることをすること だ坊さんはコンコンとかっぱをさすと元き た道をさっさと帰っていっ たかっぱは何やら神妙な顔をして坊さんを 見送っておりましたそうな それからその年の夏のことじゃった村では 何日も何日もひりが続いて作物は枯れるし 井戸の水もなくなった村人たちは毎日広場 に集まって朝から晩まで空に向かって 雨乞いをしたが雨の降りそうな気配は一向 になかったそれでも人々はもう必死に雨を 続け たをらし [音楽] たでその頃何を思ったかのが 沼やってきた [音楽] ダ た [音楽]

らた [音楽] ダかかかか かっぱ村人たちはもう狂ったようにぱに 襲いかかった日頃の恨みを果たしてやろう と殴ったり蹴ったり散々かっぱを 打ちのめしたじゃがかっぱは全く抵抗し なかっ たしばらくしてかっぱは荒縄でぐるぐる 巻きに縛られて人々の前に放り出され た阪半のぱがやっとをあげると自分にも 雨声をさせてくれと村人に頼んだ村人たち ははめかっぱがまた何か悪さをするでねえ かと心配したがそれでももう今では笑おも つかみたい思いじゃったのでかっぱを縛っ たままやぐらにあげることにし た神様お姉ですだの頼みを聞いてげろほら 今までに散々悪いことばかりしてきた村の 週にも迷惑ばかりかけてきた だだがどうじゃろからの命と引き換えに村 に雨を降らせてはくださらんかほらどうせ この世に生きててもしょうのねるさ ばっかりしてきたかっぱだよらが神様から どんなバチを受けようとすりゃかやしねだ がこの村のはまるでバカみてに真面目な 働き者だ神様おねげですだオの命と引に村 に雨を降らせてくんだかっぱの雨声は何日 も何日も続い たその間かっぱは水も飲まなければ食べ物 も食べなかっ [音楽] た 神様お願ですた雨を降らせて [拍手] くろ村人たちもかっぱの祈りがあまりに 熱心なので一緒に祈り出すものも出てきた お願えしますだお願えしますだ神様お願し ますだお願いしますだ神願しお願し ます だんだん多くの人が一緒に祈りにわり やがて村中の人々がぱと共に天に向かって 祈り始め た とやがっ てなんという不思議なことか空にはにわか に雨雲が立ち込め大粒の雨がぽつりぽつり 空から降ってき たそして雨はみるみる激しさを増しやがて 滝のように降り始め [音楽] た ああ雨じゃ雨じゃああ雨じゃ雨が降ってき た ぞ村人たちは雨の中で踊り上がって喜んだ かっぱの雨声が天に届いたかっぱの祈りを

神様が聞いてくだされたじゃがその 時かっぱは矢の上で激しい雨に打たれ ながら死んでおりましたそう な村人たちはぱの死体を静かに下へ下ろす とその周りに野菜や米を祭っていつまでも いつまでもぱのといを続けましたそう なそれからしばらく経ってもう夏も終わり だという頃旅の坊さんが再び村を訪れこの かっぱの話を聞い た坊さんは村の人々を集めてあの人間に なりたがって の話をして聞かせ た坊の話を聞いた村の人々はかっぱが今度 生まれてくるときゃきっと人間の姿になっ て生まれてくるに違いないよと誰もがそう 信じ たそしてあの沼のそばに小さなぱの墓が1 つ立てられ村人はいつまでもあのの雨の話 を後々まで語り伝えましたそう [音楽] な 昔ある村でのことじゃった村はちょうど 田植の季節でなみんなもう田上の準備で 大笑じゃったどどうどどおどどうどあこれ これそっちでねえでねえだかまがるんだよ ここれひゃあおいおい あま待っておい はあは はおめえなげえことうまさやってて息子に 鼻取りさやってもらわねば白かき1つでき ねえんだ か白かきというはぼのドコを牛や馬を使っ てよくかき混ぜることでどうしてももう 1人馬の鼻取りをするものが必要じゃった ふあやつが足に怪我さえしとらんかったら な夫1人で白かきはできんわ馬の鼻取りが いねえと無理でねえだ かなおめえ心配するってこはねえってこと よおっちゃんはなこの年になるまでずっと 勝やっとるんだ大丈夫ってことよそれにな ら青とは随分の付き合いだ なそれによいざとなりゃお父ちゃんには人 に負けねえ力があるんだでも白かきは力 だけではダメだでへ何々白かきは頭でやる もんではねえんだそれよりおめえな ゆっくり休んで早く足を直さねば 息子にはあんな調子のいいことを言って しまったが白かけはやっぱ1人では無理だ 困っちまっただ なほほなかなかいい馬でねえだか は誰だやお前さんはこんにちはおじさん花 がいなくて困ってるんだろそりそうだがら が手伝ってやる よ馬の鼻取りなんてものはそう簡単に できるもんではね

ふオランチの息子だって慣れるのに半年は かかっとるん ださあおじさん始めようよ うちょちょっと待ってくれおい待ておい おい しる ときまっすぐ 歩けよあにぶつかり よちょいと回れ とこれはうめえもん だ小僧さんは白きの歌を歌い ながらにのをやってれたそう丼は大助かり 先ほどまでの心配も吹き飛んで自分も一緒 に歌い出しましたそう なれま作息子が怪我しとると聞いとったが え花さ連れてきたもんだな は馬の花 ヒなんだか田んぼが広くなったみてだ な [音楽] 歩けよそして 夕方なんやらすっきりしただなあが字に なっとる [音楽] だのこよ地獄に仏たこのことだ俺ほ助かっ まだよのここういっちゃなんだが明日も人 つ手伝いに来てくれんかの息子が怪我し とるだでいやもちろん霊はちゃんと払うだ よそれに今夜は1つおらで晩飯でも食っ てって くれろま何もねえだがのこぞどん あれれいねえだ あれ 不思議な小僧どんじゃ の田作はそのようへ帰って不思議な小僧 さんの話を息子にして聞かせましたそう なそして次の日の朝タサ丼が朝早く田んぼ へ行ってみるともう昨日の小僧さんはたぼ へ来ておりましたそうなその日は田植 じゃったおい さて始めようよ あオがたぼに えれば [音楽] よ秋 がの みる よい とおいをってれ おいそれ行くよおれおそおこらおそれほり こちこでしょおらあそれほら あれおっとこら おっとやるならみんなでおやり たやるならみんで 並ん

でまそんな具合で小僧さんの歌歌の歌の おかげで村の州の田上もその日はずい分 はりましたそう なさあ今日はもうこれぐらいにす べさあさあさ飯でも食ってくれあれまたい なくなった不思議な小僧さん [音楽] じゃ本に不思議な小僧さんじゃったどこ から来るのか夕方になると必ずおらんよう になってしもうたさあおじ蔵さん食べて くだされはれまあおじ蔵さんの足元が こんなに汚れて ござるでもの地蔵さん不思議な小僧さんの おかげで今日も仕事がはりましたのじゃ この分では明日のうちに田植が終わって しまうかもしれんでありがたいありがたい [音楽] やそして見知らぬ小僧さんは3日目の朝も やっぱりやってきまし たかやるならみんなでおやりやるならみ でその日の もり今日明日にはもう村のが終わりそう じゃっ [音楽] たの田んぼは仕事がしやすいて来年はうち もたにすべ よところで その日タサ丼がその日中に田上を終わらせ たいと思うとったのが分かっとったの じゃろうか小僧丼は体操襲まで頑張り気が ついた頃に は大変じゃ あどうしたんでよおどこ さこおいけて手がしたらどうするんだ [音楽] ほれわんこちゃねらの息子の荷の前になっ ちまうぞほれいつまでも倒れてないで起き た起きたほらおれしっかりせんかいえれめ て ぞそれに焼けに固くなっとる な息が止まっとる え大変じゃ死んでしもうた 小 おめえそうその 時自様あれなんと小僧丼は地蔵さんに 変わってしもうたいやそうでね地蔵さんが 小僧丼になって困っとったタサ丼を助けて くだされたんだそれから何日かして村の州 の手で地蔵様の祠が立てられ たおーい待ってくれお供え物をするん だおじ蔵さん小蔵さんありがとう やるならみんなでお [音楽] このおじ蔵さんは地蔵と呼ばれていつまで もいつまでも人々に慕われたそして小僧

さんの歌っていた田歌は田上の旅に村のに よって歌われ続けましたそう [音楽] [音楽] な [音楽] 昔あるところに村から村へ法力を売って 歩く1人者の若者がおりました ほ ほ放はいらんか ねある日のこと一休みしようと売りが湖の そばへやってくると娘たちが水浴びをして いるのに出会いまし た気持ちよさそうじゃ のほろ売がふと目の前を見ると松の木の枝 に目も覚めるような美しい着物がかけて ありまし たこれはまたなんと綺麗な着物 じゃろう着物からは何とも言えない良い 香りが漂っていて法力売はこの珍しい着物 がどうしても欲しくなりまし たそこで娘たちが気づかないのを幸いに 1人分の着物を素早く取っていってしまっ たのでし たそしてその日の夕方仕事を終えて男が先 の湖のほりを通りかかると娘が1人裸の まま祝しと泣いておりまし た娘さん一体どうしたのかね水浴びをして いるうちに着物を盗まれてしまいまし た えあの着物がなくては私は帰ることができ ないのです帰れ ない はい男は娘が気の毒になって着物を返して やろうかと思いましたがこの今まで見た こともない美しい娘を一目で好きになって おりましたから帰れねえんだったらオの家 に来て一緒に暮らしてくれと家に連れて 帰り嫁様になものでし [音楽] た男は嫁様にとても優しくしたので嫁様も 売りのこと好きになりまし たら ほらやがて2人の間に子供もでき親子3人 仲良く暮らしていましたがある日の こと [音楽] ねんね ごり [音楽] あり [音楽] よはって何の包み だろう不思議に思った嫁様がをかけてその 包みを

下ろし中を開くとまあの人は私も着物を 盗んで今まで隠していたんだ わ嫁様は男を恨みましたでもあれから ずっと優しくしてくれている男のことを 思うとその気持ちもやがてういで行きまし た嫁様は着物を素早く着替えると子供を 抱えて外へ飛び出しまし たする とお前何をしとるそんな着物なんか来て どこへ行こうというの じゃ私は本当は天女 です歯を取られてしまったのでここで 暮らしていましたが歯が見つかった今天の 国へ帰らなければなりません [音楽] 待って くれお前にいてもらいたいから着物を隠し たん じゃ戻ってくれ戻って くれ私に会いたかったらわらじを専属編ん で竹の根元に植えて ください竹が伸びたらその竹を伝わって 登ってきて ください [音楽] [拍手] 同じセ にく嫁様生えるわ 先嫁様 会えるその夜から男は早速わを作り始め まし た毎日 毎日はから晩までわらじを作り続けて やっと 999速のわらじが出来上がりましたそう してあと1速で専属というところまで来た のですが男は嫁様に会いたくて開たくて もう我慢できなくなってしまいまし たほほほおほほお嫁様で言うた通にじゃ これで天の国へ行ける ぞところがあと少しで天の国へつくという のにそれっ竹が伸びなくなってしまいまし た [音楽] お お お ま嫁様には男がわらじを一足足りないまま に登ってきたことはすぐに分かったのでし たが男をかわいそうに思って手を差し伸べ てあげたのでし た お父様 お母様 この人がその子の父親です今下の国から

この国を尋ねてくれたの です嫁様のお父さんとお母さんは自分たち の許しを得ないで娘を嫁にしてしまった男 心よく思っていないのでし たそうしてある日のことお父さんは男にざ で水を組んでくるように言いつけまし たさんはいつもわざとできないような仕事 言いつけるの です男が困っていると嫁様がザルに油紙を 敷いてくれまし た はあ う人間にしてはなかなか知恵があるわい ほよし褒美に売りをやろう畑へ行って好き なだけ食べるが良いただし売は縦切りにし て な珍しいこともあったもんだあのお方が 褒美をくださる なんておっと縦切り縦切り ほ天の国ではウリを決して縦切りにしては ならないのでし たお お切ったおから吹き出した水は天の川と なって男はどんどん遠くへ流されていき まし たおお 驚いて嫁様は大声で叫びまし た7 日日に会いに来て ください何7どうし たなな日な日です よな日です よ その日から嫁様は毎月7日の日には天川の ほへ来て男の来るのを待っていまし たところがいくら待っても男はやってき ませんでし た男が天川へやってきたのは7月7日の ことでし [音楽] た嫁様が7日7日と言ったの男が7月7日 と聞き違えたためにこうして2人は年に 1度7月7日にしか会えなくなったという こと ですそうしてそれが田端様の始まりだと いうこと です [音楽] 昔人々がまだこの世に住みついたばかりの 大鼓の話 です野の国は山山にわれ人々はとか 住みつく場所を求めて道や開拓に汗を流し ていました [拍手] [拍手]

がその中でも分け力のある若くてたましい 1人のさがおりまし たさてその若いさの元によよな通う1人の 美女がありました女の崇は明らかでなく人 か神かも分かりませんでしたが佐は気にも せず女との大世を楽しんでおりました ところがある日のこと佐はタレに女との 別れ際は着物の裾に糸のついた針をさして おきました 果たせるかな糸はどこまでも伸び山中の 岩屋にまで達しました女は竜の化身だった の ですその日から女はばったり佐の元へは来 なくなりましたそれからしばらくして佐は 死にましたでも佐の残したものはに残り まし た水田で犬を作ることだったのです人々は 犬を作るには水が必要だったので宇川の 流れを神様のように崇めるようになりまし たところである日この宇川の上流から1人 の赤ん坊が流れてきまし [拍手] たそれは佐と竜の女との間に生まれた車に 違いありませんでした火で洗濯をしていた 女はそんなこととは知らず顔を流れてきた のじゃから水人様の子にちげえねえとうへ 連れて帰り大切に育てることにしました 男の子の名は小太郎と名付けられスクスク と育っていきましたでも竜の子だけあって ちょっと変わった子供でした食べては眠り 食べては眠りの草太郎だったのですああ あ それでもばあ様は小太郎を我が子のように 可愛がりましたそしてある日のこところや おめえもそろそろ1人目の男だでたまには バーの手伝いもやってくれろやうんなら山 へ行ってたを取りに行ってくる [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] だ ところがどうしてどうしてさすがに小太郎 山へ入ると立ちまち山中の萩の木をあっと いう間に借りあめるときっと1つの束に 締め込んでしまいましたはれ山中のハギの 木を全部縛ってあだに1分ずつ抜いて使い よ縄を解くと弾けるでたげ た本当じゃっ た それからしばらくして太した病が元でばあ 様は亡くなりました7日7番泣き続けた 小太郎はこれからは1人で生きていかねば ならなくなったの です小太郎やおめえはばあの本当の子では

ねえだでおめえはあるを流れてきたで人様 の子にえねおの本当の親子は間の湖に住ん でおられるにちねえだ小太郎はおばあさん が昔そういったことを思い出し間の湖を 訪ねてみることにしましたおばあさんと 暮らした懐かしい村にも別れを告げ川沿い にどんどんどんどんと山道を登って行き まし たこの世でたった1人ぼっちになった 小太郎はこの時初めて自分の本当のの親の ことを考えたのでし た宇川の源にある間の湖のそばまでやって きた時のこと です あれ焦げなとこにも人がいるだ か あのこの辺では見かけねえ人じゃなどこさ 行く だの湖さくだちの湖だ かこの湖がはけじゃったら のわしらの暮らしもずっと楽になるだ [音楽] でこの辺りはやたら湖があっていかんわい これがみんな畑じゃったら のこの 時太郎の の土地が浮かび上がりました大きな湖が 多いため百たちは狭い土地にしみついた まま苦に苦労を重ねていたのです湖が畑 だったらそれは小太郎の知らない小太郎の 父勝手の若きおの願いでもありました 不思議なことに今小太郎の胸に若きおさ父 の地が読てきたのです若くてたましい拓へ の情熱が湧いてきたのです 湖の水をぶった切って畑にする [音楽] [拍手] [音楽] [拍手] だおっ かっか小太郎は声を限りにお母さんを呼び ました とやがてが盛り上がりののが姿を表しまし たほっ かおっか かや小太郎よく来ましたねお母さんはお前 の来るのを待っていたんだよおっかおらお 願いがあるだおら広い田んぼが欲しいだ この湖の水さぶった切ってここを田んぼに してだ えそれはこの辺りの100勝はみんな狭い 畑を耕して苦労しているだおらみんなを楽 にしてやりて100勝の役に立ちてん だおっか力を貸してくん ろお前のそういうところはお父さんに

そっくりだねお前のお父さんはやっぱり この地方を開拓しようと熱い血に燃えたお 方だっ たでもお母さんはこの湖がなかったら生き ていけ だってお母さんは 母さんこ太郎やよく ご覧これが私の本当の姿だよリオリだ 小太郎やお母さんはこの湖さえあれば生き てゆけるそれにお前と一緒にここで暮らす ことだってできるでもわかりましたお前の 体には半分は人間の開拓する心が流れて いるんだもの 小太郎お母さんはどこかよその湖を探し ましょうおっか おり岩にぶつかって山を崩すんだ うんこうして小太郎と母は周れの山々に 向かって体当たりを始めました山を崩して 湖の水を下界へ放流しようとしたのです おっかあの山 だ 小太郎しっかり捕まっておい [音楽] で そして何日も何日も母と小太郎は周りの山 に向かって当たりを切り返しました竜の体 は傷つきあちこち血を流しながらも2人は 決してやめようとはしませんでしたそして ある日の [音楽] ことおっか波一だ [音楽] それ [音楽] やっ たさあ行こう [拍手] 母さんこうして山は切り崩すれ間の湖は どっと流れ出し後にはやがて青青とした水 ができました命がけで山を切り崩した 小太郎と母はそのまま陸をうがちながら北 の海へと抜け出しその後2人の姿を見た ものは誰もいなかったそうです ただ小太郎と母の名はいつまでもいつまで も人々の間に語り継がれまし [拍手] [音楽] た

まんが日本昔ばなし2024 Vol 3591

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